蜂蜜秘密

小路幸也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163815909
ISBN 10 : 4163815902
フォーマット
出版社
発行年月
2013年02月
日本
追加情報
:
331p;20

内容詳細

古くから〈奇跡の蜂蜜〉として大切に伝えてきた蜂蜜を守るため、自動車も使わず、火薬も制限し、今でも様々な掟に従って暮らしている〈ポロウ村〉。
村の名家であり、〈ポロウの蜂蜜〉を採るために必要な〈キングサリー〉の花を代々栽培しているロウゼ家の一人娘サリーは、遠い国からの転校生としてやって来た少年レオと仲良くなる。深い山あいの、絵画のように美しい自然に囲まれた村の農学校で、少年少女は園芸や養蜂を勉強しながら日々を過ごす。だが、レオが来たのと時を同じくして、村には何かと異変が起こるようになる。森や泉で不思議な現象が続いたり、〈ポロウの蜂蜜〉をつくる〈ポロウミツバチ〉がぱったりと姿を消したり……。村の謎にレオが深く関わっていることにサリーが気づくのと同時に、村人たちもまたレオの正体を疑い始める。
そして激しい嵐の晩、行方不明となったレオを探すサリーは〈ポロウの蜂蜜〉にまつわる古い古い秘密を知ることになる……。
ファンタジックな村を舞台にしながら、人が文明を進化させること、自然のなかで暮らすこと、大きな時の流れに否応なく変化していくこと、に静かな問いかけを投げる物語。

【著者紹介】
小路幸也 : 1961年北海道生まれ。広告制作会社勤務、ゲーム・シナリオライターを経て、『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞、2003年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ちはや@灯れ松明の火 さん

    黄金の太陽のかけらを溶かして、琥珀の月のしずくを浮かべて。クローバー・ルリヂサ・アキノキリンソウ、季節を彩る花たちの恵み。カモマイル・オレンジ・アオモクセイソウ、花をめぐる蜂たちの営み。きみに秘密を伝えよう。森の中のポロウの村、村に伝わるポロウの蜂蜜、蜂蜜がもたらす奇跡。陽光を浴びた金髪と青空を映した瞳、季節はずれの転校生が笑う。いとしむように、かなしむように。ポロウミツバチとキングサリー、壜の中に時の流れを重ねて、妖精たちの伝説を閉じこめて。きみの秘密を受け継ごう。あまくかぐわしくやさしい毒の物語を。

  • 紫 綺 さん

    妖精と人間にまつわる不思議なファンタジー。ちょびっとだけミステリ仕立て・・・。読みやすくて、設定も面白いのだが、ドキドキ感ワクワク感が物足りなかったかな?

  • ひめありす@灯れ松明の火 さん

    『バンドワゴン』『つむじダブル』はやわらかな日向の物語、『coffeeblues』『Q.O.L』は喧騒の中で見つけたおいしい珈琲、『ナモナキラクエン』『東京ピーターパン』はぬくぬくのブランケット、『キサトア』は光を一杯に含んだ潮だまり。小路さんの作品は性質の違う温かさが魅力的です。今回の蜂蜜秘密は太陽の光を沢山吸い込んだキングサリーみたいに香り高い暖かさです。小学校の図書室にあった外国のお伽話を読んでいるみたいで、純粋である事が全て善い事で許される訳ではなくて、時に非情でグロテスクな事なのだと思いました。

  • Mumiu さん

    甘い!なんたって「蜂蜜」「秘密」言葉の響き自身がすでに甘い……。ポロウの村に伝わるポロウの蜂蜜をめぐる、農学校に来た転入生レオと、ジャックとサリーとの短い時間の物語。村一番の古い家のサリーとジャック。レオの秘密。村の掟。トク先生のように外からきた人たち。エキスパートも存在する世界。水祭り。レオがポロウの村に「やってきた意味」。レオの秘密の一つは簡単に予想がついたけれど、予想できたのはそこまででした。ことばのひとつひとつがきらきらしていて、物語を知りたい思いと、終わるのがさびしい思いとで葛藤しちゃいました。

  • うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同) さん

    “奇跡の蜂蜜”の産地として有名なポロウの村にある農学校に編入してきたレオ。彼の案内役として選ばれたのは、ロウゼ家の跡取り娘・サリーという少女で・・。ファンタジー小説らしいお話でした。サリーとジャック。二人とも村の実力者の跡取りでありながら少しもひねくれたところがなく、真っ直ぐなところが良かったです。話の内容もさることながら野中深雪さんの装丁や小鹿あきこさんのイラストが内容にピッタリでとても素敵でした♪★★★★

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

小路幸也

北海道生まれ。広告制作会社を経て、執筆活動へ。『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞して作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品