悼む人

天童荒太

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163276403
ISBN 10 : 4163276408
フォーマット
出版社
発行年月
2008年11月
日本
追加情報
:
20cm,450p
20cm,450p

内容詳細

聖者なのか、偽善者か?「悼む人」は誰ですか。七年の歳月を費やした著者の最高到達点!善と悪、生と死が交錯する至高の愛の物語。

【著者紹介】
天童荒太 : 1960年、愛媛県生まれ。86年に『白の家族』で第十三回野性時代新人賞を受賞。93年には『孤独の歌声』が第六回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。また、96年には『家族狩り』で第九回山本周五郎賞を受賞。2000年にはベストセラーとなった『永遠の仔』で第五十三回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「家族狩り」、「永遠の仔」と家族というフ...

投稿日:2009/11/22 (日)

「家族狩り」、「永遠の仔」と家族というフィールドで感動作品が多い天童荒太さんの最新作にして直木賞受賞作品。今回も「家族」という根底にある人間の繋がりを深く考えさせられる作品でした。離婚して別々になった「家族」、新たな命と消え行く命を迎える「家族」、そしてさまざまな理由で身内を失ってしまった「家族」。「死」という避けては通れない道を受け入れるのは非常に辛い事ですが、どのようにして受け入れ、乗り越え、そして忘れずにいられるのか。この作品を読んで少し見えた気がします。

メタリック さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    直木賞】最初は友人の死の目撃。その後3人が主人公として交代で現れる。死亡現場で悼む人。誰が、何の目的で悼むのか。人の生死をゆっくりと描写する。推理小説のようでもあり、家族小説のようでもある。ガンに関する参考文献を多数記載している。

  • たー さん

    どう評するべきか迷う本。静人の行動は理解できないし(ただの自分勝手としか思えない)、彼に接した人々が皆善人になっていく出来すぎた展開もどうかと…。が、静人の家族たちの温かさは良いなぁと。いろいろ考えさせられる本ではある。

  • 文庫フリーク@灯れ松明の火 さん

    『お墓に参ること・仏壇に線香を上げること・経を唱え手を合わせることだけでは無く、心の内で、ふとその人のことを思い出すことが供養になる』早逝・やりきれない死を迎えた方も多い私にとって、以前読んだ本の一文にどれだけ救われたことか。田舎ゆえ忌中払いの席に残ることも多々ある。大往生を迎えた方の席は概して明るい。【誰に愛されていましたか。誰を愛していたでしょう。どんなことで人に感謝されたことがあったでしょう】故人の思い出話に花が咲くことが【悼む】ことなのだろう。巻末、巡子に向けられた→続く

  • おしゃべりメガネ さん

    直木賞受賞作品です。とにかく‘重い’です。最初から最後まで、ずっと‘重たかった’です。しかし、読むのがイヤになるということはなく、1文1行、そして1文字が全て意味のあることにように思え、夢中とはちがうある意味、使命感のようなものに支配され、読み進めていきました。かつて、これほどまでに「生」に対して、実直に書き込まれた作品はないのではと。面白い、面白くないとか感動する、しないとかではない、別次元の読書領域になっていると思います。「悼む」ことで救われるのは、果たして誰なのか。永遠のテーマかもしれませんね。

  • とん大西 さん

    …是非はあろうが、悼む、ただただ悼む。不慮の事故で亡くなった人を、流浪の果てに殺められた女性を、老いに疲弊した夫婦を、哀しくも愛する人を死に至らしめた人さえも。悼むことで救われる…のだろう。静人の旅をみつめる彼らも救われた。塊のような何かを遺された読み心地、それは悲しいのか癒されたのか。脳裏をよぎるのは子どものことだったり、疎遠になってしまった旧友のことだったり、そして自身のことだったり。『誰を愛し、誰に愛されたか』。…悲しみ、苦さ、憂い、そして喜悦。人生に思いを馳せてしまいます。

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人物・団体紹介

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天童荒太

1960年愛媛県松山市生まれ。86年「白の家族」で野性時代新人文学賞を受賞。93年『孤独の歌声』が日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『家族狩り』で山本周五郎賞、2000年に『永遠の仔』で日本推理作家協会賞、09年に『悼む人』で直木賞受賞。13年に『歓喜の仔』で毎日出版文化賞を受賞(本データは

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