恐怖

筒井康隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163197807
ISBN 10 : 416319780X
フォーマット
出版社
発行年月
2001年01月
日本
追加情報
:
20cm,178p

内容詳細

とある地方都市で起きた文化人連続殺人。次は俺か…。パニックに陥った作家の狂気を通して「恐怖」の根源に迫った快作。

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    地方都市で起きる文化人連続殺人事件。こうストーリーを追ってみるとてっきりホラーかミステリとばかり思えるのだが、実際は主人公の作家が怖がる様を追ったブラックコメディであった。というか往年のパワーは無いかもしれないけど、著者のブラックジョークを読めるだけで満足してしまう。主人公の偏執狂的な怖がり方や「利口なものほど臆病だ」的な言い回しは、やっぱり昔読んだ諸作を彷彿させる。作家のドタバタぶりが「自殺志願」を連想させたり、犯人の独白から『大いなる助走』を思い出したり。やはり自分はまだ著者の影響下にあるなあ。

  • GaGa さん

    再読です。近年の筒井康隆では最高傑作でないかと思う。作者は自信が年を重ねたことを作品に対しても上手に反映させ、それをこと面白く描いている。これは「銀嶺の果て」などにも言えることだが、「銀嶺の果て」ではいささか、その処理を持て余している感がある。そうすると、作者が行きついた領域としてはこの作品は最高峰の完成度を持っているのではないかと思う。

  • 空猫 さん

    ホラーかと思ったが、[恐怖]の定義とそのあらゆる影響を、とある住宅街で起こった連続殺人を舞台にしたドタバタブラックコメディー調のミステリで論じたものと言えばよいかな。[恐れ]を分類した[驚愕][戦慄][仰天]の使い分けは参考になった。相変わらず文化人への皮肉もあり。1つの話が29の場面に区切られているがそのタイトルが全て10文字に揃えられていてそこにも狂気を感じる。筒井らしい作品だがあっさり目かな。

  • ophiuchi さん

    筒井康隆の作品はほとんど読んできたつもりだったけど、かなり前のこの作品を図書館の棚で発見。やっぱり面白く、はるか昔にむさぼるように読んだ初期の短編集を本棚から引っ張り出してみたくなった。

  • miho さん

    連続殺人事件に巻き込まれた主人公がどんどん正気を失っていくドタバタブラックコメディ。人間の全ての行動は恐怖によるものという考察が面白い。ちなみに私が筒井作品でいちばん怖いと思うのは『走る取的』。

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人物・団体紹介

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筒井康隆

1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。’60年、弟3人とSF同人誌“NULL”を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が“宝石”に転載される。’65年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。’81年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、’87年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、’89(平成元)

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