禁じられた遊び

◆アカデミー賞名誉賞（現在の外国語映画賞）、ヴェネツィア国際映画祭サン・マルコ金獅子賞、キネ旬ベストテン第１位ほか、世界で絶賛された名画中の名画『禁じられた遊び』が最高画質・最高音質で蘇る！
戦争によって両親を亡くした少女ポレットと農家の息子ミシェルの出会い、そして別れーー。戦争の生み出す多くの「死」、その「死」をファンタジーに置き換えて受け止めようとする純真無垢な子供たちを丁寧に描き出し、世界中の観客を涙させた名作『禁じられた遊び』。ナルシソ・イエペスのギターが奏でる主題曲「ロマンス」のメロディーを知らない人はいない、我が国で最も有名な外国映画の１本である。これまで発売されていたDVDは劣悪な画質と音質に甘んじていたが、このBlu-rayでは新たなHDマスターにより、目を見張るようなクオリティーを実現。あなたは初めて『禁じられた遊び』の本当の姿を知る！

◆本邦初公開！ 幻の別オープニングとエンディングを特典映像として収録（約７分）！
なんと、あの名作『禁じられた遊び』に、これまで知られていなかった別のオープニングとエンディングが撮影されていた！　その映像の中では、驚くなかれ主人公の少年と少女を演じたジョルジュ・プージュリとブリジット・フォッセーが、本編とは別の少年と少女（兄妹）を演じている。二人が平和な庭園で本を開くとおなじみの『禁じられた遊び』が始まる、というのがオープニング。そしてエンディングでは、哀しいストーリーの結末に泣き出してしまった妹を見るに見かねた兄が……続きはBlu-rayで！　この蔵出しのオープニングとエンディングは、フランス国内外での公開の際に、強い悲劇性が嫌われた時のための保険として撮影されていたと思われる。これらを付けた形で実際に上映されたことがあったかどうかは不明。

◆本編音声を、世界的エンジニアのオノ セイゲン（サイデラ・マスタリング）が新たにリマスタリング！
＜オノ セイゲン＞
録音エンジニア、マスタリング・エンジニアとして坂本龍一、マイルス・デイヴィス、パフィー等の作品を手がける逸材。ミシェル・ルグラン音楽が魅力の本作、リマスタリングによる音のグレードアップは作品の価値をさらに高めること間違いなし。

◆古典的名作を若い映画ファンへ橋渡し！　解説を『ヒミズ』『愛のむきだし』等で話題の映画監督・園子温が書き下ろし！
過激な作劇、表現による数々の問題作、話題作で日本のみならず世界の映画界から注目を集める園子温監督。４月からテレビ東京系でスタートするドラマ「みんな！エスパーだよ！」や、秋公開の新作映画『地獄でなぜ悪い』にも期待が高まっている。一見、彼の作風と『禁じられた遊び』に何の接点があるのか分からないという人もあるだろうが、キリスト教、生と死など、共通するキーワードはいくつか。「『禁じられた遊び』は素晴らしい作品」と絶賛する彼の筆から、どんな文章が飛び出すのか、乞うご期待！

【封入特典】
・16ページ特製ブックレット
　（表紙を人気イラストレーター100%ORANGEが描き下ろし／執筆者：園子温氏）
　＜100%ORANGEとは＞
　第13回日本絵本賞大賞を受賞し、「新潮文庫Yonda？」のパンダのイラストでも知られる人気イラストレーター。
　本BDの本編オープニングにも、シネフィル・イマジカのレーベルロゴとして100%ORANGEが本レーベルのために作ったショートアニメが使用される。
・特製透明ケース仕様

【仕様】
1952年 フランス／本編86分+特典映像約7分／モノクロ／4:3／1層ブルーレイ×1枚／SCANAVO クリアケース／

■音声：本編：フランス語　リニアPCM（24bit/96kHz）　モノラル 2.0ch
■字幕：日本語

【特典映像】
■幻の別オープニング＆エンディング（約7分）


監督：ルネ・クレマン
脚本：フランソワ・ボワイエ、ジャン・オーランジュ、ピエール・ポスト
撮影：ロベール・ジュイヤール　音楽：ナルシソ・イエペス
出演：ブリジット・フォッセー、ジョルジュ・プージュリ、リュシアン・ユベール、シュザンヌ・クールタル、ルイ・サンテーブ他

第二次世界大戦中のフランス。家族と共に空襲から逃げようとしていた少女ポレットは、父と母、そして飼い犬を一気に失ってしまう。川に流される犬を追ううちにたどり着いたのは、片田舎の大家族農家。同家の少年ミシェルとポレットはすぐに仲良くなるが、一家の兄の死を契機に、死んだ動物のお墓に十字架を立てる遊びを始める。エスカレートするその遊びのためにミシェルは教会や葬儀用の車から十字架を盗むようになるが、それが日頃より仲の悪い隣家との諍いを呼び……。

南仏の田園。生と死を見つめる少年と少女……。反戦感情をベースに、子供たちの純粋な心を描いた52年アカデミー賞名誉賞受賞作。監督は巨匠ルネ・クレマン。表題曲とともに映画史に残る名作。(CDジャーナル　データベースより)