サン=サーンス (1835-1921)

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CD

Sym.3: Karajan / Bpo

サン=サーンス (1835-1921)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
POCG1166
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

総合評価

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3.5

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この録音を聴いて興味深いのは、オーケスト...

投稿日:2021/03/13 (土)

この録音を聴いて興味深いのは、オーケストラとオルガンが別録音だと言うことです。しかも、オルガンの方が後に録音されたと聞いた記憶があります。その前提で改めて聴いてみると、迫力満点のオルガンに対抗して、ベルリンフィルが全力で立ち向かっているような演奏です。別録音なのに、ここまで気合を込めて演奏できるとは、さすがだと思います。確かにサン=サーンスの演奏として適切かというと、微妙だとは思いますが、録音芸術としては十分に楽しめます。古色蒼然とした、ノートルダム大聖堂のオルガンも、今となっては。良い記録になりました。

乱筆不治 さん | 東京都 | 不明

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この音楽運びに効果を出し易いサン・サーン...

投稿日:2012/01/02 (月)

この音楽運びに効果を出し易いサン・サーンス交響曲第3番をカラヤンはあまり収録しておらず本盤演奏は1981年カラヤン73歳、オルガン担当のコシュローが57歳の時の録音であります。この曲の収録盤は当然主に仏系演奏家(オーケストラも含む)によるものが多く夫々その特徴を主張していますが他にはその派手なプレゼンテーションに相応しく米系演奏家(オーケストラも含む)が手をつけております。そういった意味で本盤演奏BPOの盤は珍しいのですがさすがオルガニストはフランス出身でオルガン自体かのノートルダム寺院聖堂のものを使用している事で若干「躊躇い」的な印象もあります。演奏タイムは@10’36A11’50B6’58C8’24と第三楽章を除いてじっくり運んでいる様ですね。第1楽章ゆっくりしてはいるものの私にはもう少し「溜め」が欲しい処もあり知らない間に本筋に入って行きテンポアップします。そしてカラヤン節というかレガートを噛ましBPOの管弦の「機能美」・・・なかんずく管の威力を発揮させます。循環方式において静かにゆったりと続く楽章ではオルガンバックで特に高音弦のしっとりとした高揚感が低音弦と相対する処は美しいです。やゝきつく先述した様にテンポも速めな第3楽章を経ていよいよオルガン本格参加でとにかく他のレビューにもあります様に強烈な迫力でとにかく割れんばかりの音響で確かにちょっと浮いてしまって興ざめな感じがしました。何とか「調整」バランス出来なかったのかとも素人的に恐れ多い事にもカラヤン演奏に思ってしまい・・・。カラヤン大先生にも勝手の違う世界があったとしてもまぁとにかく壮麗な一風変わった雰囲気を持つ演奏に仕上がっております。その辺りは聴き応えはあり当面「OKランク」で聴き続けましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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本盤におさめられたサン・サーンスの交響曲...

投稿日:2011/07/08 (金)

本盤におさめられたサン・サーンスの交響曲第3番は、カラヤンによる唯一のスタジオ録音である。カラヤンは、同曲をコンサートで採り上げたことも皆無であることから、レコーディングのためにのみ演奏したということにもなる。この当時のカラヤンは70代の半ばに達していたが、同曲のほか、ニールセンの交響曲第4番やR・シュトラウスのアルプス交響曲など初録音が目白押しであり、カラヤンの老いても衰えない音楽に取り組む前向きな姿勢に心から頭が下がる思いがする。同曲の独墺系指揮者による演奏は、カラヤンによる本演奏以外には現在でも皆無であるところだ。その意味でも、本演奏は極めて希少価値のある存在なのであるが、音楽評論家の評価は押しなべて低いと言わざるを得ない。本盤のLP発売時のレコード芸術誌の月評担当者は故大木正興氏であったが、徹底して酷評していたことを今でも鮮明に記憶している。確かに、同曲の数々の名演は、フランス系の指揮者によるものが多く、そうしたフランス風のエスプリ漂う瀟洒な味わいのある演奏からすれば、本演奏は極めて異質な演奏ということになるだろう。加えて、本演奏の当時は、カラヤン&ベルリン・フィルの黄金コンビがその最後の輝きを放った時期でもある。分厚い弦楽合奏、ブリリアントなブラスセクションの響き、桁外れのテクニックをベースに美音を振り撒く木管楽器群、そして雷鳴のように轟きわたるティンパニなどが、鉄壁のアンサンブルの下に融合し、およそ信じ難いような超絶的な名演奏の数々を繰り広げていたと言える。カラヤンは、このようなベルリン・フィルをしっかりと統率するとともに、流麗なレガートを施すことによっていわゆるカラヤンサウンドを醸成し、オーケストラ演奏の極致とも言うべき圧倒的な音のドラマを構築していた。本演奏など、かかる圧倒的な音のドラマの最たるものであり、オルガンの壮麗な迫力も相まって、故大木正興氏がよく使っておられた表現を借りて言えば、サン・サーンスの交響曲第3番という大運動場で、ベルリン・フィルが大運動場全体を使って運動しているようなイメージの演奏と言えるのかもしれない。重厚で華麗なカラヤンサウンドも、同曲においてはいささか場違いな印象を与えると言えるのかもしれない。しかしながら、これだけの圧倒的な音のドラマを構築することによって、同曲演奏史上空前のスケールと壮麗な迫力を有する演奏を成し遂げたと言うことも可能であり、聴き終えた後の充足感においては、他のフランス系の指揮者による名演と比較しても何ら遜色はないと言える。いずれにしても、私としては、本演奏はカラヤン&ベルリン・フィルによる異色の名演として高く評価したいと考える。録音は、リマスタリングがなされたこともあって従来盤でも十分に満足できる音質であると言えるが、カラヤンによる名演でもあり、今後はSHM−CD化、そして可能であればSACD化を図るなど、更なる高音質化を大いに望んでおきたいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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