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ライプツィヒのロマン派音楽の伝統に新たな光を当てる野心的な試み
完璧な幸福?〜ライプツィヒのロマン派作品集
ダーヴィト・ペーターゼン(ファゴット)、リリット・グリゴリアン(ピアノ)
【概要】
◆このアルバムは、単なるロマン派音楽のコレクションではありません。慣れ親しんだ作品を、あえて珍しい楽器編成で再発見することで、聴き手と奏者の双方の視野を広げる試みです。「聴いている間に少しでも幸せを感じていただけたなら、それが私たちにとっての『満ち足りた幸せ』です」と二人は語っています。
【収録作品】
◆アルバムの幕開けを飾るのは、メンデルスゾーンの「ピアノとチェロのためのソナタ第1番。ここではピアノとファゴットによる編曲版が演奏されており、原曲の叙情的な歌心が、鍵盤と木管楽器とのエキサイティングな対話へと昇華されています。
◆続いて、メンデルスゾーンの師であり友人でもあったイグナツ・モシェレスの「大コンチェルタンテ・デュオが収録されています。この作品は、当時としては珍しく当初からピアノとファゴットのために書かれました。技巧的なピアノ・パートと、当時としては非常に難易度の高かったファゴットの高音域が特徴で、現代の奏者にとっても大きな挑戦となる作品です。
◆アルバムの核心となるのはシューマンの「子供の情景」の再解釈です。ピアノ独奏のためのこの名曲が、ペーターゼンとグリゴリャンによる丁寧な編曲によって、ピアノとファゴットのための二重奏として生まれ変わり、ファゴットという「管楽器の息づかい」が加わることで、歌曲のような新鮮な響きが生まれています。
【演奏者】
◆ダーヴィト・ペーターゼンは、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団をはじめとする名門楽団での経験を持つファゴットの名手。
◆リリット・グリゴリアンは、アルメニア出身の精緻なテクニックを誇るピアニストであり、2023年よりヤマハ・アーティストを務めています。
【録音】
◆2024年4月にドイツ連邦共和国北部、メクレンブルク=フォアポンメルン州、ロストク、聖ヨハネ・ゲマインデコールハウスで収録。
【製品仕様】
◆装丁はデジパック仕様で、ブックレットには (ドイツ語、英語・24ページ)には、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団コントラバス奏者で音楽学者のエバーハルト・シュプレーによる解説などが掲載。EU製で、ディスクはメジャー・レーベルでもおなじみの独オプティマル・メディアが製造。
関連レーベル
Berlin Classics ・
Neue Meister ・
Brilliant Classics ・
Piano Classics
演奏者情報
ダーヴィト・ペーターゼン (ファゴット)
【生地】
◆1968年、東ドイツのシュヴェリーンで誕生。8歳のときにピアノのレッスンを開始
【学業】
◆ドレスデンの音楽専門学校でファゴットを専攻。
◆ドレスデン、ベルリン、ハノーファーの各音楽大学にて、ベルンハルト・ローゼ、ホルガー・ストラウベ、クラウス・トゥーネマンの各氏に師事。
【仕事】
◆1992年〜:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 首席ファゴット奏者。
◆1990年代〜:ゲヴァントハウス八重奏団の創設メンバーとして、日本、台湾、欧州各地で演奏。
◆2002年〜:フランクフルトおよびマインツの音楽大学でファゴット・クラスを担当。
◆2009年〜:バイロイト祝祭管弦楽団のメンバー。
◆2021年〜:ロストック音楽・演劇大学教授および木管楽器部門主任。
【録音】
◆CDは、Berlin Classics、DG、DECCA、RCAなどから発売。
リリット・グリゴリアン (ピアノ)
【生地】
◆1985年6月24日、アルメニアのエレバンで誕生。
【学業】
◆7歳〜:アルクヒ・ハルトゥニャン教授のもとでピアノを開始。
◆初期教育:エレバンのアル・スペンディアリャン音楽学校。
◆〜2004年:コミタス・エレバン国立音楽院でセルゲイ・サラジャン教授に師事。
◆2004年4月〜:ロストック音楽・演劇大学に入学。マティアス・キルシュネライト教授に師事し、最優秀の成績で卒業。
◆ベルリン芸術大学でジャック・ルヴィエ教授に師事。
◆2012年〜2016年:ベルギーのエリザベート王妃音楽チャペルのアーティスト・イン・レジデンスとなり、アブデル・ラーマン・エル=バシャおよびマリア・ジョアン・ピリスに師事。
【賞歴】
◆2003年:トビリシ国際青少年ピアニスト・コンクール(ジョージア) 第2位および特別賞。
◆2007年:ヴィアンナ・ダ・モッタ国際音楽コンクール(ポルトガル) 第4位。
◆2007年:イグナツィ・パデレフスキ国際ピアノコンクール(ポーランド) 第4位。
◆008年:ピアノ・キャンパス・パリ(フランス) 第1位および聴衆賞。
◆2008年:ヤマハ音楽振興会(欧州)奨学金。
◆2009年:ヴェルビエ音楽祭アカデミー タボール・ピアノ賞。
◆2010年:フランシス・プーランク国際ピアノ・コンクール 入賞。
◆2011年:ハチャトゥリアン国際コンクール 入賞。
【仕事】
◆ソロのほか、室内楽でも世界各国で演奏。
◆2026年1月:ロストック音楽・演劇大学のピアノ科教授に就任。
【録音】
◆CDは、Berlin Classics、Genuin、Orchid Classics、Variations sérieuses、DiscAuvers、Naxosなどから発売。
トラックリスト
CD [59'55]
完璧な幸福?〜ライプツィヒのロマン派作品集
メンデルスゾーン (1809-1847)
◆ピアノとチェロのためのソナタ 第1番 変ロ長調 Op.45 (ピアノとファゴットのための編曲) [23'32]
1. 第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ [11'49]
2. 第2楽章 アンダンテ [5'12]
3. 第3楽章 アレグロ・アッサイ [6'31]
モシェレス (1794-1870)
◆ピアノとファゴットのための大二重奏曲 変ロ長調 Op.34 [20'52]
4. 第1楽章 アレグロ・モデラート [8'51]
5. 第2楽章 アンダンテ・ドロローゾ [3'00]
6. 第3楽章 アレグロ・モルト [9'01]
シューマン (1810-1856)
◆「子供の情景」 Op.15 (ファゴットとピアノのための編曲) [15'33]
7. 見知らぬ国から [1'21]
8. 珍しいお話 [1'04]
9. 鬼ごっこ [0'34]
10. おねだり [0'42]
11. 満ち足りた幸せ [1'14]
12. 重大な出来事 [0'50]
13. トロイメライ(夢) [2'02]
14. 炉端で [0'56]
15. 木馬の騎士 [0'44]
16. むきになって [1'17]
17. 怖がらせ [1'23]
18. 眠りにつく子供 [1'43]
19. 詩人は語る [1'43]
ダーヴィト・ペーターゼン(ファゴット)
リリット・グリゴリアン(ピアノ)
録音:2024年4月
場所:ドイツ連邦共和国北部、メクレンブルク=フォアポンメルン州、ロストク、聖ヨハネ・ゲマインデコールハウス
Track list
Perfect Happiness?
Romantic Works from Leipzig
Felix Mendelssohn Bartholdy
Sonata for Piano and Cello no. 1 in B-flat major, op. 45
(Version for Piano and Bassoon)
1. T. Allegro vivace 11'49
2. U. Andante 5'12
3. V. Allegro assai 6'31
Ignaz Moscheles
Grand Duo Concertant for Piano and Bassoon in B-flat major, op. 34
4. T. Allegro moderato 8'51
5. U. Andante doloroso – Un poco più mosso 3'00
6. V. Allegro molto 9'01
Robert Schumann
Scenes from Childhood, op. 15 (in the arrangement for Bassoon
and Piano by David Petersen and Lilit Grigoryan)
7. T. From foreign Lands and People 1'21
8. U. A curious Story 1'04
9. V. Mann Catch me 0'34
10. W. Entreating Child 0'42
11. X. Perfect Happiness 1'14
12. Y. An important Event 0'50
13. Z. Dreaming 2'02
14. [. By the Fireside 0'56
15. \. Knight of the Rocking-Horse 0'44
16. ]. Almost too serious 1'17
17. Ⅺ. Frightening 1'23
18. Ⅻ. Child falling asleep 1'43
19. ]V. The Poet speaks 1'43
Lilit Grigoryan, Piano
David Petersen, Bassoon
Recorded: Hall of the GemeindeChorHaus, St. Johannis, Rostock, April 2024