CD Import

Bach vs.Scheibe : Marie-Sophie Pollak(S)Max Volbers / Concerto Koln

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
0304099BC
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


作風の違いがよくわかる対決アルバム

バッハ vs シャイベ
コンチェルト・ケルン、ポラック(ソプラノ)、フォルバース(指揮等)


バッハ vs シャイベ
このアルバムは、バッハとシャイベの作品を並べて比較するもので、13曲中の7曲が声楽アリア、6曲が声楽曲の中に含まれる器楽曲で構成。

バッハを批判し称賛したシャイベ
領邦教会制のライプツィヒで生まれ育ち、父親はバッハの友人だったシャイベは、帝国自由都市ハンブルクに移るとテレマンやマッテゾンの支援を受けて、音楽批評誌「批評音楽家」を立ち上げています。同誌上で、主に演奏上の視点からバッハの声楽曲を批判する一方、鍵盤楽曲は称賛するなど、是々非々の批評を展開して論戦を巻き起こしてもいたシャイベにとって、バッハの存在は非常に大きなものでした。

プロテスタントの音楽家
ルター派を中心としたプロテスタントの地域では、聖書に由来するテキストは職業音楽家にとって重要な存在でした。彼らは似た題材を選ぶことも多かったのですが、これは礼拝などの教会運営をおこなっていたのが、職業音楽家たちを雇用していた領邦(宮廷や自治体)だったからでもあります(=領邦教会制)。
  バッハは礼拝音楽を大量に書いた為、多くの作品が他の作曲家と重なりますが、ライプツィヒ生まれでひと世代若いシャイベともいくつかの作品の題材が共通しています。

作曲家の個性が比較しやすい構成
このアルバムでは、それらの作品から、アリア、シンフォニア、ソナタを集めています。これはプロテスタントの礼拝では、既存のコラール(讃美歌)が共通の汎用素材として用いられるため、作曲家の個性を比較・確認するには、コラールではない部分、作曲家のオリジナルの部分を並べた方が効果的だからでもあります。

シャイベとバッハ
バロック後期から古典派の時代に生きたヨハン・アドルフ・シャイベ(1708-1776)は、ライプツィヒの著名なオルガン製作者ヨハン・シャイベ(c1675-1748)の子として同地に誕生。父シャイベは、ライプツィヒのほとんどのオルガンの建造や再建に関わっていたライプツィヒ・オルガン業界の重鎮
  一方、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)は、ケーテン時代の1717年から検査や演奏などでライプツィヒのオルガンに30年以上も縁があったため、バッハと父シャイベの交流はかなり長かったと考えられます。

優れた演奏
創設40年を迎えるコンチェルト・ケルンは古楽合奏の達人集団で、このアルバムでも絶妙なイントネーションとリズム感、 各パートの出入りの巧みさにより、複雑でありながら透明度も高い見事なテクスチャーをつくりあげています。
  有名なシンフォニア BWV1045(トラック15)でも、2分52秒から聴こえるオルガン含めて各パートの存在感が素晴らしく、通常、ヴァイオリン協奏曲として扱われるこの曲が、実は情報量の多いブランデンブルク協奏曲風の傑作であることをよく示していると思います。

独立系プロダクションによる優れたレコーディング
ベルリン・クラシックスとドイチュラント放送による共同制作。レコーディングは、ベルリン芸術大学時代からの友人同士である3人のエンジニア、ヨハン・ギュンター、イネス・カマン、ヨハネス・カマンによって設立されたベルリンの独立系録音プロダクション「ノルトクラング」が担当(このアルバムではエンジニアとマスタリングがヨハネス・カマン)。

装丁など
デジパック仕様で、ブックレット(英語・ドイツ語、20ページ)には、演奏のマックス・フォルバースによるバッハとシャイベをめぐる明快な解説とその比較のほか、アリアのドイツ語歌詞なども掲載。


Berlin ClassicsNeue MeisterBrilliant ClassicsPiano Classics

 演奏者情報

コンチェルト・ケルン (古楽器アンサンブル)
WDR(西部ドイツ放送)の影響力もあり、古楽ムーヴメントの一大聖地となっていたケルンを拠点に活動を開始した「コンチェルト・ケルン」は、1985年にケルン音楽大学の学生たちによって結成。
  コンチェルト・ケルンのポリシーは、現在の知名度に関わらず、バロック期を中心にヨーロッパで活躍した作曲家の音楽を幅広く取り上げることで、適切な演奏様式を見出そうというものです。交通や通信が不便だったにも関わらず、17〜18世紀の作曲家や演奏家の活動は非常に国際的だったので、説得力のあるポリシーとも言えます。
  有名無名の作曲家たちの音楽に数多く取り組んできたコンチェルト・ケルンの経験値の高さは、大胆で思い切りの良い演奏にも繋がり、実演だけでなく、Berlin Classics、Tledec、Archiv、Capriccio、harmonia mundi france、Virgin、Covielloなどさまざまなレーベルで制作されたアルバムも高い評価を獲得してきました。

マックス・フォルバース (指揮、リコーダー、チェンバロ、オルガン)
ドイツのミュンスターに誕生。ザルツブルク・モーツァルテウム大学でドロテー・オーバーリンガー、ヴァルター・ファン・ハウヴェ、ラインハルト・ゲーベル、フロリアン・ビルサックに師事。
  ドイツ音楽コンクール入賞後、リコーダー奏者、チェンバロ奏者、アンサンブルの指揮者として活動する古楽分野で最も多才な若手音楽家の一人。音楽家が複数の楽器をマスターしていた17世紀と18世紀の音の世界を踏襲し、マルチ楽器奏者として古楽のレパートリーを照らし出します。また、現代音楽にも力を入れており、委嘱作品で作曲家と定期的に共同作業を実施。
  コンサート活動に加えて、ザルツブルク・モーツァルテウム大学やさまざまなマスタークラスでの指導もおこなっています。
  CDは、Berlin Classics、Genuinなどから発売。

マリー=ゾフィー・ポラック (ソプラノ)
ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州ビーティヒハイム=ビッシンゲンで誕生。幼少期にピアノとヴァイオリンを学びましたが、ミュンヘン音楽演劇大学では声楽を学び、卒業証書と共に「最優秀歌唱賞」を受賞し、演奏会歌唱の修士号も取得。
  在学中からプロとして演奏活動に携わり、2011年には、インスブルックでテレマンの「ピンピノーネ」に出演するなど、コンサートだけでなくオペラの舞台でも活躍。以後、ケント・ナガノ指揮のハイドンの「四季」、マルティン・ハーゼルベック指揮のヘンデルの「スザンナ」などで注目されています。
  CDは、Berlin Classics、Coviello Classics、CPO、Deutsche Harmonia Mundiなどから発売。


 トラックリスト (収録作品と演奏者)

CD 69'09
バッハ:カンタータ「すべての地で神を賛美せよ」 BWV51より(ドイツ語)
1. アリア「すべての地で神を賛美せよ」  4'16

シャイベ:カンタータ「誇ろうとする者は」 SchW B2'204より(ドイツ語)
2. アリア「気高い純潔よ、その理由を私に述べよ」  7'33 (初録音)

バッハ:協奏曲 ハ短調 BWV981(原曲 マルチェッロ:協奏曲 Op.1-2)より
3. 第3楽章 アダージョ  2'16

バッハ:カンタータ「わがうちに憂いは満ちぬ」 BWV21より
4. シンフォニア  3'01

シャイベ:協奏曲「ミカエルの祝祭に主の御使いは安らぐ」 SchW B2'205より(ドイツ語)
5. アリア「風のように速く」  3'42(初録音)

バッハ:カンタータ「急げ、渦巻く風よ」 BWV201より(ドイツ語)
6. アリア「守護者よ、風のなすがままに」  2'36

シャイベ:シンフォニア ニ長調(ジングシュピール「栄光の神殿」より)
7. 第1楽章 アレグロ・アッサイ  3'36
8. 第2楽章 ラルゲット  2'00
9. 第3楽章 プレスト  1'35

バッハ:カンタータ「天の王よ、よくぞ来ませり」 BWV182より
10. ソナタ  4'11

シャイベ:カンタータ「死にゆくイエス」 SchW B2’302より
11. ソナタ  5'58(初録音)

バッハ:カンタータ「神をそのもろもろの国にて頌めよ」(昇天祭オラトリオ) BWV11より(ドイツ語)
12. アリア「主よ、あなたの恵みのまなざしよ」  6'48

シャイベ:カンタータ「イエスの復活と昇天」 SchW B2'301より(ドイツ語)
13. アリア「救い主よ、よくぞ来ませり」  8'53(初録音)

バッハ:カンタータ「甘き慰めなるかな、わがイエスは来ませり」 BWV151より(ドイツ語)
14. アリア「甘き慰めなるかな、わがイエスは来ませり」  8'21

バッハ:シンフォニア ニ長調 BWV1045
15. アレグロ  6'19

マリー=ゾフィー・ポラック(ソプラノ)

コンチェルト・ケルン
└ エフゲニー・スヴィリドフ(第1ヴァイオリン)
└ テレーザ・リーア(第1ヴァイオリン)
└ フラウケ・ペール(第1ヴァイオリン)
└ マーレン・リース(第1ヴァイオリン)
└ 小玉安奈(第2ヴァイオリン)
└ シュテファン・ゼンガー(第2ヴァイオリン)
└ アンティエ・エンゲル(第2ヴァイオリン)
└ ヘトヴィヒ・ファン・デア・リンデ(第2ヴァイオリン)
└ ポリーナ・バビンコワ(ヴィオラ)
└ コジマ・ニーシュラーク(ヴィオラ)
└ アレクサンダー・シェルフ(チェロ)
└ マリー=ルイーズ・ヴントリング(チェロ)
└ フランチェスコ・サヴィニャーノ(コントラバス)
└ レオナルト・シェルプ(フルート)
└ ダニエル・ロータース(フルート)
└ クララ・ブレッシング(オーボエ)
└ マリー=テレーゼ・ライト(オーボエ)
└ レベッカ・メルテンス(ファゴット)
└ ハンス=マルティン・ルクス=ブラハテンドルフ(トランペット)
└ アストリト・ブラハテンドルフ(トランペット)
└ カレル・ムニューク(トランペット)
└ クリストフ・ニュンヒャート(ティンパニ)
└ ヴィーブケ・ヴァイダンツ(チェンバロ、オルガン)

マックス・フォルバース(指揮、リコーダー、チェンバロ、オルガン)

録音:2024年8月。ケルン、ドイチュラント放送室内楽ホール

 Track list

J.S. BACH (1685–1750)
Jauchzet Gott in allen Landen BWV51
1. I. Aria: Jauchzet Gott in allen Landen 4'16

J.A. SCHEIBE (1708–1776)
Wer sich rühmen will SchW B2'204 (Ersteinspielung)
2. V. Aria: Edle Unschuld, gib die Gründe 7'33

J.S. BACH
Concerto in C minor BWV981
3. I. Adagio 2'16

Ich hatte viel Bekümmernis BWV21
4. Sinfonia 3'01

J.A. SCHEIBE
Concerto: In Festo Michaelis Der Engel des Herrn lagert sich SchW B2'205 (Ersteinspielung)
5. III. Aria: Sehr geschwinde gleich dem Winde 3'42

J.S. BACH
Geschwinde, ihr wirbelnden Winde BWV201
6. III. Aria: Patron, das macht der Wind 2'36

J.A. SCHEIBE
Der Tempel des Ruhmes
Sinfonia in D major
7. I. Allegro assai 3'36
8. II. Larghetto 2'00
9. III. Presto 1'35

J.S. BACH
Himmelskönig, sei willkommen BWV182
10. I. Sonata 4'11

J.A. SCHEIBE
11. Sonata zu Den døende Jesus SchW B2'302 (Ersteinspielung) 5'58

J.S. BACH
Lobet Gott in seinen Reichen BWV11
12. X. Aria: Jesu, deine Gnadenblicke 6'48

J.A. SCHEIBE
Die Auferstehung und Himmelfahrt Jesu SchW B2'301 (Ersteinspielung)
13. XIII. Aria: Willkommen, Heiland 8'53

J.S. BACH
Süßer Trost, mein Jesus kömmt BWV151
14. XIII. Aria: Süßer Trost, mein Jesus kömmt 8'21

15. Sinfonia in D major BWV1045 6'19

Marie-Sophie Pollak soprano
Max Volbers direction
Concerto Köln
Violine / violin I: Evgeny Sviridov,
Theresa Lier, Frauke Pöhl, Maren Ries
Violine / violin II: Anna Kodama,
Stephan Sänger, Antje Engel,
Hedwig van der Linde
Viola: Polina Babinkova, Cosima Nieschlag 
Violoncello / cello: Alexander Scherf, Marie-Louise Wundling
Kontrabass / bass: Francesco Savignano
Flöte / flute: Leonard Schelb, Daniel Rothers
Blockflöte / recorder: Max Volbers
Oboe: Clara Blessing, Marie-Therese Reith
Fagott / bassoon: Rebecca Mertens
Trompete / trumpet'
Hans-Martin Rux-Brachtendorf,
Astrid Brachtendorf, Karel Mnuk
Pauke / timpani: Christoph Nünchert
Cembalo, Orgel / harpsichord, organ: Wiebke Weidanz, Max Volbers

Recorded at: Deutschlandfunk Kammermusiksaal, Köln, August 2024

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Recommend Items