フランス様式とイタリア様式、双方の美質が際立つクリスマス・アルバム
時代は音楽史上のバロック期も後半にさしかかる17世紀末。太陽王ルイ14世が推奨したフランス王室様式の音楽に、最新のイタリア音楽の作法を巧みに織り交ぜ注目を浴びたのが、1600年代生まれの2人の天才作曲家カンプラとベルニエでした。彼らの新技法はまず、宗教的な歌を数人の小編成で演奏できるようにしたプティ・モテ(小規模モテット)の分野で披露されましたが、ここでは両作曲家によるクリスマス〜新年シーズンに関わるモテを5曲厳選。当時のフランスならではの語法に貫かれたオルガン曲をその間に配し、アルバムを通じてフランス様式とイタリア様式の交錯が体感できるプログラムが組まれています。
様々なアンサンブルで活躍するベテラン古楽鍵盤奏者ジャン=マルク・エムス率いるコンチェルト・ソアーヴェに、ルネサンスから18世紀まで幅広いレパートリーで独唱を聴かせるロマン・ボクレールがソロで参加。しなやかな美声で当時のフランス式ラテン語発音の詩句をよく聴かせ、少数精鋭でイタリア風フランス・バロックの勘所をふまえた演奏を繰り広げる器楽勢と共に味わい深い聴覚体験を届けてくれます。(輸入元情報)
【収録情報】
● アンドレ・カンプラ[1660-1744]:独唱のための第7モテ『来たりて主を喜び歌わん』
● ピエール・デュ・マージュ[1674-1751]:オルガン曲集 第1巻(1708)〜プラン・ジュ
● カンプラ:独唱と2つのヴァイオリンと通奏低音のためのモテ『主をほめ讃えよ』
● ルイ・マルシャン[1669-1732]:オルガン曲集 第2巻(1702)〜フォン・ドルグ
● ニコラ・ベルニエ[1664-1734]:合奏を伴う独唱モテ『神よ、われを裁きたまえ』
● ニコラ・ルベーグ[1630-1702]:オルガン曲集 第1巻(1676)〜第5旋法によるプレリュード
● ベルニエ:聖処女のためのモテ『救い主のうるわしき母』
● ルベーグ:オルガン曲集 第1巻(1676)〜第6旋法によるプレリュード
● ベルニエ:合奏を伴う独唱モテ『来たりて主を喜び歌わん』
ロマン・ボクレール(バリトン)
コンチェルト・ソアーヴェ(古楽器アンサンブル)
シモン・ピエール、ガブリエル・フェリ(ヴァイオリン)
フロール・シュブ(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
ウルリク・ラールセン(テオルボ)
ジャン=マルク・エムス(クラヴサン=チェンバロ、ポジティフ・オルガン、大オルガン)
録音時期:2024年10月
録音場所:フランス南部プロヴァンス地方キュキュロン、ボーリュー聖母教会
録音方式:ステレオ(デジタル)