ゲルンスハイム:ピアノ協奏曲、交響詩『あるドラマのために』
ユダヤ人医師を父としてヴォルムスに生まれたゲルンスハイム。1848年、革命を避けて一家が移住したライプツィヒでモシェレスにピアノを学び、やがてパリに留学。ロッシーニ、ラロ、サン=サーンスらと親交を結び作曲家、ピアニストとして活躍を始めるとともに、指揮者として同世代の作品を積極的に演奏するなど活躍しました。
このアルバムには、ゲルンスハイムの3つの作品を収録。ピアノ協奏曲は初期の傑作で、ブラームスやシューマンの影響が感じられる技巧的かつ豊かな旋律が特徴です。1870年にブラームスの支援でウィーン楽友協会で初演され、ゲルンスハイム自身がピアノを演奏しました。円熟期に書かれたチェロ協奏曲は、ラプソディックな自由形式による単一楽章の作品です。チェロが主導的役割を果たし、美しい旋律と巧みなカデンツァが特徴で、響きは保守的ながら実験的な要素も含まれ、ドホナーニの同時代の作品と通じるものがあります。交響詩『あるドラマのために』はチェロ協奏曲以前の1902年頃の作曲とされ、1910年にベルリン・フィルによる初演、1911年にはアメリカ初演も行われました。後期ロマン派らしい劇的な性格を持ちながらも明確なテーマは示されていない謎めいた作品です。指揮者のボイマーは、これまでにゲルンスハイムの4つの交響曲を録音。いずれも高く評価されています。(輸入元情報)
【収録情報】
ゲルンスハイム:
1. ピアノ協奏曲ハ短調 Op.16
2. 交響詩『あるドラマのために』 Op.82
3. チェロ協奏曲ホ短調 Op.78
オリヴァー・トリンドル(ピアノ:1)
アレクサンダー・ヒュルスホフ(チェロ:3)
マインツ州立フィルハーモニー管弦楽団
ヘルマン・ボイマー(指揮)
録音時期:2017年7月3-6日
録音場所:ドイツ、マインツ、Kurfurstliches Schloss
録音方式:ステレオ(デジタル)