CD 輸入盤

2つのヴァイオリンのための二重奏曲全集 イーゴリ・ルハーゼ、ダリア・ゴルバン(3CD)

ボッケリーニ(1743-1805)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BRL97260
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
Holland
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


クリティカル・エディションも使用

ボッケリーニ:2つのヴァイオリンのための二重奏曲全集(3CD)
イーゴリ・ルハーゼ、ダリア・ゴルバン(バロック・ヴァイオリン)


ボッケリーニのヴァイオリンのための二重奏曲を全曲収録。演奏はオランダで長く暮らすロシア生まれのバロック・ヴァイオリニスト、ルハーゼとゴルバンによるもので、録音会場であるエマウス修道院の素晴らしい音響がバロック・ヴァイオリンの美音をさらに引き立てています。2人ともモスクワ音楽院を優秀な成績で卒業したのち、アムステルダム音楽院に入学してバロック・ヴァイオリンを研究しており、2007年には2人が中心になって古楽アンサンブル「ヴィオリーニ・カプリッチョージ」を設立していたので、共演の息もぴったりです。
  なお、10月頃には52枚組ボッケリーニ・ボックスが発売される予定で、このアルバムの音源もそこに含まれます。

「6つのニ重奏曲」Op.3(G.56〜G.61)
1761年、ボッケリーニが18歳のときの作品。作曲当時のボッケリーニはウィーンを拠点に活動しており、チェロ演奏のほか作曲にも力を入れ、グルックからも高く評価されていました。フレッシュな楽想が投入されたこの曲集も魅力十分で、レコーディングもすでにいくつか存在しますが、クリティカル・エディションの使用は初めてとなります。
  ボッケリーニの場合、作品番号は出版社が付けたものとボッケリーニ自身が付けたものが違っている場合がけっこうあるため混乱しがちなので、G番号(ジェラール番号)で記載するのがわかりやすいです。
  この曲集の場合も、1768年にパリのルイ=バルタザール・ド・ラ・シェヴァリエール社から出版された際には「Op.5」とされていましたが、同年にパリのヴェニエ社から出版された「6つのヴァイオリン・ソナタ」(G.25〜G.30)も「Op.5」と表紙に大きく印刷されてしまったため、のちにボッケリーニ自身が「6つのニ重奏曲」(G.56〜G.61)を「Op.3」と変更しています。そのため、2007年出版のクリティカル・エディションでは「Op.3」としていますが、それ以前のものでは混乱もあります。

「6つのニ重奏曲」Op.46(G.63〜G.68)
作曲時期はわかっていませんが、ボッケリーニの旧作を改作しているため晩年のものと考えられています。
  この曲集の場合、作品番号の問題はさらにややこしくなっています。1799年にパリのプレイエル社から出版された際には「Op.46」でしたが、その後、ハンス・ジット[1850-1922]が曲集の前半3曲(G.63〜G.65)を選んで「3つのニ重奏曲」として校訂し、紛らわしいことに「Op.5」としてペータース社が出版。その後、ジットは4番(G.66)などを収めた「2つのニ重奏曲」も「Op.5」として出版。1761年の曲集も最初はOp.5として出版されていたので、「Op.5」だらけです。
  加えて1793年作曲の「6つの弦楽五重奏曲」(G.359〜G.364)が、自筆譜目録では「Op.46」とされてしまったことで大きな混乱を招いています。
  なお、ジット版の「3つのニ重奏曲 Op.5」の楽譜が広く出回ったため、第1曲(G.63)は昔からとりあげられたりしていましたが、「6つのニ重奏曲 Op.46」としての全曲レコーディングは存在しなかったので、今回の録音は歓迎されるところです。

ブックレット
12ページ。テキストは英語。作品解説のほか、「Op.46」の原曲に使用した作品のことや、作品番号が妙なことになった経緯についても記してあり参考になります。執筆者はオランダの音楽学者で、ボッケリーニに関する著書「Understanding Boccherini's Manuscripts」や楽譜編纂でも知られるルドルフ・ラッシュ(ユトレヒト大学音楽学研究所)。

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 作曲者情報

ルイジ・ボッケリーニ

1743年2月19日、ルッカ共和国に誕生。斜塔で有名なピーザの近郊に位置する要塞都市ルッカは人口約2万人。父はチェロとコントラバスを弾く音楽家。ボッケリーニはルッカとローマでチェロの腕を磨いて作曲も学び、ウィーンで活躍したのち、24歳で作曲家としてパリで成功。その後、26歳から62歳で亡くなるまで、つまり社会に出てからのほとんどの期間をスペインで過ごしたという事実上の「スペインの作曲家」でもありました。
  13歳でチェリストとしてデビューしたボッケリーニは、「おそらく歴史上もっとも優れたチェリストであった」と鈴木秀美氏も称えるほどの無類の超絶技巧チェリストであったとされており、その作品には、古典派時代の音楽としては異例なほどチェロの魅力が詰まったものとなっていました。
  ボッケリーニは古典派音楽の中心であった独墺から遠く離れたスペインの宮廷で活躍していたこともあってか、その音楽は古典派的な様式感よりも、ボッケリーニならではの自由な感覚で貫かれているものが多く、優雅なロココの中に突然チェロの名技が盛り込まれたり、コミカルな音楽が出現したりと、曲によってはかなりのやりたい放題ぶりとなっています。しかもご当地スペインの舞曲やギターまで交えた作品も書いており、さらに絶品ともいえる旋律美で彩られた宗教音楽まで書いていました。

 演奏者情報

イーゴリ・ルハーゼ(バロック・ヴァイオリン)

12歳でソロ・ヴァイオリニストとしてのキャリアをスタートさせ、オデッサ交響楽団とヴュータンのヴァイオリン協奏曲第5番で共演。モスクワ音楽院を優秀な成績で卒業。1996年、タネーエフ国際室内楽コンクール第1位、1997年、ロカテッリ国際コンクール第1位など、数々の国際コンクールで入賞。
  2002年、アムステルダム音楽院で古楽のスペシャリストとして優秀な成績で卒業。ルネッサンスから現代音楽までのヴァイオリンのレパートリーを演奏するソリストとして、ヨーロッパ各国で活動するほか、世界各地をツアー。
  CDは、Brilliant Classicsなどから発売。

ダリア・ゴルバン(バロック・ヴァイオリン)

モスクワ音楽院とアムステルダム音楽院を卒業。多くのヴァイオリン・コンクールで入賞し、ソロ、室内楽、アンサンブルで活動。2005年からオランダ在住で、2007年に、イーゴリ・ルハーゼとともに古楽アンサンブル「ヴィオリーニ・カプリッチョージ」を設立。同時に2007年から2020年まで、1994年に設立されたオランダ・バッハ管弦楽団の2代目コンサートマスターを務めました。
  CDは、Brilliant Classics、Amsterdam Classicsなどから発売。



 トラックリスト (収録作品と演奏者)

ルイジ・ボッケリーニ [1743-1805]
2つのヴァイオリンのための二重奏曲全集

CD1 72'54
2つのヴァイオリンのための6つの二重奏曲 Op.3 (1761年作曲、1768年出版)
二重奏曲 ト長調 Op.3-1 G.56
1. I. グラツィオーゾ 4'40
2. II. アレグロ 6'06
3. III. プレスト 2'41

二重奏曲 ヘ長調 Op.3-2 G.57
4. I. プレスト・アッサイ 3'55
5. II. ラルゴ 5'51
6. III. テンポ・ディ・メヌエット 2'54

二重奏曲 イ長調 Op.3-3 G.58
7. I. アレグロ 5'06
8. II. ラルゴ 6'54
9. III. メヌエット 2'38

二重奏曲 変ロ長調 Op.3-4 G.59
10. I. モデラート 7'36
11. II. ラルゴ 7'44
12. III. アレグロ 3'13

二重奏曲 変ホ長調 Op.3-5 G.60
13. I. プレスト・アッサイ 4'01
14. II. アダージョ 5'41
15. III. テンポ・ディ・メヌエット 3'24

CD2 76'31
二重奏曲 ニ長調 Op.3-6 G.61
1. I. アレグロ・アッサイ 4'33
2. II. アダージョ 4'41
3. III. メヌエット 2'57

2つのヴァイオリンのための6つの二重奏曲 Op.46 (1799年出版)
二重奏曲 ホ長調 Op.46-2 G.64
4. I. アレグロ・ジュスト 5'55
5. II. ラルゲット 4'27
6. III. メヌエット・アレグレット 4'09
7. IV. ロンド:モデラート 4'49

二重奏曲 ヘ短調 Op.46-3 G.65
8. I. アンダンテ・レント 8'29
9. II. アレグロ・アッサイ 8'58
10. III. メヌエット・カンタービレ 5'55

二重奏曲 イ長調 Op.46-6 G.68
11. I. (テンポ指定なし) 8'12
12. II. アンダンテ 3'06
13. III. メヌエット 4'01
14. IV. アレグロ・アッサイ 6'00

CD3 75'23
二重奏曲 ト長調 Op.46-1 G.63
1. I. アレグロ 10'15
2. II. メヌエット・モデラート 9'33
3. III. ロンド:アレグレット 7'42

二重奏曲 ハ長調 Op.46-4 G.66
4. I. アンダンテ 5'20
5. II. アレグロ・ヴィーヴォ 10'11
6. III. アンダンテ・コン・ヴァリアツィオーネ 9'05

二重奏曲 変ホ長調 Op.46-5 G.67
7. I. アレグロ 5'35
8. II. メヌエット・モデラート 7'25
9. III. アンダンティーノ・レント 5'02
10. IV. フィナーレ.プレスト 5'01

イーゴリ・ルハーゼ(バロック・ヴァイオリン)
ダリア・ゴルバン(バロック・ヴァイオリン)
録音:2021年10月4〜5日、11月9日、12月14日、オランダ、フェルプ、エマウス修道院
 Track list

Luigi Boccherini 1743-1805
Complete Duets for 2 Violins

CD1 72'54
Six Duets for 2 Violins Op.3
(composed 1761, published 1768)

Duet in G Op.3 No.1 G56
1. I. Grazioso 4'40
2. II. Allegro 6'06
3. III. Presto 2'41

Duet in F Op.3 No.2 G57
4. I. Presto assai 3'55
5. II. Largo 5'51
6. III. Tempo di Minuetto 2'54

Duet in A Op.3 No.3 G58
7. I. Allegro 5'06
8. II. Largo 6'54
9. III. Minuetto 2'38

Duet in B flat Op.3 No.4 G59
10. I. Moderato 7'36
11. II. Largo 7'44
12. III. Allegro 3'13

Duet in E flat Op.3 No.5 G60
13. I. Presto assai 4'01
14. II. Adagio 5'41
15. III. Tempo di minuetto 3'24

CD2 76'31
Duet in D Op.3 No.6 G61
1. I. Allegro assai 4'33
2. II. Adagio 4'41
3. III. Minuetto 2'57


Six Duets for 2 Violins Op.46
(published 1799)

Duet in E Op.46 No.2 G64
4. I. Allegro giusto 5'55
5. II. Larghetto 4'27
6. III. Minuetto allegretto 4'09
7. IV. Rondo: Moderato 4'49

Duet in F minor Op.46 No.3 G65
8. I. Andante. Lento 8'29
9. II. Allegro assai 8'58
10. III. Menuetto Cantabile 5'55

Duet in A Op.46 No.6 G68
11. I. [no tempo indication] 8'12
12. II. Andante 3'06
13. III. Minuetto 4'01
14. IV. Allegro assai 6'00

CD3 75'23
Duet in G Op.46 No.1 G63
1. I. Allegro 10'15
2. II. Minuetto Moderato 9'33
3. III. Rondo: Allegretto 7'42

Duet in C Op.46 No.4 G66
4. I. Andante 5'20
5. II. Allegro Vivo 10'11
6. III. Andante con Variazione 9'05

Duet in E flat Op.46 No.5 G67
7. I. Allegro 5'35
8. II. Minuetto Moderato 7'25
9. III. Andantino Lento 5'02
10. IV. Finale: Presto 5'01

Igor Ruhadze · Daria Gorban Baroque violins

Recording: 4-5 October, 9 November & 14 December 2021, Emmausklooster, Velp, The Netherlands

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