イザベル・ファウストに献呈されたジャレルの作品をグリンゴルツが録音!
ジャレルの弦楽作品3篇をロフェ率いるフランス国立ロワール管が演奏!
SACDハイブリッド盤。スイスの作曲家ミカエル・ジャレルの音楽は「夢と非現実の状態を真実の瞬間を探し求めながら考察する」と言われています。最小の音の聞こえ方ともっとも遅いテンポという、時間が静止するところに見つかることの多い、真実。きわめて個人的なアプローチにより彼は第二次世界大戦後の音楽のいろいろな技法をはじめとするレガシーを統合し、音楽の真の「詩」を示してみせます。
ジャレル:管弦楽作品集を録音したパスカル・ロフェ率いるフランス国立ロワール管弦楽団の新しいアルバムでは、ジャレルが四半世紀近い間隔で作曲した3つの作品が演奏されます。
『Paysages avec figures absentes - Nachlese IV(不在の形象と対面する風景〜補遺 IV)』はイザベル・ファウストのために書かれ、彼女に献呈された作品。「アンサンブルの中にあるヴァイオリン」の新しいアプローチを念頭に置いて作曲され、ジャレルの思考に大きな影響を与えたというスイスの詩人フィリップ・ジャコテ[1925-2021]の作品が曲名に引用されています。この録音ではイリヤ・グリンゴルツがソロを担当しました。
『Sechs Augenblicke(6つの瞬間)』はCOVID-19のロックダウン中に作曲され、この録音の数週間前に初演されました。音楽の断片に含まれる「音という物質」の凝縮あるいは内破を示唆するタイトルが与えられています。
打楽器ソロとオーケストラの共演する『…un long fracas somptueux de rapide celeste…(…天上の急流の長い豪壮な轟き…)』では短い力強い「初めの爆発」が形を変え、曲中の「句読点」のように何度となく現れます。フランスの作家ジュリアン・グラック[1910-2007]の「Un balcon en foret(森のバルコニー)」から引用したタイトルがつけられました。ソリストのフロラン・ジョデレはパリ国立高等音楽舞踊学校の出身。フランス国立管弦楽団のソロ打楽器奏者を務めるとともに「今日の音楽」のスペシャリストとして作曲家たちとのコラボレーションを行なっています。(輸入元情報)
【収録情報】
ジャレル:
1. 不在の形象と対面する風景 - 補遺 IV(2009)〜ヴァイオリンと管弦楽のための
2. 6つの瞬間(2022)〜管弦楽のための
3. …天上の急流の長い豪壮な轟き…(1998)〜打楽器と管弦楽のための
イリヤ・グリンゴルツ(ヴァイオリン:1)
フロラン・ジョデレ(打楽器:3)
フランス国立ロワール管弦楽団
パスカル・ロフェ(指揮)
録音時期:2022年7月7-16日
録音場所:フランス、アンジェ、コングレスセンター
録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND
制作、バランス・エンジニア:イジー・ヘーガー
サウンド・エンジニア:アリス・ラゴン
BIS ecopak