千年の祈り 河出文庫

イーユン・リー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309467917
ISBN 10 : 4309467911
フォーマット
出版社
発行年月
2023年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
312p;15

内容詳細

孤独や秘密をかかえる人や、ままならない日常を生きる人の人生と、その背後にある中国の歴史、文化、政治が交錯し、驚くほど豊かな物語を紡ぎ出す。映画化もされた表題作「千年の祈り」ほか個性の際立つ十編を収録。デビュー作にして、フランク・オコナー国際短編賞、PEN/ヘミングウェイ賞ほか、名だたる賞を多数受賞した不朽の傑作短編集。

【著者紹介】
イーユン・リー : 1972年北京生まれ。北京大学卒業後、アイオワ大学大学院で免疫学の修士課程修了。その後、同大学院の創作科に編入。2005年『千年の祈り』で作家デビューし、多くの文学賞を受賞

篠森ゆりこ : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • みゃお さん

    近くて遠い隣人の短編集。 作家の人生も作品になりそうな経歴。 ”母語で話せないことを 獲得した他言語でなら語れる。” なんとなくわかるような気がします。 言葉は、文化や歴史でもあるのだろうと。 知らずに呪縛されていることも。 

  • いちの さん

    一般市民の暮らしと歴史や政治が紐づいていることが伝わる小説。とても面白かった。変わり者とみなされるような登場人物が多いけれど、心理描写が丁寧だからかすんなり入ってきて、共感することが多かったです。他の作品も読んでみたい。

  • 梅子 さん

    実験的な作品も多いが、題材はどこか古典的で味わい深い短編集。どれも自分ごとに思えてちょっとしんどかった。表題作は流石の面白さなんだけど、それよりも『不滅』に魂を持っていかれた。先祖代々宦官を輩出してきた鎮の、辛亥革命以降の様子も興味深いが、そこに共産党の某独裁者とそっくりの顔で生まれ落ちた男の一生が、かつて宦官が背負わされてきた理不尽なソレとだんだんダブって見えてくるところで背筋がゾワリとなった。しかも視点人物は「鎮」そのもの。共同体の目が、まるで自分の手足の一部のように男を描写する。凄すぎる。

  • 石 さん

    読み終わってほっと吐息が漏れた 収録作品すべてが高水準の傑作短編集 脇役たちがやたら殺伐としているのは文化大革命の影響なのだろうか 悩み苦しむ登場人物たちに声をかけてあげたくなる あなたたちは皆立派に生きている、私は心から賞賛すると

  • Ise Tsuyoshi さん

    「アメリカでは個人を重視するあまり共同体の声を失ってしまったが、その声は日本などアジアの小説には存在する」。イーユン・リーが師事したマクファーソンの言葉が訳者あとがきで紹介されているが、この共同体の声が見事に描き出されているのがリーの作品。古くからの習慣・価値観と葛藤しながら生きる人々の姿は、国を超えて響いてくる。「千年の祈り」の娘の叫びは、著者自身の言葉か? 「自分の気持ちを言葉にせずに育ったら、ちがう言語を習って新しい言葉で話すほうが楽なの。そうすれば新しい人間になれるの」

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人物・団体紹介

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イーユン・リー

1972年、北京生まれ。北京大学に入学し、生物学を専攻。卒業後の1996年にアメリカに留学し、アイオワ大学大学院で免疫学を研究していたが、進路を変更し同大学院の創作科に編入。子育てをしながら英語で執筆するようになる。そして2005年に短編集『千年の祈り』を刊行し、フランク・オコナー国際短編賞、PEN

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