作曲家と演奏者が一体となって作り上げた
鍵盤と打楽器と電子音が炸裂するサウンド
2005年にニューヨークで結成された2人の打楽器奏者と2人のピアニストによる現代音楽カルテット「Yarn/Wire」は、目の覚めるような革新的プログラムで世界的に高い評価を得ています。今作は親交の深い2人の作曲家、ヴォルフガング・ハイニガー[1964-]とエンノ・ポッペ[1969-]との共同作業から生まれたアルバムです。
ハイニガーとポッペの共作である『Tonband』はシュトックハウゼンの『コンタクテ』からの影響に加えて、ロック・ミュージックへの接近があり、メロディーに対する自由なアプローチがなされています。
他の2作品は『Tonband』制作過程で生み落とされた音楽だそう。『Feld』は爆発的なリズムを持つ音楽で非常に技巧的。激しいフリージャズのごとく展開します。バルトークが『2台のピアノと打楽器のためのソナタ』でピアノに打楽器的な効果を求めたのに対し、ポッペは打楽器を「拡張されたピアノ」のように扱っています。またハイニガーの『Neumond』は絶えず変化する電子的音色空間が特徴的。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ポッペ:Feld〜2台ピアノと2人の打楽器奏者のための(2007/2017)
2. ポッペ&ハイニガー:Tonband〜2つのドラムスと2つのキーボードのための(2008/2012)
3. ハイニガー:Neumond〜2つの電子オルガンと2人の打楽器奏者のための(2018)
Yarn/Wire
イアン・アントニオ、ラッセル・グリーンバーグ(打楽器)
ローラ・バーガー、ニン・ユー(鍵盤楽器)
サム・トッレス(ライヴ・エレクトロニクス:2)
録音時期:2019年10月10,11日(1) 2017年9月19日(2) 2019年10月12日、12月13日&2020年1月31日(3)
録音方式:ステレオ(デジタル)