名ピアニスト、リープナーがおおいに聴かせる
謎の異端作曲家シェルシ!
ジャチント・シェルシは20世紀のもっとも変わった作曲家のひとりです。自分では楽譜を書かず、1950年代から即興演奏を録音して他人に記譜してもらうようになり、大量の作品が生まれて組曲としてまとめられるようになります。生前はずっと異端視されていましたが、死後に人気が高まりファンを多く獲得していった作曲家でもあります。
組曲第8番は『ボトバ』という副題がついており、これはチベットを意味します。東洋哲学にも深い興味を示したシェルシ特有の世界観。また組曲第11番は最後にまとめられた組曲です。
ザビーネ・リープナーは「WERGO」レーベルから多数のアルバムをリリースしているピアニストで、シュトックハウゼン、ケージ、フェルドマン、カーゲルなど現代音楽を十八番とする名手です。シェルシも当然レパートリーに入っており、2015年には組曲第9番と第10番を収録したアルバムを発売し高い評価を受けています。とうぜん今作も、シェルシ史上最高峰の録音が登場したと言っても過言ではない完成度です。(輸入元情報)
【収録情報】
シェルシ:
● ピアノのための組曲第8番 Bot-Ba(1952)(全6楽章)(30:23)
● ピアノのための組曲第11番(1956)(全9楽章)(38:39)
ザビーネ・リープナー(ピアノ)
録音時期:2013、2014、2019、2020年
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)