濱地健三郎の幽たる事件簿

有栖川有栖

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041094211
ISBN 10 : 4041094216
フォーマット
出版社
発行年月
2020年05月
日本
追加情報
:
304p;20

内容詳細

年齢不詳の探偵・濱地健三郎には、鋭い推理力だけでなく、幽霊を視る能力がある。新宿にある彼の事務所には、奇妙な現象に悩む依頼人のみならず、警視庁捜査一課の強面刑事も秘かに足を運ぶほどだ。助手の志摩ユリエは、得技を活かして、探偵が視たモノの特徴を絵に描きとめていく―。郊外で猫と2人暮らしをしていた姉の失踪の謎と、弟が見た奇妙な光景が意外な形でつながる(「姉は何処」)。資産家が溺死した事件の犯人は、若き妻か、懐具合が悪い弟か?人間の哀しい性が炙り出される(「浴槽の花婿」)など、驚きと謀みに満ちた7篇を収録。ミステリの名手が、満を持して生み出した名探偵。待望のシリーズ、第2弾!

【著者紹介】
有栖川有栖 : 1959年生まれ。大阪府出身。同志社大学法学部卒。89年『月光ゲーム』で作家デビュー。書店勤務を続けながら創作活動を行い、94年作家専業となる。2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞、08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞。推理作家・有栖川有栖と犯罪学者・火村英生のコンビが活躍する「火村英生(作家アリス)シリーズ」は、開始後28年となる今も人気を誇り、18年に第3回吉川英治文庫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 紅はこべ さん

    叡二くんは勿論ユリエの身の危険を案じているだろうけど、無意識に濱地との関係に嫉妬を感じているような気もする。ボスへの傾倒ぶりは確かに恋人未満としては不安かも 。濱地の年齢不詳さを毎回強調するのに飽きた。

  • 中原れい さん

    好きなシリーズ、続いてて嬉しかった!年齢不詳の濱地さんはキャラ崩れることなく、ユリエさんは短い期間で慣れて成長し、そこそこ良いパートナーに。(そこそこがポイントでピッタリになることはそこまでは辛いだろうと濱地さんが嫌がってるふうあり)物語のではない実際の探偵らしい地道な調査ものからホラーバトルものまで、今回も作風の幅あり、飽きずに面白かった。「ミステリー研究会の幽霊」の緊張感はあるけど優しい味わいが特に良い。

  • みっちゃん さん

    第2弾もバラエティーに富んでる!そしてどれも高水準の面白さ。甲乙はつけ難いけれど、着地のオチが効いていて、読後感もスッキリ、な「ホームに佇む」「ミステリー研究会の幽霊」が好み。それにしても、ますます気になる心霊探偵濱地健三郎、何者なのだろう。

  • ちょろこ さん

    シリーズ第二弾、の一冊。心霊現象を調査し解決に導く心霊探偵の事件簿。喧騒とは一切無縁。濱地探偵の静かな佇まい、物言い、依頼人に対しての接し方、解決への導き方、助手との距離感、どれをとっても好感しか持ち得ない。そして今作も何度もゾクッとさせられ大満足。どれも良かったけれど「ホームに佇む」「饒舌な依頼人」が特に好き。怪異、恐怖を感じさせながらもきちんとせつなさを盛り込ませて濱地探偵の優しさで包み込む、そんな事件の終息、余韻が最高だった。どんどん魅力が増してくる気がしてならない心霊探偵さん、さらなる続編を希望。

  • R さん

    オカルトミステリー。こういうのも書くんだと驚いて読んだ。基本的にはミステリーで推理物ではあるんだが、幽霊とか超常現象めいたものがごく当たり前に存在して、それが動機であったり、謎解きのきっかけになったりするのが新しい小説だった。妖怪ともいえるような埒外の化け物とも戦ったり、するのだけども、骨子の部分はちゃんと推理小説の論理で動くのがとてもよかった。

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人物・団体紹介

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有栖川有栖

1959年大阪府生まれ。’89年、『月光ゲーム』でデビュー。2003年、『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞を受賞。’08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞。’17年『幻坂』で第5回大阪ほんま本大賞受賞。’18年「火村英生」シリーズで第3回吉川英治文庫賞受賞。’22年、第26回

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