【インタビュー】AZUSA

2018年12月20日 (木) 20:00

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 元ザ・ディリンジャー・エスケイプ・プラン+エクストルという、テクニカルなエクストリーム・メタル好きにはたまらない組み合わせによって生まれたバンド、アズサ。デビュー・アルバム『ヘヴィ・ヨーク』がリリースになるということで、ベーシストであり元ディリンジャーのリアム・ウィルソンに話を聞いてみた。

川嶋未来(以下、川嶋):アズサというバンドがどのように結成されたのかを教えてもらえますか。誰が発案者なのか、どのように音楽性を決めていったのか、など。

リアム:バンドの始まりは、エクストルが『Synergy』を書いている時に始まったと言えるのだと思う。その時のセッションで未使用になったアイデアが元にして、デイヴィッド(ドラム)とクリスター(ギター)が発展させたんだ。俺が関わるようになったのは、少々変な経緯なんだけど、デイヴィッドがFacebookで俺にコンタクトしてきたのさ。「こういう曲があるのだけど、一緒にやらないか」って。俺のインタビューを読んで、俺がエクストルのファンであることを知っていたようなんだ。それでデモを送ってもらって聞いてみて、それからシンガーはどうしようかという話し合いを始めた。一歩引いて、この音楽が必要としているものはなに何だろうと客観的に考えてみた。それがデス・メタル・ヴォーカルでないことは確かだった。俺は、必要なのはメロディだと思ったんだ。ディリンジャーでの経験もあって、ヘヴィな音楽にメロディを加えることを恐れるべきでないということはわかっていたからね。というわけで、チャレンジというほどではないけれど、客観的にこのバンドのフロントを務められる女性ヴォーカリストはいないかと考え始めたんだ。それでまったく新しい可能性、ダイナミックさが広がっていったんだ。ちょうどそのころ俺はMyrkurのヘルプをやって、Myrkurって知ってる?

川嶋:はい、知ってます。

リアム:彼女がBehemothのアメリカ・ツアーのオープニングをやった時に、何回かのショウに参加したんだけど、それがとてもダイナミックでエキサイティングだったんだ。俺はディリンジャーのショウや多くのファンから感じられる男性的なカタルシスが大好きなのだけど、女性と一緒にステージに上がるフィーリングもとても気に入ったんだ。それでデイヴィッドが、このバンドにふさわしい女性を知っているということで、エレーニが加わった。実際彼女が入ってみると、驚くほどしっくりきたんだ。俺が加わったのはいつだったかな。2013年か14年くらいだったような気がする。最初にデモをやりとりしたのはいつだったかな。いずれにしても、わりと前なんだよ。俺もオスロに行ったりもしたし、ここ数年、とても忙しかったし。ディリンジャーがあり、他のプロジェクトもあって。他のメンバーも忙しかったんだよ。何の進捗もなくてショックを受けた時期もあったよ。誰も何も新しいものを作れなくてね。

川嶋:エクストルと知り合ったきっかけがFacebookというのは、とても現代的ですね。

リアム:そうなんだよ。彼らのベーシストの一人にメールしたこともある。彼らは多くの人間が出入りしているけど、どれかのアルバムでベースを弾いていたやつに。確かFacebookのサジェスチョンで出てきたんだと思う。それで彼がアルバムで使っている音色について質問しだんだ。ディリンジャーがちょうどレコーディング前で、もしかしたらノルウェーでしか手に入らない変なエフェクターがあるんじゃないかと思って。その音を出すにはどうすれば良いのか知りたかったんだ。それで彼と少々会話して、おそらく彼がそのことをデイヴィッドにも伝えたんだろうね。だから俺が実際にオスロに行くまでは、彼らとは会ったことがなかった。多少変な話だけど、俺はそもそもエクストルのファンだったから、彼らの一緒にバンドをやれるのはとても楽しみだったよ。

川嶋:主に曲を書いているのは誰なのですか。

リアム:デイヴィッドとクリスターが、アイデアの源だよ。もちろん全員が自分の強みを持ち寄って、アレンジメントについて話し合ったりはしたけどね。俺のパートについては俺もインプットをしたけれど、基本的にはデイヴィッドがプロデュースからエンジニアリングまでやった。このバンドの参謀だよ。彼はアイデアの宝庫だから、彼と一緒に仕事をするのはエキサイティングだけど、自分が小さく感じられるね(笑)。

川嶋:バンドのインフォメーションシートには、Slayer、Death、Kate Bush、Annette Peacockの名が挙げられていました。この4つが最も影響を受けたアーティストということなのでしょうか。

リアム:いや、そういうわけではないよ。何というのかな、俺たちの音楽はヘヴィだろう。ヘヴィ・メタルの世界から来ているし、ヘヴィ・メタルのレコードに、他の要素を加えたものだ。だけど、こういう音楽にメロディやハーモニーのような驚きを加えたんだ。まあ自分でこういうことをいうのもダサいけど。DeathやSlayerはヘヴィなカテゴリーにいるバンドで、ケイト・ブッシュやアネット・ピーコック、あと個人的にはジョニ・ミッチェルとか、あるだろ、「ジョニ・ミッチェルのこのパートが頭から離れない」みたいなことが。それでYouTubeで探してそれを他のメンバーに聞かせたりもした。とにかく俺たちの音楽は、メロディとか、明らかにヘヴィ・メタルではない要素が入っている。ジャコ(パストリアス)がジョニ・ミッチェルの『Shadows and Light』で弾いているみたいな雰囲気、フィーリングを持ち込みたかったんだ。もちろんデイヴィッドやクリスターも彼ら自身のメロディックなセンスを持ち込んだし、全体的にとてもエキサイティングなものになっていると思うよ。

川嶋:メンバーはアメリカ、ノルウェー、ベルギーと離れていますが、レコーディングはどのようにやったのですか。ファイル交換でしょうか。

リアム:いや、ファイル交換はほとんどやっていない。彼らがマテリアルを送ってくる。「これがデモだよ」とか、「これ、殆ど完成しているアイデアなんだけど」みたいな感じで。だいたい一度に4-5曲送ってきた。俺はそれを聴きながら、家で練習したのさ。クリスターはギターを弾いている動画を送ってくれることもあった。俺はそれを見ながらどのフレットを押さえているかを見たり、音を聴いたりしてね。俺にとっては音楽というのはヴィジュアルというか、ただ聴くよりも、目で見た方がよくわかるんだ。指板を実際に見てね。そうやって曲を覚えて、それから地下室で実際に曲を流しながらそれに合わせて何度も何度もベースを弾いた。まるでバンドでリハーサルをやるように。それからオスロまで行って、デイヴィッドは自分のスタジオを持っているので、そこで一緒に作業をしたんだ。毎日何時間も何かが出来上がるまで録音ボタンを押しっぱなしにして。俺の役割は俺にとっては比較的シンプルで、ギターとドラムの間をつなぐことであり、建築物で言えば土台の部分さ。そんな風に録音して、オスロを去って数週間後にラフミックスを受け取った。それからいくらかのやりとりはしたけど、殆どの曲はもういじる必要がなかったよ。もちろんヴォーカルが加えられると、ファイン・ラインズ」や「プログラムド・トゥ・ディストレス」のような曲のアレンジメントを少しいじったけれど、ほとんどの曲はヴォーカルが入る以前にもう完成型だったからね。デモの段階で、デイヴィッドがグロウル・ヴォーカルを入れてみたりもしていたし。ラフミックスを受け取った時点で、80%はできあがっていた感じさ。

川嶋:あれだけ複雑な楽曲を、あなたは耳で聴きとったということですか。

リアム:そうだよ。学術的に楽譜にしたわけじゃないけどね。落書きよりはマシなものだけど、リズム・パターンの脚注だとか、タブ譜みたいな感じで書きとった。オスロに行ってみて、俺が思っていたのとは違ったり、俺の音の選び方がイマイチだと思うことはあったけれど、まあ地理的にも離れているから時間がかかるのは仕方がないよ。曲を図示化するというのは、ディリンジャーでもやっていたんだ。

川嶋:譜面やMIDIファイルは送ってくれなかったんですね。

リアム:クリスターが動画を送ってくれた以外だと、俺はスロウダウナーっていう素晴らしいアプリも使ったよ。これを使うとピッチはそのままで曲の速度を落とせるんだ。だから一部のセクション、ドラムのフィルが入っているような3秒、あるいはそれよりも短いパートをループにして、グルーヴを見つけられるポイントまで速度を落としていくんだ。スピードを戻してみると、本当に一瞬で、スローダウンしなければ聞き逃してしまうようなものが入っていたりするのさ。

川嶋:日本人はどうしてもバンド名が気になると思うのです。アズサというのはどういう意図でつけたのでしょう。

リアム:それが日本の文化と関係あることは間違いない。デイヴィッドはとても日本に興味を持っているからね。確かこれは日本人の女性の名前に関係があったはず。(訳注:実は日本人女性の名前ではないので、後書き参照のこと!)

川嶋:確かに「アズサ」というのは日本人女性の名前っぽいですが。

リアム:アズサという名前の日本人のヒーラーのことのはずだよ。民話みたいなところに出てくるんじゃないかな。彼らが確かそう言っていたような気がする。確実なことはデイヴィッドかクリスターに聞いてもらった方が良いと思う。俺やエレーニが関わる前からアズサという名前は決まっていたんだ。それで結局エレーニという女性がヴォーカルになったわけだから、自己成就の預言みたいなものだよね。

川嶋:歌詞は主に誰が書いたのですか。

リアム:基本的に俺以外全員だよ(笑)。クリスターとエレーニが多く書いて、デイヴィッドも一部書いたんじゃないかな。

川嶋:歌詞をすべて読んだのですが、ほぼ何のことなのかわかりませんでした。ポジティヴなものなのか、それともネガティヴなものなのか。社会的なものなのか、オカルト的なものなのかすら判別できなかったのですが。

リアム:俺にとってはこのバンドの歌詞は両面的であるというか、年をとってからとは言わないけど、20歳で初めてバンドをやった時よりは成長してから書く内容になっていると思う。人は成長して、人生の大きな疑問について違った見解を持つようになる。エモの失恋ソングとは違うものをね。アズサの歌詞はもっと深くて、実存主義的というか、信念や疑念、裏切りみたいな実存的な疑問、これは何なのか、何の意味があるのか、管理や監視みたいなことがあるのか、あるとしたらそれは何故なのか、みたいなことのはず。よくわからないけど(笑)。俺個人としては、とても実存的な内容だと思ってる。だけど、これはこういう内容だっていうはっきりしたものはないんじゃないかな。「良い警官・悪い警官」みたいな相反する複雑な感情。

川嶋:オカルト的というか、神秘主義的な内容もありますよね。

リアム:確かに神秘主義的というのも1つの形容だと思う。あるいは神学的というか。オカルティックというのも、まあ俺には当てはまるかもしれない。俺はオカルトに深く傾倒しているからね。ここでもいずれか一方ではなく、両面的なものになっているよ。イメージはもっと世俗的、というかペイガン的なものを示している。まあこれもあくまで俺の視点での話だけれど。結局のところ、こう言った宗教的、神学的なテーマというのは、近所の人とどう付き合うかということと同じ話さ。特に、そいつが親切にしてやるに値しないような人間である場合にね。近所の人間が君を傷つけたら、君はそいつに対してどう接するかということさ。自分が死ぬ時に、自分の周囲にどう接するか。こういうことが全て同じ大きな疑問へと繋がっていく。歌詞で描かれているのはこういうことだと思う。キリスト教というレンズを通してね。(注:エクストルのメンバーは、全員クリスチャン。)俺は必ずしもそういう宗教的なことに嘔吐反射を感じるというわけではなく、かと言って、現在の人生においてそれに深く関係してきたわけでもない。やはりクリスターかエレーニなら歌詞について深く語ってくれるかもしれない。語ってくれない可能性もあるけど。歌詞というのは詩的なもので、社説ではないのだからね。

川嶋:ジャケットは何を意味しているのですか。

リアム:あれはやはり女性のヒーラーの話に対応しているのだと思う。あまりジャケットについては何度もやり取りをしたわけではなくて、俺も実際あれが何を意味しているかははっきりわからないのだけど、恐らくはヒーラーの話と関係があるのだと思うよ。神秘主義的でシャーマニックな感じもあるよね。何か高次元のものを呼んでいる女司祭みたいな。まあいずれにせよあのアートワークは4人が「これはいいね」って同意したもので、ジャケット以外にも美しいイメージが使われていて、降霊会のイメージとか。あれはエレーニが提案したものなんだ。それらの持つ背景はあまり関係がなく、それほど教義的な意味で使われているわけではないけど。

川嶋:アズサとういのはプロジェクトなのでしょうか。それともフルタイムのバンドと考えて良いのですか。

リアム:まだはっきりしていない部分もあるので何とも言えないな。だけど俺は、このバンドが可能な限りフルタイムのものになってほしいと思ってる。スペシャルな音楽をやっていると思わなければ、俺は決して参加しなかったからね。このバンドのことを誇りに思っているし、このバンドのメンバーとアーティスティックなプレイをすることをとても楽しんでいる。俺たちが一緒にプレイするように導いてくれた、何か形而上学的なものがあると思っているから、ぜひそれを探索したいと思っている。だからツアーをやって、ファンのリアクションを見てみたい。あらゆる意味で、俺はこれをフルタイムのバンドにしたいんだ。ただのプロジェクトではなくて。ただ俺たちはまだ新しいバンドで、やっている音楽も現代的なユニークなものであって、メンバーは別々の大陸、別々のタイムゾーンにいるわけで、ガレージで一緒にリハーサルをしたわけじゃない。もちろんレコーディグ前に少し一緒にプレイはしたけれど、ツアーに出るためにリハーサルするのは全く別の話だからね。だけどツアーはぜひやりたい。ディリンジャーでツアーをやるのもとても楽しかったし、ぜひまた日本にも行きたいしね。俺だけじゃなくて、メンバーみんな同じ気持ちさ。メンバーともとてもうまくやっているしね。この先どうなるか楽しみだよ。

川嶋:具体的なツアーの話も出ているのでしょうか。

リアム:すでに色々なところにコンタクトして、来年ツアーにやれるよう準備をしているよ。アルバムが出たら、もちろんそれをサポートしたいしね。来年の早い段階ではツアーに出たいね。ツアーに出て、新しいバンドとしてやるべきことをやるのさ。

川嶋:アズサから離れて、あなたの個人的なお話も聞かせてください。そもそも音楽との出会いはどのようなものだったのですか。

リアム:最初はどうだったかな。やっぱり両親を通じてだったと思うよ。それからMTVだね。当時MTVは人気があったからね。

川嶋:80年代ですよね。

リアム:そう、俺は79年生まれだからね。80年代のはじめはよくテレビやケーブルテレビを見ていた。年上のいとこがよくMTVを見ていたのを覚えているよ。コマーシャルですら印象に残っている。とてもアーティスティックに作られていてね。ポップカルチャー的な。7歳の時に引越しをして、初めて友達の家にお泊まりしたんだ。その時に友達の兄貴がMercyful Fateを聴いていた。7歳で『Don’t Break the Oath』を聴いたんだよ!ぶっ飛ばされたよ。フレディ・クルーガーや『13日の金曜日』は見ていたけど、Mercyful Fateは本当にクレイジーだった。その時一緒にお泊まりした友達に三つ子のお姉さんとさらにお兄さんがいて、みんなヘヴィ・メタルが好きだったんだ。彼らがMetallicaの『Garage Days』やSlayerの「Spill the Blood」とか「South of Heaven」とか、Megadethの「Peace Sell...」、Iron Maidenなどをテープにとってくれた。当時7歳か8歳だったからね。ずいぶん若かったと思うよ。自分より年上の子供達のおかげでそういうものを聞けたんだ。あと、なぜか近所にメタル好きがたくさんいたみたいなんだよね。ピクニックテーブルにDeathのロゴが彫られているのを見たこともある。学校の帰りに寄る広場にあるテーブルさ。その後モールに行ってDeathのロゴを見つけて「これか!」と興味を持ったんだ。その後もサマーキャンプみたいな音楽の中心地みたいなところに行ったりして情報交換して、CarcassやEarth Crisisなんかを知った。ハードコアやエクストリームなメタル、デス・メタルなんかを知ったんだ。俺はフィラデルフィアという都市部の高校に行っていたから、友人からも色々な情報を仕入れられた。バンドをやるようになると、バンドはすごい音楽好きが五人集まったりするわけだろ。それでお互い新しい音楽を教えあったりさ。あと、ライヴハウスで働いていたこともあるからね。今も時々働いているのだけど。

川嶋:その後複雑な音楽へと興味が移るきっかけは何だったのでしょう。

リアム:俺にベースをもたせたのはSuicidal TendenciesのRobert Trujilloで、『Light Camera Revolution』や『The Art of Rebellion』とか。あとはFaith No More、Primus、Death、Cynic、Led Zeppelinからも影響を受けたよ。あらゆるバンドから影響を受けたと言える。Metallicaからの影響もとてつもなく大きい。俺は孤独な子だったんだよ。何というか、やっぱり孤独という言葉がぴったりだな。チームでやるスポーツとかではなく、一人で部屋で何時間もベースを弾いている方が好きだった。

川嶋:もともとはハードコアではなくてメタル好きだったんですね。

リアム:そうだね、俺がハードコアを聴くようになったのは、ハードコアのバンドに加入できる年齢になってからだからよ。その年齢だとメタルのバンドには加入できるわけではなかった。少なくともこのあたりでは、ハードコアのバンドをやってる奴らの方が若かったんだ。メタルを聴いているやつは、同時にハードコアも好きだったよ。Earth CrisisやSnapcase、Cro-Mags、Sick of it Allとかね。ハードコア・バンドの方がライヴをやりやすかったんだ。VFWのホールや体育館で6バンド集まってライヴをやったりしていたから、彼らと知り合いにさえなればライヴに出ることができたからね。だけどメタル・バンドはバーでプレイをするのが普通だった。16歳くらいだと、ハードコア・バンドでお昼のショウをやるしかないんだ。メタル・バンドはバーで夜中に演奏したりするからさ。まあ少なくとも俺にはそういう風に見えていた。

川嶋:お気に入りのアルバム3枚を教えてください。

リアム:難しいな。グレン・グルドのオリジナルの『ゴールドベルク変奏曲』は大好きだ。あれは美しいレコードだね。それから、うーん、わからないな、あんまり考えすぎないようにしよう。16 Horsepowerのファースト・アルバム『Sackcloth ‘n’ Ashes』は大好きだね。ちょっと冒険しすぎかもしれないけど、Shudder to Thinkの『Pony Express Record』かな。あとDead Can Dance。『Into the Labyrinth』や『Spiritchaser』とか。ああいう雰囲気のある音楽はいいね。


 どうしても日本人であれば、アズサというバンド名が気になってしまうところ。インタビュー中リアムは「確かこれは日本人の女性の名前に関係があったはず」と発言しているが、実はそうではない。エクストルのメンバーであり、アズサのドラマーであるデイヴィッド・フスヴィックによれば、これはネイティヴ・アメリカンの女性の名前なのだそう。18世紀の南カリフォルニアに、コマ・リーという名のネイティヴ・アメリカンの女性が存在していた。彼女には、断食と祈りで他人の病気を治す特殊能力が備わっていたのだ。その力で病気を治してもらった彼女の部族の長が、感謝の意味を込めて彼女に「アズサ」という名を送ったのだ。「アザサ」とは、彼女たちトングヴァ族の言葉で「祝福された奇跡」という意味なのである。だから残念ながら、日本は関係がない。

 昨年末ザ・ディリンジャー・エスケイプ・プランが解散し、エクストルも現在活動休止中となると、俄然アズサに対する期待も高まってくるというもの。インタビュー中リアムも言っているとおり、今後これが彼らのフルタイムのバンドになる可能性も大きいだろう。

 なかなか新しいスタイルも生まれにくくなってきているエクストリーム・メタル界。そんな中、アズサは久々の新風、しかも大御所が集まって吹かせた新風である。

取材・文 川嶋未来



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