【ライブレポート】安藤裕子15周年LIVE〜長くなるでしょうからお夕飯はお早めに〜 5月26日(土) 昭和女子大学 人見記念講堂

2018年05月28日 (月) 12:00

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写真 石井亜希

2018年5月26日(土) 安藤裕子の15周年イヤー突入を記念したライブが、昭和女子大学 人見記念講堂にて開催された。〜長くなるでしょうからお夕飯はお早めに〜というサブタイトル通り、約3時間にも及ぶスペシャルな一夜を、そして安藤裕子の15周年を、2000人の観客が祝福した。

今回のセットリストは、今年の2〜3月にかけてツイッター上で実施された初のリクエスト企画の結果を基に組まれており、まさにファンが聴きたかった曲たちが次々と、なんとアンコールを含め24曲も並ぶベストなセットリストとなった。

帆船が印象的に配置された幻想的な舞台に登場した安藤裕子。新たな扉を開くような爽快な楽曲「"I"novel.」で幕を開けた第一部から「TEXAS」「ドラマチックレコード」と前述のリクエスト企画上位楽曲などが次々と披露される。

Pf.山本隆二、Gt.設楽博臣、B.沖山優司、Dr.伊藤大地、Cho.酒井由里絵、さらに Sax.後関好宏、Tp. 村上基、Tb. 滝本尚史というホーンまで加わるこの上ない豪華なメンバーで固められたバンドがグルーヴを生むライブ映えする名曲「黒い車」にも、大きな歓声が沸いた。

今から20年程前、初めてデモを録ったという「愛の日」を歌い終えると、安藤裕子はゆっくりと語り始めた。音楽と出会う前は心を閉ざしていた事、自分を一番に見つめてくれる人がどこにもいないような気がしていた事。それが "うた" を歌い始めるスタート地点になった事。音楽を始めた事で、自分自身が一番誰の事もみていない事に気付いた事。そして歌を聴いてくれる "あなた達" に出会えた事。

「ありがとうございます」

心のこもった一言を伝え、披露した「海原の月」そして「隣人に光が差すとき」という流れに会場が感動に包まれた事は、言うまでもなく第一部の大きなハイライトとなった。

第一部最後の曲は、ピアノのみのシンプルな伴奏で歌われた「蒔かれた種について」。伸びやかな歌声が会場の中に響きわたり、講堂は充足感に満たされていた。

写真 石井亜希

15分の休憩をはさみ、始まった第二部。ステージ奥の幕が上がると、星空と三日月の舞台セット、そして三日月に腰をかけた安藤裕子が登場し「六月十三日、強い雨。」で、優しく幕を開けた。第一部と第二部で、印象が違う雰囲気の中、音楽を楽しむ事が出来る趣向を凝らした舞台も、今回の特徴と言えるだろう。

写真 石井亜希

「水色の調べ」「パラレル」という、テンポ感のある楽曲を挟み、第二部中盤には、珍しい曲が飛び出した。初のライヴDVDとしてリリースもされた『安藤裕子TOUR 2008 “Encyclopedia.” FINAL』の中で未完成の新曲として演奏されたものの、未だ音源化されていない「太陽の嘘つき」「The moon and the sun」。その2曲を、アコースティックギターを手に弾き語りで披露したのだ。それは往年のファンを大いに悦ばせるサプライズな演出となった。

終盤には、これまであまりライブでやってこなかったにもかかわらずリクエスト企画で1位を獲得した「さよならと君、ハローと僕」、屈指の名バラード「唄い前夜」を披露。そして本編最後を飾ったのは、前に進むきっかけを与えてくれるような包容力のあるバラード「歩く」だった。この日一番の穏やかな空気が会場を包む中、第二部が感動的に幕を閉じた。

アンコールは、デビュー作より「サリー」、そしてリクエスト企画で同票1位を獲得した「聖者の行進」。ライブアレンジでひたすらエモーショナルに歌う圧倒的な姿を最後に、安藤裕子の15周年ライブは完結した。

安藤裕子の15年間、その間に彼女の中にあった様々な事柄、喜びも苦しみも、そしてもちろん感謝も全て含んだような、まさしく15周年ライブにふさわしいステージだった。この15周年の向こう側に、安藤裕子はまた新たな舟を漕ぎ出すのだろう。このライブを観た者は誰もがそう予感せずにはいられなかったはずだ。6月27日にリリースされる初の書き下ろし小説集『至らぬ人々』を付属したミニアルバム『ITALAN』は、もしかするとその第一歩なのかもしれない。

なお、この日のライブの模様は、BS241 BSスカパー!にて7月14日に放送される。さらに8月末には、Motion Blue YOKOHAMA、NAGOYA Blue Note、Billboard LIVE OSAKA という落ち着いたステージでライブを開催する事を発表した。

安藤裕子の15周年イヤーにさらなる注目が集まりそうだ。

■ON AIR
BS241 BSスカパー! 7月14日(土)21:00〜

セットリスト

1. "I"novel.
2. TEXAS
3. ドラマチックレコード
4. SUCRE HACACHA
5. さみしがり屋の言葉達
6. 黒い車
7. 雨月
8. 愛の日
9. 海原の月
10. 隣人に光が差すとき
11. 蒔かれた種について
 -休憩-
12. 六月十三日、強い雨。
13. あなたと私にできる事
14. 水色の調べ
15. パラレル
16. 太陽の嘘つき
17. The moon and the sun
18. summer
19. Lost child,
20. さよならと君、ハローと僕
21. 唄い前夜
22. 歩く

アンコール
EC1. サリー
EC2. 聖者の行進

LIVE

Motion Blue YOKOHAMA:8月25日(土) 26日(日)
NAGOYA Blue Note:8月29日(水)
Billboard LIVE OSAKA:8月31日(金)

安藤裕子 ミニアルバム『ITALAN』詳細


2018年6月27日(水)発売

<収録内容>
■アルバム『ITALAN』
至らぬ人々
SVAHA
太古の時計
こどものはなし
風雨凄凄
花柄
(楽曲タイトル未定)

■短編集『至らぬ人々』
風雨凄凄
娑婆訶
こどものはなし
<Loppi・HMV限定特典>
・ジャケットステッカー
※特典は無くなり次第終了となります。ご購入前に必ず商品ページにて特典の有無をご確認下さい。

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安藤裕子 作品

自主制作シングルを待望のアナログリリース

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価格(税込) : ¥2,052

発売日: 2017年11月03日

安藤裕子のアナログ・レコード

安藤裕子 PROFILE

1977年生まれ。シンガーソングライター。
2003年ミニアルバム『サリー』でデビュー。
2005年、月桂冠のTVCMに「のうぜんかつら(リプライズ)」が起用され、大きな話題となる。
類い稀なソングライティング能力を持ち、独特の感性で選ばれた言葉たちを、囁くように、叫ぶように、熱量の高い歌にのせる姿は聴き手の心を強く揺さぶり、オーディエンスに感情の渦を巻き起こす。
物語に対する的確な心情描写が高く評価され、多くの映画、ドラマの主題歌も手がけている。
ライブ・ステージの評価も高く、バンドセットとアコースティックセットの2形態で、全国を細かく廻っている。
CDジャケット、グッズのデザインや、メイク、スタイリングまでを全て自身でこなし、時にはミュージックビデオの監督まで手がける多彩さも注目を集め、2014年には、大泉洋主演 映画『ぶどうのなみだ』でヒロイン役に抜擢され、デビュー後初めての本格的演技にもチャレンジした。
2018年はデビュー15周年を迎え、マイペースながらも精力的に活動中。

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1977年生まれ。シンガーソングライター。 2003年ミニアルバム「サリー」でデビュー。 2005年、月桂冠のTV...

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