『宇宙戦士バルディオス』トーク&上映会レポート

2015年09月15日 (火) 19:00

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バンダイビジュアルでは「まとめ見!Blu-ray BOXセレクション」ラインナップの発売を記念して、<まとめ見!Blu-ray BOXセレクショントーク&上映会―バンダイビジュアルが贈る、心に刻んだ多彩な作品たち―>と題したイベントの開催を決定。その第1弾として『宇宙戦士バルディオス』の上映会&トークショーが、去る2015年9月13日にシネマート新宿にて開催された。

まとめ見!Blu-ray BOXセレクショントーク&上映会―バンダイビジュアルが贈る、心に刻んだ多彩な作品たち―『宇宙戦士バルディオス』


写真向かって左から西村純二さん、佐藤元さん、酒井あきよしさん、佐藤俊彦さん、藤津亮太さん

【開催日時/場所】
2015年年9月13日(日)/シネマート新宿

【イベント内容】
セレクト話数HD上映〔1話、32話(TV最終話)、34話(未放映)〕、スタッフトーク

【登壇者】
佐藤俊彦(プロダクションリード会長)、酒井あきよし(構成)、佐藤元(メカニックデザイン)、西村純二(演出)

【司会】
藤津亮太


今回は、10月28日にBlu-ray BOXが発売される『宇宙戦士バルディオス』よりセレクトされた3話(1・32・34話)をHD画質での先行上映と、制作スタッフによるトークも楽しめるというファン必見の企画。『宇宙戦士バルディオス』は、物語途中である32話のラストで「完」の文字が出て突然の最終回を迎えたが、ファンの反響によって後に劇場アニメ化に繋がったという、当時からファンに愛された作品だ。それだけに今回の参加者は40代以上が大半を占め、往年のファンならではの熱気を感じるイベントとなった。

上映会に続いて開催されたトークショーには、プロダクションリード(旧・葦プロダクション)会長・佐藤俊彦さん、構成を担当した酒井あきよしさん、メカニックデザインや絵コンテを担当した佐藤元さん、この作品で演出デビューしたという西村純二さんが登壇。35年前に本作に関わったスタッフとして、それぞれの立場から当時の思い出が語られた。

放送最終話に関してはそれぞれの立場から「残念だった」と語られる中、プロダクションリード会長の佐藤俊彦さんは「放送の終了は作品内容や視聴率が取れなかったという理由ではないため、その意味では後悔はございません。バルディオスの玩具自体は売れていたのですが、スポンサーさんが当時非常に厳しい状況になり、放送が続けられない危機に陥りました。その際、広告代理店さんのご好意から、放送を1ヵ月間延ばして頂き、結果としてあの最終回まで続けることができたんです」という裏事情を披露。「放映終了直後にはラストまでの設定を載せた豪華本も作らせて頂きましたし、作品としての手応えはありました」と語った。

酒井さんも「アフロディアとマリンの話を軸にして進めていたので、その決着をテレビで付けられなかったのは残念でした」と心情を吐露。テレビ最終回の演出を担当した西村さんは、「監督の広川(和之)さんのコンテ通りに処理が行われて完全に出来上がっていたので、最終回になったからといってラストや台詞を変えようということは一切なかった」と発言。唯一変わったのはラストの音楽で、広川監督は地球滅亡のイメージシーンのBGMに作品のエンディング曲『マリン・いのちの旅』を選び、「これで終わりだよ」と語ったそうだ。

続いて話題は、主役ロボ・バルディオスのデザインに移行。担当した佐藤元さんは元々『女王陛下のプティアンジェ』のような少女モノがやりたくて葦プロダクションに入ったそうだが、なぜか「お前はメカが好きだろう」と当時社長だった佐藤さんに誤解されて引き受けることになったという逸話を披露。この件について佐藤俊彦さんは、「僕と酒井さんは元々タツノコプロ出身で、それで同じくタツノコプロに在籍していた大河原邦男さんにメカデザインを頼もうと思っていたんです。でも大河原さんは当時非常に忙しくて、受けていただくのは難しかったんです。どうしようかと思っていたらあるスタッフから『佐藤元はメカ好きですよ』という話が出て、『それだ!』と思いまして(笑)。幸い彼にはデザイン力がありましたし、何より予算が掛からなかったので会社としては救世主でしたね(笑)」とコメント。これには佐藤元さんも、苦笑いする他なかった。

最後に作品への想いについて聞かれると、西村さんは「監督の広川さんは私の師匠で、演出について全てを教えられた。僕にとっては『バルディオス』が最初の演出作品ですし、『これが私です』と言っても良いくらいの作品ですね」と発言。佐藤元さんが「『バルディオス』でメカをやるきっかけを頂いて、それが今の仕事にも役に立っている。本当は今も描きたくないんですけど(笑)、感謝してます」と笑いを誘うと、酒井さんは「男と女の儚さや切なさは、誰の中にも青春の思い出と共にある。その心模様こそがこの作品の魅力の1つだと思うし、そこが伝われば嬉しいです」と熱い想いを語った。

最後に佐藤俊彦さんは、「僕と酒井さんは全くモテた試しがないのですが(笑)、そんな僕らが理想の女性として作り上げたのがアフロディアなんです。すごく複雑だけどその分魅力的な女性として作ったので、特に彼女には思い入れが強いですね」とコメント。さらに「フランスとイタリアでは『バルディオス』と『戦国魔神ゴーショーグン』は当時かなり再放送されており、この2作を自国の作品だと勘違いしている人も多いくらい、親しまれ愛されている」というエピソードも披露され、「どうかブルーレイを買って下さい」というお願いでファンの笑いを誘い、和やかにトークショーは幕を閉じた。その後は登壇者のサイン入り色紙の抽選会も行われ、終始『バルディオス』ファンの熱気が感じられるイベントとなった。

今後、10月11日(日)には『ストラトス・フォー』、10月12日(月・祝)には『タクティカルロア』、そして12月11日(金)には『十兵衛ちゃん−ラブリー眼帯の秘密−』のトーク&上映会が実施予定となっている。ストラトス・フォーは惜しくも完売してしまったが、他2タイトルのチケットは好評発売中である。詳しくは特集ページをご確認頂きたい。

まとめ見!Blu-ray BOX セレクション特集サイト
https://bvc.bandaivisual.co.jp/feature/157/


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