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特集:Wax Poetics Japan No.07

Monday, November 30th 2009

waxpoetics


Wax Poeticsはニューヨークにて企画・編集され、世界中で最も信頼される音楽誌(隔月発刊)。世界の名だたるアーティストや、日本で活躍している有名アーティストから絶賛されている本国版Wax Poeticsだが、昨年10月にようやくその日本版が発刊された。取り上げられる音楽はソウル、ジャズ、ファンク、ヒップホップ、レゲエ、ラテンなどのブラック・ミュージックを軸に展開され、本物思考のミュージック・ファンから絶大な信頼を得ている。昨今の多くの情報メディア(雑誌、WEB 、フリーペーパーなど)とは違い、何度も読み返さずにはいられない記録補完的な紙媒体であり、ゴミとして捨てられることのない、愛され続けるマガジンである。

Wax Poetics Japan オフィシャルサイト


Wax Poetics Japan No.07

これまで、有名無名に関わらず本物のブラック・ミュージックを“追求”し続け、世界中の真の音楽好きから最も信頼される音楽誌の日本版第7号。
仕様:B5変型 無線綴じ 定価:¥1,143(税抜)/¥1,200(税込)

No.7 James Brown's Rap :まもなく三回忌をむかえるJames Brownを今回は20ページにわたって特集。 追悼記事、04年に収録された貴重なインタビューなどを余すことなく掲載。
The Birth of Planet Rock :80年代、人々は未来の音楽へ疑問を抱き続けていた。その疑問を払拭したのが1982年 の画期的ヒット曲「Planet Rock」であった。25年以上経った今も、世の中はこの曲の影 響下にある。
Richard Evans :ベーシストからアレンジャーに転向し、カデット・レコードにソウルを吹き込んだリチ ャード・エヴァンス。彼はサン・ラーの下でベースを弾き、さらには若く才能溢れるオル ガン・プレイヤー、ダニー・ハサウェイとも親交を深めた。
J.Rocc :“Rockit”を聴いて、マルコム・マクラーレンの「D’ya Like Scratchin’」のアルバムの裏 側を見たときから、俺はスクラッチするようになった。2つのカートリッジを擦りつけ るのがスクラッチだと思ってた。当時はスクラッチが何なのか全く分ってなかったんだ よ。
Leroy Burgess :賢明な読者であれば、自らのファンク人生の1ページにおいて、唯一無二の男リ ロイ・バージスの音でいい気持ちになった経験があるだろう。不動なるブギー の王者として君臨する彼は、その陽気な弾け具合とは裏腹に、大人しい男であ る。「私は誰にも気付かれずに街を歩きたいんだ」
Old School First Fhase(Phase 2) :グラフィティの歴史をたどると、前半はどれほど危険を冒して大量に書くかが 重要だったが、後半はスタイル重視になっていった。フェイズ2のことをどう思 うかって?天才だよ。まさに、スタイルの生みの親だ。


Wax Poetics Japan No.07 Index

Alan Leeds remembers James Brown
彼はステージで死ぬだろう。ジェイムズ・ブラウンを知っていた我々は、常にそう思っていた。天性のショウマン精神を持つ彼が、赤のケープをかけられることなく最期の時を迎えると思えなかったのだ。そして彼は、ステージの裾で皆との別れの時を迎えた。ジョージア州オーガスタのジェイムズ・ブラウン・アリーナで、忠臣アニー・レイは愛情を込めて、ブラウンの棺にケープをかけた。ある意味、クリスマスの朝ほど大きなステージは存在しないだろう。救世主が生まれた日に、ゴッドファーザーは逝った。
James Brown's Rap
彼は一般大衆の中にいるのが大好きだった。その中でなら、男らしく歩くこともできるし、魂から曲を作り、心から友人を作ることができたのである。2004年11月、ベルギーのアントワープにあるホテルのスイートルーム。マーカス・シュミットは、ソウルとファンク・ミュージックのドキュメンタリー製作のため、ジェイムズ・ブラウンのインタビューを収録した。ブラウンの妻トミー・レイ、マネージャーのチャールズ・ボビットも加わった同インタビュー中、ジェイムズ・ブラウンは小型グランドピアノの前に座っていた。
The Birth of "Planet Rock"
80年代は驚くべき変動の時代だった。ポケット計算機とデジタル・ウォッチが大流行し、玩具メーカーのColecoは初のポケットサイズの電子スポーツゲームを発表した。アメリカ中のショッピングモールにゲーム・センターが続々と登場し、パックマンなどがピンボール・マシンに取って代わって、ティーンエイジャーの最も人気あるゲームとなった。『宇宙家族ジェットソン』の世界が徐々に現実化しているようだった。80年代初期の米国には楽観的風潮が流れていたが、同時に冷戦の真っ直中だったため、人類滅亡の危機にも脅かされていた。
Richard Evans
1960年代後半から1970年代前半にかけて、リチャード・エヴァンスはカデットを支える重要人物だった。カデットは、シカゴの革新的なソウルジャズ・レーベルで、人気ブルース・レーベル、チェスの子会社。1960 年代前半、リチャードはチャールズ・ステップニーを庇護の下に置いただけでなく、サン・ラーの下でベースを弾き、さらには若く才能溢れるオルガン・プレイヤー、ダニー・ハサウェイとも親交を温めた。60年代が終盤に近づいた頃、リチャードはインハウス・アレンジャーに昇格。ほどなくして、彼はさらなる活躍を見せる。
J.Rocc
ワックス・ポエティックス22号の“Record Rundown コーナー” でDJ レットマティックをインタビューしたとき、彼が10枚のアルバムの“制限”を越えたことで、同じくワールド・フェイマス・ビート・ジャンキーズのメンバーであるJ ロックにバカにされたという。実際は10枚の制限を設けているわけではないが、レットマティックが取り上げた16枚のレコードは、今のところこの連載の最多記録になっている。取材時になるべく10枚を越えないように伝えると、彼はいたずらそうに「そんなことしないよ。1枚だけ選ぶかもよ?」と言った。
Leroy Burgess
もしもあなたがリロイ・バージスに向かって「ブギー」という言葉を口にしたなら、洪水の如きレスポンスが戻ってくるに違いない。「ああ、私の王冠よ」とエセっぽいイギリス英語のアクセントで熱唱する彼。その陽気な弾け具合とは相反して、バージスは意外にも大人しい男であり、ブロンクスの静かな住宅街でしっぽり落ち着いていられるような性格をしている。「私は誰にも気付かれずに街を歩きたいんだ。そうじゃなくてはダメなタチなんだよ」とバージスは語る。「だから人には自分のことを“アンチ・スターだ”って言うんだ」。
Old School: First Phase
Phase 2というライターがいることは聞いていたよ。彼が作り出したいろいろなスタイルは他のライターも真似していたし、ブロンクスのグラフィティにも大きな影響を与えていたからね。Phase 2 がドアを開けて入った瞬間、クリエイティヴな才能をはっきりと感じた。
Bunny Lee
バニー・リーは、ジャマイカのポピュラー音楽におけるキー・パーソンの1人である。リーはもともと1960 年代にレコードの宣伝担当として働きはじめ、スカをジャマイカ初の土着のエレクトリック・ミュージックとして定着させたという経歴を持つ。
Tribe
デトロイトから、エキサイティングなアルバムが届いた。1971年にこの地で結成されたレコード・レーベルと雑誌を含むアーティスト集団Tribe、その名曲をカール・クレイグのプロデュースのもと、現代的解釈で再演したというものである。
Build An Ark
「優れた音楽というのはタイムレスなんだ。ジャンルに収まる音楽のことじゃないんだよ」と語るカルロス・ニーニョは、実に枠に収まらない男だ。愛と平和をこよなく愛するヒッピーのような一面がある彼。
Osaka Monaurail
夢。日本で有数のファンク・バンド、オーサカ=モノレールがニュー・アルバムを出す。なんと、2008年10月末から敢行したヨーロッパ・ツアーのライヴ・アルバムだ。彼らがヨーロッパ・ツアーに初めて出たのが2006年10月。
Dorian Concept
音楽の都、あるいは楽都などと呼ばれる、オーストリアの首都ウィーン。90年代にクルーダー&ドルフマイスターなど輩出したこの街でも、世界で躍動する新しいビートのムーブメントに合流する若者達が現れた。
Sunaga t experience
1952年の録音当時、極めて斬新な手法であった多重録音やテープ操作を取り入れ、ジャズとミュージック・コンクレートの融合を成し遂げたアルバムがアンドレ・オデールによる『JAZZ et JAZZ』だった。
DJ Milo
「僕が生でプレイしているときに、さまざまなジャンルの音楽をブレンドして1つの曲にしようと思って生まれた作品なんだ」。ワイルド・バンチ唯一のレコードとなる「Friends And Countrymen」に収録曲について語るDJ ミロ。
Randy's Records
ジャマイカが類い稀なる零細企業の宝庫であることは周知の事実である。1950 年代後半の、この国のレコード業界の発展は、地元特有の音楽表現に可能性を見出した確かな手腕を持った若者たちがその中核を担っていた。
The RAah Project
オーストラリアのメルボルンから登場したザ・ラー・プロジェクト。このフレッシュなユニットについて何と説明したらいいだろう。作曲の基礎を学んだライアン・リッチーとタミル・ロジェオンの2 人がその中心をなす。
quasimode
クラブ・ジャズが市民権を得るようになって随分久しいが、しかしその実態を正確に表現することは難しい。世間一般で言うジャズに限りなく近いものもあれば、ニュー・ジャズなどで括られるところのエレクトリック・サウンドもある。
Killasan Movement
毎月最終日曜日になると、ベルリンのクロイツベルク地区にあるクラブ、Horst Krzbrg はその形相を変える。毎回、この日だけのために店の倉庫に保管してある特別なサウンドシステムが設置されるからだ。
Dalindeo
北欧フィンランドの首都ヘルシンキ。かの地で産声を上げた、同地のニュー・ジャズ・シーンの動向を全世界へと届けてきたファイヴ・コーナーズ・クインテットの弟分――彼らダリンデオを簡単に説明するならば、そんなところになるか。
Jaga Jazzist
94 年にノルウェーで結成されたジャガ・ジャジストは、結成から15年目を迎えた今年ニュー・アルバムを完成させた。北欧ジャズの伝統に則っているようでありながら、他に類を見ないサウンドを獲得してきた彼ら。
Speech Debelle
意外なことに、と言ったら失礼かもしれないが、一緒にノミネートされた並み居る強豪たちを押し退けて、無名に近い新人スピーチ・デベルが2009 年度のマーキュリー賞を獲得した。その一報を耳にして驚いた人も少なくないと思う。
Lo-Fi
このバンドのライブを観ると、実に晴れやかな気分になる。YOSH が打ち鳴らすドラム・サウンドを下地に、Nori がメロディアスに鍵盤を奏で、フロントマンのヒロセ・ゴウは忙しなくエレキベースを弾きながら、スムーズに言葉を紡ぐ。
ZEN-LA-ROCK
リアルタイムのヒップホップを紐解くうちに、アフリカ・バンバータを始めとするオールドスクールなエレクトロ・ヒップホップに開眼。それを自らの拠りどころとしてラッパーのキャリアをスタートさせたのが、ZEN-LA-ROCKだ。
12inch Laboratory
こんにちは! 岩沢です。今更なんですけど本当に12inch はブートが多過ぎる!! つうか、ここで挙げている全てのブートが出ていると言っても過言じゃないくらい……。レーベルだけ精巧にコピーすれば楽っちゃ楽なんすかね……。
Styles from the Outer Dimensions
宇宙戦隊スターシップ・サプライズの乗組員は、ガンバータ惑星がドローン・カンパニーに攻撃されているという情報を入手した。ドローン・カンパニーとは、ファンクと喜びを潰すことを唯一の目的とする邪悪な企業だ。
ヴァイナル駅伝
カビは普通に大キライ! でも、レコードのカビ臭はまだ許せるかな……という天下のヴァイナル・アスリート=MUROが贈るジャケ出し連載。今回はミックスCD『Soul Kitchen11154』のリリースを記念してのグルメ・ジャケ企画。


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