【インタビュー】SCLL
2009年7月30日 (木)
結成10周年を迎え、2009年1月31日に渋谷duoにて行われた記念Liveの模様を収めたDVD+写真集『SCLL LIVE』を8月5日にリリースするSpangle call Lilli line。初となる映像作品、そしてメンバーである写真家・笹原清明の手によるモノクロの写真集。1500部限定生産というこのメモリアルな作品の発売を記念し、今回SCLLのお三方にメールにてインタビューをさせていただきました。 いつも楽曲から感じるクールな佇まいと違い、文面からゆったりと立ちのぼるユーモア加減に、思わずニヤけてしまいました。
リスナー個々の自由な解釈で構わないと思いますし、それが一番正しいと思います
- --- 10周年おめでとうございます。 まずは、この10年で起こった音楽に対する心境の変化や環境の変化などをお聞かせ下さい。
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笹原 ありがとうございます。年を取って涙もろくなったのか歌を聴いて泣きそうになる事が増えました。量はあまり聴きませんが好きなものを何度も繰り返して聴いています。
大坪 自分と音楽との距離が、結成当時と変わらず今も程よく保てている事に感謝しています。
藤枝 他の2人が変わらないので、なるべく変化を求めてバンド内の活性化を計り続ける立場でした。そうしないとバンドがなかなか前に進まないのですが、このポジションに意外と疲れています。 - --- 『ISOLATION』『PURPLE』、そして“点と線”や“NINI TOUNUMA”としての活動など、2008年からのリリースがコレまでになく速いペースでしたが、何か理由などあったのでしょうか?
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藤枝 純粋にその前の2年程、活動を休んでいたので、創作意欲が三人共にピークタイミングだったのが大きいです。それまでは毎年1枚は必ずアルバムをリリースしていたので。長く、良質な活動を続けるには「休みも必要だ」という事が改めてわかりました。
- --- SCLLとSCLL以外での活動の違いを一言で表すと?
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大坪 SCLL→社員型 SCLL以外→ワンマン姫型
笹原 SCLL→実家 SCLL以外→一人暮らし
藤枝 SCLL→趣味 SCLL以外→仕事
- --- 今回リリースされるLive DVDですが、写真集と一体となっているということで、通常のCDなどの作品とはまた別の意図が込められていると思いますが、どのようなことでしょうか?また、2004年にもアートブック+Live CD『68SCLL』(現在は廃盤)をリリースされていますが、こちらとの違いなどがあればお聞かせ下さい。
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藤枝 これは結構、説明が難しいですね。。。ただ、SCLLの音楽や歌詞と同じで基本、あまり直接的なメッセージや意味みたいなものは無い、というのが根底にあると思います(勿論、本人達の中では意図はあります)。なので、買って頂いたリスナー個々の自由な解釈で構わないと思いますし、それが一番正しいと思います。
- --- 貴重なフル編成でのLiveを収録ということですが、Liveに対する心構えやお気持ちなどをお聞かせ下さい。
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大坪 演奏を見てくれ、聴いてくれというよりは、来てくれたファンの皆様と同じ空間を共用出来る、という私の中ではパーティー的な感覚があります。楽しんでもらえるようにしたいです。試行錯誤。
笹原 ライブでは、ファンの方々と直接会えるのでいつも楽しみにしています。
藤枝 あまりライブをやらないので、毎回緊張します。 - --- Liveで演奏する1番お気に入りの曲はありますか? 理由もお願い致します。
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大坪 「piano」です。リラックスして演奏出来るので。ただリラックスし過ぎて今回、収録してるのにもかかわらず、歌い忘れた所もありますが。
笹原 今回も収録されてますが久しぶりにやった「B.P.」という曲が好きです。ただギターをかき鳴らすという曲が他にないので開放されて気持ちいいです。
藤枝 「E」という曲です。名前の通りEのコードで始まる曲で、単音の解放弦から始まる曲なので、多少テンパッていてもコードを間違える事が無いから(でも昔、曲が始まったらチューニングがすげー狂ってた、という事はありました。。。)。
- --- 毎回、オビのコメントが秀逸で大好きなのですが、どなたが書いてらっしゃるのでしょうか? また、今回のオビコメはどのようなカンジでしょうか?
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藤枝 レーベルのボスです。ただ今回は写真集の形態なので帯がないのです。なので強引に外貼りステッカーの商品説明文の『限定1500部/完全限定生産』の後に『(わずかに)。』と入れてあります。これが今回のキャッチです、このアイデアもボスの指令です。
- --- 各メンバーを動物に例えると?よければ理由もお聞かせ下さい。
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大坪 藤枝→ワシ 理由→取って食う(食べ物)&取ってくる(スパングルのやるべきベストな方向)。
笹原→キリン 理由→おっとりしつつ、意外と客観的に物事を見てる。
笹原 大坪→フラミンゴ 理由→見た目が。
藤枝→たぬき 理由→見た目が。
藤枝 大坪→ペンギン 理由→飛べないのに、飛べると言い張る所。
笹原→トキ 理由→ほっとくと絶滅しそう。あと生きていくのにコストがかかる。 - --- 今後の活動予定などをお聞かせ下さい。
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藤枝 今、バンドで曲作り&リハの真っ最中です。来年には、アルバムが2枚リリースされる予定です。また違ったSCLLをお見せできると思います。
- --- 最後にファンの皆様へメッセージをどうぞ!
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SCLL全員 今後も宜しくお願いします!
- --- ありがとうございました!
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- 新譜 Spangle call Lilli line『SCLL LIVE』
- 2009年1月31日に渋谷duoにて行われたSCLL10周年記念ライブを収録したLIVE DVD作品と、SCLLメンバーでもある写真家・笹原清明の撮りおろし写真集が一つになったSCLLのニュー・ワールド。滅多に演ることのない貴重なフル編成によるライブ映像と、SCLLの音楽にも通じるミニマルで静寂に包まれたモノクロ写真の数々。遂にリリース!
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- SCLL LIVE
Spangle call Lilli line - 2009年8月5日発売
- SCLL LIVE
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- PURPLE
Spangle call Lilli line - 2008年11月12日発売
- PURPLE
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- ISOLATION
Spangle call Lilli line - 2008年9月24日発売
- ISOLATION
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- For Installation
Spangle call Lilli line - 2005年6月29日発売
- For Installation
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- Trace
Spangle call Lilli line - 2005年4月20日発売
- Trace
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- Or
Spangle call Lilli line - 2003年6月11日発売
- Or
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- nano
Spangle call Lilli line - 2003年4月2日発売
- nano
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- Nanae
Spangle call Lilli line - 2002年11月10日発売
- Nanae
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- Spangle call Lilli line
Spangle call Lilli line - 2001年3月25日発売
- Spangle call Lilli line
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- ten to sen
点と線 - 2009年1月21日発売
- ten to sen
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- Tounuma Nini
NINI TOUNUMA - 2009年01月21日発売
- Tounuma Nini
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- Sp-つながり
L.a.m.n.s. - 2003年10月16日発売
- Sp-つながり
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- Beat Of The Moment 03
V.A. - 2004年03月17日発売
- Beat Of The Moment 03
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Spangle call Lilli line
大坪加奈 (Vo.)
笹原清明 (G.)
藤枝憲 (G.)
98年12月、大学時代の友人だった大坪と藤枝でバンドを結成。
99年1月、同じく大学時代の友人だった笹原が加入。
00年1月、バンド名を「Spangle call Lilli line」とする。
01年3月、1stアルバム『Spangle call Lilli line』発売。
以降、6枚のオリジナルアルバムとベスト盤『since』(現在は廃盤)/Live盤『68SCLL』(廃盤)などをリリース。
07年7月には、台湾で行われた野外フェスティバル「FORMOZ FESTIVAL」に参加。
結成10周年を迎えた09年1月、大坪加奈のソロプロジェクト・NINI TOUNUMAと、笹原清明/藤枝憲によるユニット・点と線のアルバムをそれぞれリリース。
09年8月5日に、写真集と一体となった初のLive DVD『SCLL LIVE』をリリースする。
現在は、来年発売予定のアルバムに向けて鋭意製作中。
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