HMVインタビュー:Lazee
2009年7月9日 (木)
『Timeless Music(永久保存版的な曲)』を作ることが最終的な目標かな。
- --- ラッパーになろうと思ったきっかけは?
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音楽は常に身近にあったんだ。父がDJだったからね。ラップに興味を持ち始めたのは、ロンドンに引っ越す前で12歳くらいの時から。昔からDJだったり、プロデューサーだったり、ダンサーだったり…音楽に何かしら関係あることをしたいって思っていたけど、ラッパーになろうって決心したのは16歳の頃かな。父は80年代のクラブDJでね。僕自身が85年生まれなんだけど、当時流行っていたファンクだとかソウルだとか、ディスコミュージックを聴いてたよ。
- --- そのラップ・スタイルに自分でキャッチフレーズをつけるとしたら?
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ずばり“Fantabolous”。ちなみに僕自身や僕に関わることを表現するとき、全てこの言葉を使っている。
- --- ステージネームのいわれについて教えて。
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昔、僕とマネジャーのBrother Belloは散かし放題で家の手伝いをしなかったから、『だらしないガキ共(=lazy kid)』って呼ばれてたんだ。いつしか僕はLazy、彼はKidと呼ばれていたけど、僕は‘y’を‘ee’に変えてLazeeにした。
- --- 影響を受けたアーティストは?
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まず、いくつか影響を受けたアルバムを紹介するね。
Notorious Big - Ready To Die/ Life After Death
Jay-Z - Reasonable Doubt / Blueprint / American Gangster
Nas - Illmatic
Snoop Dogg - Doggystyle / Tha Doggfather
Dr.Dre - Chronic / 2001
2pac - Me Against The World / All Eyes On me
T.I. - King / T.I. vs. T.I.P
Lil Wayne - The Carter / The Carter 2/ Carter III
Bob Marley - Exodus / Survival
The Dream - Love vs. Hate / Love vs. Money
影響を受けたアーティストは、音楽という領域を超えたアーティストかな。P. Diddy、50 Cent、Jay-Zとか。ティーンの頃は当時カッコイイって思ったアーティストに皆憧れていたと思うんだけど、俺もそうだったよ。2 PacとかBiggieとかね。9歳か10歳くらいの頃にヒップホップに惹かれてね。従兄弟からよく『Doggystyle』のCD借りたりしたよ。あと、Dr Dreとか。とにかく、当時流行してたもの全てに影響されたかな。 - --- 『Setting Standards』というアルバム・タイトルとコンセプトは?
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『イイ音楽のスタンダード(基準)となる作品を作る』ってこと。僕の視点や、僕の音楽を愛してくれる人たちの視点からアーバンミュージックというものの基準を設定したかったから。 2つのスタイルの音楽を融合させたり、色々新たなことに挑戦してみたり、わざと色んなジャンルやテイストを混ぜてあらゆる音に乗せてラップしたその結果、素晴らしい音楽を作れる事を証明したかったんだ。 『Timeless Music(永久保存版的な曲)』を作ることが最終的な目標かな。 『Lazeeの曲が基準』となって、良いヒップホップの楽曲を作るには、Lazeeよりイイものを。良いハウスの楽曲を作るには、Lazeeよりもイイものを。良いR&B楽曲を作るには…。とにかく、俺が基準になること!そんな感じかな(笑)。
- --- これまでにライヴで回った国は?もっともエキサイトしたライヴは?
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スウェーデン、ノルウェー、NY、LA、パリ…今まで世界中でライブをして来た。 今まで記憶にあるベストパフォーマンスは、昨年の夏、地元スウェーデンのMalmで行ったライブ。フェスには40,000人のお客さんが来てて、激しく盛り上がったんだ。大勢の人がいて、すごく良い気分だったよ。
- --- トピック、リリック、ライム、フロウで気をつけている部分は?また、ヒップホップの1番好きなところとは?
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トラック、フロウ、リズムで一番気を付けているのは、聴いてる人に共感してもらえるように、自分の感情をきちんと伝えること。トピックに関しては、僕や僕の周りにいる人々の人生経験を取り上げてる。 ヒップホップの一番好きな所は、ありのままの自分でいられること。やっていて、自分にしっくり来るところだね。
- --- 最近のお気に入りのアーティストは?
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Lil Wayne。常に作品をリリースしているし、ヒップホップを通じどんどん成長し、ついにはトップに登り詰めただろ。
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- Setting Standards: 俺がルール!
LAZEE - 2009年7月15日発売
- Setting Standards: 俺がルール!
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- Setting Standards (輸入盤)
LAZEE - 2008年9月発売
- Setting Standards (輸入盤)
1985年生まれの23歳。90s半ば10才のとき、Notorious BIGの”Players Anthem”に影響され初のライムを書いた。その2年後にロンドンに渡り、アーバンカルチャーに浸かる日々を送った。 Hip hop, R&B, Dancehall, Garage, Drum & Bass,そしてUKが生んだGrime等あらゆる音楽に影響を受けた。6年後地元に戻り、本格的に音楽活動を開始。その流れでプロデューサーのIshiと出会い、新たなサウンドを追求し始める。そうしてレーベルの注目を獲得したのが、後にアルバム”Setting Standards”のファースト・シングルとなる”Rock Away”だ。 シングルがオフィシャルにリリースされていないにも関わらず、iTunesのチャート2位、NRJのSmash Hit of theWeek、MTVのVoice ChoiceのThe Voice and Freshに入り、1週間に120スピン以上OAされる等の快挙をとげた。 そして2008/1/18にファースト・シングル”Rock Away”がリリースされた。 “Rock Away”はフランスのMTVで2週間ナンバーワンに輝き、徐々にヨーロッパ全土に広がって行った。 またLimp BizkitのFred Durstがこの曲を聞いて自らリミックスしたいと申し出た。 元Bad BoyのLoonやLimp BizkitのFred Durst らをフィーチャリングしたアルバムは2009年7月に日本発 売予定。Snoop Dogg, Rick Ross, Wyclef, Blackstreet, Musiq らのビッグネームのオープニングを務め、EMA(MTV European MusicAward)にノミネートされ、Sony EricssonやEd Hardy By Christian Audigierとも契約した彼は、ヨーロッパで今一番注目されているアーティストである。
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