横浜聡子監督の『ジャーマン＋雨』が！　

2009年3月30日 (月)

まったく新しい才能の誕生！！悩んでるフリなんかしない最高の主人公をひっさげて、横浜聡子が閉塞気味の日本映画界に殴り込みだ！

本作が初の劇場公開作品となる、横浜聡子監督は、楳図かずおを誰よりもリスペクトし、カラオケでは椎名林檎を熱唱、候孝賢の映画が大好きで、坂口安吾を愛読するも、精神年齢は小学生並と自認する、悩みは多く言葉は少ない、青森県生まれの女子。

前作『ちえみちゃんとこっくんぱっちょ』が第2回CO2オープンコンペ部門最優秀賞に選ばれ、助成金として得た50万円をもとに本作を制作、今年の第3回CO2シネアスト大阪市長賞に選ばれた。

選考委員の中のひとり、リトルモア代表の孫家邦が本作に心を激しく揺さぶられ配給を決意、ユーロスペース支配人の北條誠人氏に見せたところ、即決で上映を決めたという、インディーズ映画としては、異例の劇場公開への運びとなる。

強烈な主人公・林よし子を演じるのは、期待の超大型新人、野嵜好美。山下敦弘監督作品（『不詳の人』に収録→『道』→（『子宮で映画を撮る女』）にて、あまりの身勝手さから現場が崩壊してゆく映画監督の役で主演。本田隆一監督作品『彼女が歌う理由』（佐藤佐吉プロデュースオムニバス『そんな無茶な！』収録）にて、全裸で歌う流しの歌手の役で主演･･･など、これまで3本の映画に出演したが、すべての作品で主演をつとめる、超ド級の新星。

他、某大学構内で監督がスカウトしたドイツ人留学生ペーター・ハイマンや漫画家のひさうちみちおなど、個性的なキャラクターが横浜ワールドを揺るぎないものにしている。

混沌を混沌のままに、生きることを真っ向から肯定する力に満ちあふれた本作。閉塞気味の日本映画界に5月22日、たて笛ひとつで殴り込みだ！

STORY

トラウマなんてくそくらえ！！不細工でわがままでひとりぼっちのよし子は、あらゆる欺瞞を突き飛ばし、世界に触れんと手を伸ばす！

よし子が町にやってきた！ゴリラ顔、強引、わがまま、天涯孤独。──林よし子、16才。

ぼろい平屋にひとりで住んでいて、学校にも行かない。美人でもないし、人から愛されるキャラでももちろんない。他人からみれば不幸そのもの？どっこいよし子はうつむかない。仕事は、植木職人見習い。かっこいいドイツ人がいるのに、毎日“ゴリラーマン”とののしられ、棟梁には殴られる。

どっこいよし子は今日も叫ぶ。「アリンコども散れ！」

よし子の夢は、歌手になること。歌は、すべてがオリジナル。たて笛で作曲するよし子は、近所のガキども相手にたて笛教室を始める。生徒は3人。曲ネタは、まわりの人間たち一人一人のトラウマだ！田舎町、ぼっとん便所、四葉のクローバー、女になりたい小学生、病院で眠るダンゴムシ、やり手の女子高生、汲み取り屋の変態オヤジ、本気のドッジボール、ドイツ人･･･。

すべてを突き抜けて、今日もよし子が町を駆け抜ける！

STAFF

監督・脚本：横浜聡子

CAST

野嵜好美、藤岡涼音、ペーター・ハイマン、ひさうちみちお（特別出演）
本多龍徳、徳永優樹、田尻大典、飯島秀司･･･

横浜聡子監督は、『へばの』という長篇デビュー作品公開時に「TAO」企画でインタビューさせて頂いた、木村文洋監督と大阪の"Planet Studyo +1"という映画館であり、映画製作・配給をしている場所で知り合ったそう。初の劇場公開作品となった『ジャーマン＋雨』が松山ケンイチ×麻生久美子主演！新作『ウルトラミラクルラブストーリー』が6月6日（土）より公開されるタイミングで、まさに満を持してDVDでドロップ！されるのである。

新作『ウルトラミラクルラブストーリー』にたくさんのスポンサーが付いても、キャストがメジャー感を増しても、彼女の放出する、毒っ気も帯びた強烈なオリジナリティーとそれをぶっちぎらんとする決定的な説得力やパワーは健在･･･子供を演出する力も、愛かわらず圧倒的！『ジャーマン＋雨』で主演の野嵜好美ちゃんも、里歌子先生役で出演してます。

『ウルトラミラクルラブストーリー』の前に観るもよし、『ウルトラミラクルラブストーリー』を観た後に観るもよし！横浜監督を知りたい方＆自らにドカーンと風穴を開けたい人必見！！！また、タナダユキ監督＆石井裕也監督作品を好む方ならきっと、お好きだと思います、この世界観。

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