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ストーンズ60sボックス+紙ジャケSHM-CD

ROLLING STONES STORE

Monday, October 20th 2008

The Rolling Stones



60年代のローリング・ストーンズを網羅


1963年、ロンドンから世界へと羽ばたいた5人の若者。
ミック・ジャガー、
キース・リチャード、
ブライアン・ジョーンズ、
ビル・ワイマン、
チャーリー・ワッツ。

「It's Only Rock'n'Roll、But I Like It」を合言葉に、
今も転がり続けるは、
ザ・ローリング・ストーンズ。

ブルース、R&Bなど黒人音楽をベースとしたロックンロールを
半世紀近くにわたり・・・
って、んなこたぁ、今さらイチから説明すんなよって感じですよね?

結論から申しますと、
キースの誕生日の約2週間前となる、来る12月3日に、
新たな契約先となったユニバーサル・ミュージックより、
『in the 60's コレクターズ・ボックス』と銘打った
ボックス・セットが出てしまうのです。
しかも、シリアル・ナンバー入りの完全受注生産

収録内容はといいますと、
まずは、60年代のデッカ/ロンドン・レーベルに残したアルバムから、
当時の日本国においてのリリース順を基本とした16タイトルが、
全て、SHM-CDで。
加えて、あの『Rock N Roll Circus』が、
96年リリースのレアな2枚組LPの復刻ジャケットを採用し、
CDとDVDが収められるということです。
つまりは、キースの誕生日12月18日にちなんだ、
全18枚組!

さらに、全ストーン・ピープルが、
女房を質に入れてでも買わなきゃいられない理由がもうふたつ、みっつ。

『Their Satanic Majesties Request』(67年)は、
紙ジャケ大国日本のクラフトマンシップ精神を注ぎ込みたおし実現した、
各メンバーが動くオリジナルLP通りの3Dカード・ジャケットでの復刻。

当時モノラルでのリリースだった
『England's Newest Hit Makers』(64年)、
『12×5』(64年)、
『Rolling Stones Now!』(65年)、
『Out Of Our Heads』(65年)、
『December's Children: And Everybody's』(65年)については、
2006年リリース時のステレオ盤から
モノラル盤に仕様を変更。

ダメ押しは、
60年代当時にリリースされた
16枚の日本オリジナル盤を帯付きで再現した
「ボーナス紙ジャケット」の封入。
日本独自でリリースされた『ゴールデン・アルバム』や、
日本独自ジャケの『Out Of Our Heads』(65年)、『Aftermath』(66年)、
US原盤とは異なるデザインの
『Big Hits −High Tide & Green Grass』(66年)、
『Beggars Banquet』(68年)、そして、数々の独自ダブルジャケ仕様盤など。

スネ夫の王冠コレクション(75年)に勝るとも劣らない
レアリティーの雨嵐。

これはもう、メーカーのご好意をとおり越した、
ご乱心としか云いようがありません!

2003年に英ABKCOからリリースされた、
SACDフォーマットの16枚組ボックス・セット(こちらは、『Out Of Our Heads』がUKヴァージョンでした)、
または、2006年に発売され大好評を得た紙ジャケット・シリーズ、
これら一連のストーン・ピープル向け再発アイテムの
集大成と位置付けることができるでしょう。

オランダ盤LP『Greatest Hits』(64年)のデザインを
ジャケット・アートワークに採用した最強のボックス・セット、
12月3日、遂にリリースです!


Rolling Stones / Special Box


完全受注生産★60s作品16WをSHM-CDで!
Rolling Stones 『Special Box』
 通常価格:   ¥48,000- (税込) カートに入れる

60年代に発表したアルバム16タイトルに、67年の『Rock N Roll Circus』(CDとDVD)を加えた全18枚組。すべて高音質のSHM-CD仕様。『Their Satanic Majesties Request』では、発売当時と同じ、メンバーが動く3Dカードを世界初再現するなど、随所に“世界初”の工夫も盛り込まれている。マスターは、2006年発売の紙ジャケットCD及び、現行通常CDと同様の2002年リマスター音源を使用。


【収録タイトル】

・『England's Newest Hit Makers』
・『12×5』
・『Rolling Stones Now!』
・『Out Of Our Heads - US Version』
・『December's Children』
・『Big Hits - High Tide & Green Grass』
・『Aftermath - UK Version』
・『Got Live If You Want It』
・『Between The Buttons - UK Version』
・『Flowers』
・『Their Satanic Majesties Request』
・『Beggars Banquet』
・『Through The Past、Darkly - Big Hits Vol.2』
・『Let It Bleed』
・『Get Yer Ya-Ya's Out』
・『Metamorphosis - UK Version』
・『Rock N Roll Circus(CD+DVD)』



        ▼当時の日本盤オビ付き紙ジャケット16点を封入。
オビ付紙ジャケ!



で、紙ジャケSHM-CDも、22タイトル


今年はなぜか、ここ日本でのストーンズ復刻アイテムが相次いでますね。
今年7月のユニバーサル・ミュージックへの電撃移籍や、
マーティン・スコセッシがメガホンを執った
映画『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』の
本邦公開などが控えているからでしょうか?

とにかくも、喜ばしいことです。


Rolling Stones / Shine A Light


ライヴ・ドキュメンタリー映画『Shine A Light』サントラ
Rolling Stones 『Shine A Light』
 通常価格:   ¥3,800- (税込) カートに入れる

マーティン・スコセッシ監督によるストーンズのライヴ・ドキュメンタリー映画『Shine A Light』は、2006年の10月29日と11月1日に、ニューヨークのビーコン・シアターで行われたライヴ・パフォーマンスを2日に渡り撮影したもの。ライヴ映像の他にもバックステージの様子や、過去の歴史的な映像、メンバーのインタビューなどがフィーチャーされており、マーティン・スコセッシならではの視点でストーンズを捉えることに成功している。


さて、前述、「60年代満漢全席」ボックス・セットと
同時リリースとなるのが、
デッカ/ロンドン時代の22タイトル、
その紙ジャケット仕様SHM-CDなのです。

ストーンズに限らず、
ここへ来て、膨大な量のロック・カタログが、
紙ジャケになったり、SHM-CDになったり、
さらには、紙ジャケ×SHM-CDの合わせ技で誘惑してきたりと、
アタマの中が混乱気味になっている方も多いことでしょうが、
冷静に考えてみると、
『Their Satanic Majesties Request』、
『Beggars Banquet』、
『Let It Bleed』の3作品以外は、
全て、初SHM-CD化となるんですねー。

紙ジャケットは、
2006年に初回限定生産されているわけなのですが、
合わせ技でのリリースは、もちろん初です!

肝心のマスターは、
その2006年リリース時の紙ジャケCD及び、
現行の通常CDと同様の
2002年リマスター音源を使用しております。
現時点での、最高にレトロな装丁で、最高に音質の優れた
60年代ストーンズを味わうことができるんです★



デッカ/ロンドン 1964-67



   『England's Newest Hit Makers』

England's Newest Hit Makers記念すべき1stアルバム(64年)。イントロのリフとビートのカッコイイM-1に始まり、有名曲のカヴァーM-2、チャック・ベリーのカヴァーM-8、M-9など、荒削りながら凄まじい勢いを感じさせるナンバーが並ぶ。UKチャートでは、ビートルズの『With The Beatles』を蹴落として、12週連続首位をキープした。

   

   『12×5』

12×5 1964年のアメリカ公演直前にリリースされた米国第2弾となるアルバム。シカゴのチェス・スタジオで録音されたこともあって、「Good Times Bad Times」をはじめ、ブルース/R&B色がより濃く出ている。アーマ・トーマスのカヴァー「Time Is On My Side」も収録。タイトルは、「12曲を5人で演奏した」という意味。

   

  『Rolling Stones Now』

Rolling Stones Now65年2月リリースのアメリカ盤第3弾。英国盤『Rolling Stones 2』からの楽曲を中心に、チャック・ベリー「You Can't Catch Me」、オーティス・レディング「Pain In My Heart」や、ブルージーな感覚が出た初期のオリジナル名曲として誉れ高い「Heart Of Stone」収録。

   

   『Out Of Our Heads(US)』

Out Of Our Heads(US) 65年7月発表の米国第4弾アルバム。何と言っても白眉は、英・米でNo.1シングルに輝き、彼らにとって初のミリオンセラーとなった「Satisfaction」。このヒットを放ったことでストーンズは、ブルース同好会から真にオリジナルなロック・バンドへと変貌遂げた。この作品から、オリジナル曲の比率がカヴァー曲を上回り、全12曲中7曲がオリジナル曲となっている。

   

   『Out Of Our Heads(UK)』

Out Of Our Heads(UK) イギリスでは3枚目のアルバムとして、アメリカより2ヶ月遅れた65年9月にリリース。アルバム・ジャケットの写真は、米とは異なった物が使用され、同じ写真は、米では次作『December's Children』に使用された。ライヴ曲とヒット・シングルは削除されたものの、英チャートでビートルズの『Help!』に次ぐ最高位2位を記録した。

   

   『December's Children』

December's Children 65年11月にリリースされたアメリカでの5枚目のアルバム。イギリス盤より早く発売された前作から漏れた4曲と、イギリスのみで発表された楽曲と、新曲「Get Off Of My Cloud」(全米1位)などで構成。ジェレッド・マンコーヴィッツによって撮影されたジャケット写真は、この時期の彼らの「不良的イメージ」を巧みに捉えたものとして評価が高い。

   




   『Big Hits - High Tide & Green Grass』

Big Hits - High Tide & Green Grass『Through The Past, Darkly: Big Hits Vol.2』と共に人気の高い、バンド初のベスト盤(66年)。ジャケット写真は、制作中止となった『Could You Walk On The Water?』(後の『Aftermath』)用に撮影された物が流用され、イギリス盤では、アメリカ盤の表写真が裏面に使用された。

   

    『Aftermath(US)』

Aftermath66年発表の本作は、初めて全曲がジャガー/リチャードのオリジナル共作となったもの。黒人音楽に骨抜きにされた彼らが、その多大な影響を昇華して自曲に反映したナンバーもあれば、ドラッグの隠語「Lady Jane」のような危険で美しいアコースティック・ナンバーもある。タイトル通り黒人音楽の「余波」を大いに意識させる作品。

   

   『Aftermath(UK)』

Northern Lights Southern Cross ブライアン・ジョーンズによる実験的な作品とも言え、ジョージ・ハリスンがシタールを使ったことに影響され、「Mother's Little Helper」ではシタール、「Lady Jane」などではダルシマーを使用。しかし、本作録音前から、ミックとキースによるバンドの支配が強まり、結成時からのリーダーであったブライアンは、かつてないフラストレーションと疎外感を抱くこととなる。

   

   『Got Live If You Want It』

Got Live If You Want It 66年発表の初のライヴ作。66年秋の英国ツアーからの音源が使われているが、拍手を被せた擬似ライヴ的な曲や、オーヴァー・ダビングされている曲も数曲含まれている。音質的に優れているとは決して言えなく、粗削りな演奏、作りになっていることは確かだが、それを逆に魅力としてしまうほどの初期ストーンズならではの勢いを感じることができる。

   

   『Between The Buttons(US)』

Between The Buttons(US)イギリス盤から2曲を除き、代わりに「夜をぶっとばせ」、「Ruby Tuesday」を収録した67年2月発表のアメリカ盤。録音は、ロンドンのオリンピック・スタジオで行なわれ、実質上アンドリュー・ルーグ・オールダム最後のプロデュース作品となった。エンジニアにグリン・ジョンズを迎えている。本作をきっかけに、彼らのルーツであるブルース/R&B色の濃いものから、より芸術性を求めた向きの創作を始めていく。

   


   『Between The Buttons(UK)』

Between The Buttons(UK)アメリカ盤に収録されている「夜をぶっとばせ」、「Ruby Tuesday」が無い分、「Back Street Girl」、「Please Go Home」を収録したこちらの盤では、「淡いサイケ感」がプラスに出た個性をトータルに感じ取れる。キースが、ミックと共にヴォーカルをとる、その後のソロ・ツアーの定番となった「Connection」も収録。バック・カヴァーのイラストは、チャーリー・ワッツ。

   





デッカ/ロンドン 1967-69



   『Flowers』

Flowers67年発表の米編集アルバム。全12曲中未発表曲は3曲(米に関してのみでは7曲)。その中の1曲「My Girl」は、テンプテーションズのカヴァー。米ロンドン・レーベルが、67年当時のアメリカのフラワー・ムーヴメントにヒントを得てこのアルバムを企画したとも言われている。ジャケットは、メンバー5人の顔を花に例えてデザインしているが、ブライアンだけに葉がついてないのが、その後の悪夢を連想させる・・・

   

   『Their Satanic Majesties Request』

Their Satanic Majesties Request 所謂「サージェント・ペパーズ・シンドローム」の最たる例として挙げられることも多い、67年発表の初のセルフ・プロデュース作品。また、世界的に統一して発売された最初のアルバムでもある。ミック、キース、ブライアン共々、麻薬の不法所持での逮捕など、私生活での多くのトラブルが作品を、サイケ過多で散漫なものにしたという声も多く挙がるが、「She's A Rainbow」、「2000 Light Years From Home」など、今も人気の高い楽曲が並ぶのも確かだ。

   

  『Beggars Banquet』

Beggars Banquet次作『Let It Bleed』と並び、60年代後期ストーンズの傑作として名高い68年発表のアルバム。ブライアン・ジョーンズ在籍最期の作品(ゴダール『One Plus One』で、その鬱屈が見事に描かれている)としても有名。プロデューサーには、73年までバンドと良好な関係を保つことになるジミー・ミラーを招聘。「悪魔を憐れむ歌」や「Street Fighting Man」といった代表曲を生みつつ、「トイレ・ジャケ」の差し替え問題など、ストーンズらしいスキャンダル性もしっかり兼ね備えていた。

   

   『Let It Bleed』

Let It Bleed ブライアン・ジョーンズ脱退後初のアルバム(レコーディング開始時は、まだ脱退していなかった)としても知られ、69年、バンドの3年ぶりのアメリカ・ツアーと同時にリリースされた傑作。ブライアンの代わりとなったミック・テイラーは、「Country Honk」、「Live With Me」のみに参加。「Gimme Shelter」、「Midnight Rambler」、「無情の世界」など、今でもセット・リストに必ず入る名曲を多数収録。「You Got The Silver」は、キースが初めてリード・ヴォーカルを担当した曲だ。

   

   『Through The Past、Darkly』

Through The Past、Darkly - Big Hits Vol.2 69年発表のベスト・アルバム第2弾。同年6月にバンドから解雇通告を受け、脱退直後の7月に不慮の死を遂げたブライアン・ジョーンズに捧げられている。ハイド・パークでの追悼コンサートでもお披露目された新曲「Honky Tonk Women」は、世界的な大ヒットとなった。本作は、60年代後半のヒット曲を俯瞰できるのと同時に、ストーンズ激動の時代も再認識できる内容になっている。当時、八角形の変形ジャケでリリースされ話題を呼んだ。

   




   『Get Yer Ya-Ya's Out』

Get Yer Ya-Ya's Out69年11月27、28日に行われたマジソン・スクエア・ガーデンでのライヴを収録した2枚目の実況盤。本作は、デッカ/ロンドンからリリースされた最後のオリジナル・アルバムとなり、次作からは、自らのローリング・ストーンズ・レコードへ移籍することとなる。キースと、新ギタリスト、ミック・テイラーとのギター・コンビネーションを軸とする、新生ストーンズの70年代の快進撃を推し測るにも恰好の1枚。リリースは、70年9月。

   

    『Hot Rocks 1964-1971』

Hot Rocks 1964-197171年発表の米編集2枚組ベスト。60年代のデッカ/ロンドン時代のヒット曲を俯瞰するには最適なアルバムとなった。「Brown Sugar」と、「Wild Horses」の2曲が、契約問題に関するペナルティーとして特別に収録された。チャートに4年以上、実に233週にも渡ってランクインする、ストーンズ作品で最もと云っていい大ロング・セラーとなった。「Play With Fire」、「Satisfaction」、「Get Off Of My Cloud」 は、この時に初めてリアル・ステレオ・ヴァージョンが紹介された。

   

   『More Hot Rocks』

More Hot Rocks - Big Hits & Fazed Cookies 『Hot Rocks』がセールス的に成功したせいか、その続編として72年にリリースされた2枚組ベスト。「Jumpin' Jack Flash」のB面に収録されていた「Child Of The Moon」など、アメリカでの未収録曲も収録し、さらにコアなストーンズ・ファン向けといった側面も持っている。2002年再発盤には、「Everybody Needs Somebody To Love」の正規ヴァージョン、「Poison Ivy」のスロー・ヴァージョン、「I've Been Loving You Too Long」のオリジナル・テイクというファン垂涎の3曲が追加された。

   

   『Singles Collection - London Years』

Singles Collection - London Years 89年のアルバム『Steel Wheels』の発表及び、ツアーのスタートに合わせて3枚組CD(アナログ盤は4枚組)として編集されされたシングル全集。英・米両国でリリースされたデッカ/ロンドン時代のシングル全56曲を、リリース順に収録した圧巻のコレクションは、コアなファンにとって必須アイテムと云える。こちらにも、ABCKOレーベルが版権をおさえている「Brown Sugar」と「Wild Horses」がしっかり収められている。「Memo From Turner」は、ミック主演映画『青春の罠』(68年)のサントラに収録された初ソロ楽曲。ボトルネック・ギターは、ライ・クーダー。

   

   『Metamorphosis(UK)』

Metamorphosis(UK)75年の全米ツアーに合わせてリリースされた初の未発表曲集。デモやアウトテイクなどの未発表音源で構成されており、「Heart Of Stone」は、ジョン・マクラフリン(g)、ジミー・ペイジ(b)が参加したとされるヴァージョンを収録。スティーヴィー・ワンダーのカヴァー「I Don't Know Why」、元ガンズのイジーもカヴァーした「Jiving Sister Fanny」、ミックの初ソロ曲「Memo From Turner」のファスト・ヴァージョンなど、完成度の高い楽曲が並ぶ。

   





ストーンズの60年代映像作品


   『Rock N Roll Circus』

Rock N Roll Circus96年に初めて陽の目を見ることとなった、68年収録のTVショウ『ロックン・ロール・サーカス』。お蔵入りの理由は、「ストーンズが、自分たちの演奏に満足していなかったから」だという。しかしながら、『Beggars Banquet』、『Let It Bleed』からのライヴ・パフォーマンスを観れるのが、ファンには何とも嬉しい限り。ジョン、クラプトン、キースらの競演が実現したダーティ・マックや、ザ・フーらの演奏も収録。ボーナスとして、バック・ステージで語り合うジョンとヨーコ、ミック・ジャガーの様子を収めた映像、ピート・タウンゼントが当時を振り返り語る最新の超ロング・インタヴュー (約18分間) までを収録。

   

   『One Plus One -悪魔を憐れむ歌』

One Plus One / 悪魔を憐れむ歌 1968年、ジャン=リュック・ゴダール×ローリング・ストーンズ。元々は、全く別の企画のためにロンドンを訪れていたゴダールだったが、その企画が頓挫。ビートルズもしくは、ストーンズの映画を撮ることを条件にイギリス滞在を承諾したゴダールは、名曲「Sympathy For The Devil」誕生の瞬間を映像に捉えることとなった。楽曲が形になるまでのプロセスが非常に興味深く、そこには故ブライアン・ジョーンズの姿も。レコーディング風景とともにブラック・パワーを掲げるアジテイターたち、ヒトラーの「わが闘争」を声高に叫ぶモッズなどのフッテージ等が挿入され、政治活動に傾倒していった時期のゴダールの実験精神を窺うことが出来る。

   

  『B・ジョーンズ: ストーンズから消えた男』

ブライアン ジョーンズ: ストーンズから消えた男ありとあらゆる楽器を演奏でき、ギタリストとして、そしてストーンズのリーダーとしてカリスマ性を極めたブライアン・ジョーンズは、本物のR&Bを追及し、「俺たちはビートルズになる気はない」と宣言していた。しかし、それとは裏腹に、既にロック・スターとして人気を不動のものにしていたストーンズからは次第に孤立していき、ミックやキースがリーダーシップを執っていくようになる。やがて、繊細な心を持っていたブライアンは精神不安定になり、悪夢に苛まれていく。その結果、時には暴力的になり、予測不可能な行動を取るようになっていった・・・

   



   『Hydepark Concert』

Hydepark Concert69年7月5日、ロンドン、ハイド・パークにおけるあの歴史的なフリー・コンサートの模様を伝える映像作品。脱退したばかりのメンバー、ブライアン・ジョーンズの突然死の2日後に行なわれ、25万人を集めたこのコンサートの映像は、ブライアン・ジョーンズ追悼、そして、新加入のミック・テイラーのお披露目ライヴとして、ロック史的にも重要なものである。当時のストーンズの状況を語るミック・ジャガーのインタヴューなども織りまぜた貴重なドキュメンタリーともなっている。本DVD化に際して、「Mercy Mercy」、「Stray Cat Blues」、「No Expectations」の3曲を追加。「オルタモント・フリーウェイ」と並び、60年代後期ストーンズのライヴの異様な熱気を知ることができる。

   

    『Swinging 60's』

Swinging 60'sブライアン・ジョーンズの数奇な運命にスポットをあてたマニア必見のドキュメント。当時のブライアンと他メンバーとの確執や、死直前のドラッグに溺れ精神的にもギリギリのブライアンの様子などが、当時のスタッフやメンバーの証言によって、観るものは改めて衝撃を受けるはず。デビュー当時の華々しくも初々しい姿の裏側では、「表現者」としてのストーンズがショービズ界で生き抜く為に、激しい葛藤と戦っていたのが手に取るように分かる。その犠牲者でもあり紛れも無く「ストーンズを創った男」でもあるブライアン・ジョーンズ。彼を知らずしてストーンズは語れない。シタールを手にしたブライアンと、ジミ・ヘンドリックスとの貴重なセッション音源を収録。

   

   『Ed Sullivan Presents 3』

Ed Sullivan Presents: Golden Age Of Rock 3 エド・サリヴァンがホスト役を務める、アメリカCBSで、1948〜71年にかけて放送された放映された、音楽バラエティー番組。「Satisfaction」収録のストーンズはもちろんのこと、エルヴィス・プレスリー、ビートルズ、アニマルズ、ジャクソン5、バーズ、ジェイムス・ブラウン、スティービー・ワンダー、ラヴィン・スプーンフル、C.C.R.、スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ等々・・・時代を象徴するポップ・スターたちがキラ星のごとく並んだ圧巻の内容。ストーンズは、同番組内で「黒くぬれ」、「夜をぶっとばせ」(歌詞改定)、「Have You Seen Your Mother Baby, Standing In The Shadow?」、「Time Is On My Side」等を演奏している。

   



このボックス・セット及び、
紙ジャケットSHM-CDは、
第2、第3弾のリリースも順に控えているようで、
70年代、80年代以降の「ストーンズ玉手箱」
の到着も楽しみに待ちたいところです。