Levon Helm & Rco All Stars

ロックの至宝、ザ・バンドのリード・ヴォーカル、ドラマーとして多くのアーティスト、ファンのリスペクトを一身に浴びているリヴォン・ヘルム。本作はザ・バンド解散後の1977年に発表された彼のファースト・ソロ・アルバムで、通好みの米大物ミュージシャンが大挙参加したウッドストック系名盤の誉れ高き一枚。リヴォン率いるＲＣＯオールスターズの顔ぶれはＤＲ.ジョン、ポール・バターフィールド、ブッカー・Ｔ＆ザ・ＭＧズ（ブッカー・Ｔ・ジョーンズ、スティーヴ・クロッパー、ドナルド・ダック・ダン）ほか。ゲストにはザ・バンドの盟友ロビー・ロバートソン、ガース・ハドソンが迎えられている。ＤＲ.ジョン、ボビー・チャールズ、チャック・ベリー、ブッカー・Ｔ、アール・キングらの作品やオリジナル曲をいぶし銀の魅力で聴かせる。

｢ザ･バンドのファン｣なら共感してください､これ聴いた時の安心感。ロック史上最高のバンドのひとつ｢ザ･バンド｣の解散後､メンバーそれぞれのソロ活動の中で､最も｢ザ･バンド」らしい音を聴かせたのは彼でした。今作は､解散翌年に､マスル･ショールズ周辺の伝説のミュージシャン達と作った1STソロでザ･バンドの面々もバックアップ。確か3度目のCD化のはずですが今回は遂に初リマスター。ま､この人のアルバムに反応する方は､ある程度ご存知かと思うのでクドクド説明の必要はないでしょう。ザ･バンドの､味わい深くも軽妙な｢陽｣の面は､彼に負うところが多大だったと再認識。