
「プレイボーイたる君。プレイボーイたらんことを欲する君に、円楽がしばしの時間をさくことにする。」
今から、約40年前、1969年に発売されたレコード。
円楽師匠も、そうそうかび臭いことはおっしゃっていないはずですが、
12の章からなる、明日のプレイボーイを目指す諸兄への訓示。
まずは、現代社会のニッポンにどう当てはめて、消化していけばよいのか
かんたんに検証してみましょう。
第1章 女
-- 女、この世の中で君の全てを投げうつに価する唯一のもの・・・そして目的は一つ。 --
そう、目的は、今も昔もただ一つなのです。
でも、あまりに露骨なのはNG。あくまで、ソフトに、ソフトに。
女のコは、一般的に「集団性」を尊重する傾向があるので、
ターゲットのコの受けがよくても、
そのコの友達や連れが引いていると、
失敗に終わるケースが多いようです。
ちなみに、ギャル語『エビゾー』は、
身体目当ての男のことを指すのだそうです。
第2章 ギャンブル
-- ギャンブルの鉄則は、勝つこと、そこに涙はない。プレイボーイも涙を必要としない。 --
それは、つまり非情な「かけひき」。
「終電大丈夫?」なんて、
「終電間際」に安易に聞いているようじゃあ、ダメだってこと。
終電が完全に終わったのをしっかり確認して、
「あ!終電大丈夫!?」
第3章 酒
-- よく、「酒にのまれるな」、と言う。あれは間違っている。僕にいわせれば酒に飲まれろ! --
お笑い芸人やアイドルが合コン三昧している昨今、
トーシロの僕たちが、
半分しらふで「コール」なんてしてる場合じゃないでしょ?
最近は、いくら飲んでもケロッとしてる、女のコも増えてきました。
近年の焼酎ブームや、立ち飲み屋ブームに一役買っていたのは、
実は女性なのだそうです。
たまには、女のコに介抱される夜なんてのもアリでしょう。
第4章 ファッション
-- 私がいつも身につけているものを紹介しておこう、スーツ、生地はイギリス最高級品、フインテックス。ワイシャツ、イギリスのビエラ、ネクタイは、スイスのアーツ。下着はフランスのエミナンス、靴はイタリアのマレリー。全部、嘘である。が、これだけのことが言えるということ、私が何を言わんとするか判るであろう。 --
ブランド云々はおいといて、
女のコうけするカラー、
それは「茶色」と「パステルカラー」だそうです。
パステルカラーというのは、明るく快活、とっつきやすい印象を与え、
茶色は、安全性、協調性を表す色なんだそうですよ。
では、石川次郎氏のお言葉を。
「男のファッションには、昔からある種、理屈というか、
ルールみたいなのがあって、それを守るから美しいんだ」
第5章 車
-- プレイボーイにとって車など単なる小道具にしかすぎない。車は人間が作った第三の足だと思え。 --
愛車をすぐに乗り換えるやつは、女もとっかえひっかえ。
この定説って一体?
女のコは、
ポルシェやフェラーリのスタイルを見ても、
エンジン音を聞かされても、
ましてや車のスペックなんか説明されても、
そんなにときめかないってことなんでしょうね。
第6章 セックス
-- セックスについて聞きたかったら、君の肉体に聞け! --
加藤鷹氏に訊いてみたところ、
「心がない人が技持っててもダメ。」
「僕の割合としては「心・技・体」が
それぞれ「8:1:1」。ホントだよ。」
・・・くそっ!この妙な敗北感はなんだ!
生前、岡田真澄氏も「愛はバイアグラを超えた」と。
第7章 ダンス
-- ダンスはスポーツではない。ダンスは、セックスの前戯だと思え。 --
社交ダンスから、ブレイク・ダンス、レゲエ・ダンスまで、
現在、日本のダンス人口は、
1000万とも1500万とも言われています。
中でも、団塊の世代以降のダンス人口が、
急激に伸びているとのこと。
それは主治医からのアドバイス。
「社交ダンスは、アルツハイマーにならない確率が一番高い」
第8章 音楽
-- 君は、女がいなくても一晩中耐えられる音楽を好むべきだ。但し、女のいる場合は女の好む音楽を聞きなさい・・・ --
ジェームス三木・大先生が、
歌手時代の若き日を振り返って、
「人間は、歌でもって女性をトロけさせてさ、
要するに求愛で呼んでる動物の鳴き声と同じわけだよ。
そんな歌を歌うのが職業なんだから、
モテないわけないじゃない。」
第9章 スポーツ
-- 君はスポーツをやるかな?やる・・・よろしい。やらない・・・なおよろしい。何故、プレイボーイには
スポーツを必要としないから --
とはいっても、
もえくんも、
サエコくんも、
心くんも、
亜希くんも・・・。
師匠!けっこう、持ち帰られてるじゃないすかっ!
第10章 ビジネス
-- ビジネス、女、両方に熱中できない奴など、くそくらえだ、ビジネス、女、いっぺんに熱中しよう。 --
「プレイボーイとビリオネア」。
これは、男にとって永遠のテーマであるといえましょう。
昨今の芸能界セレブ婚ラッシュを見るかぎり、
やはり最も強いのはIT系。
2位に、医者、
3位に、弁護士、
以下、その他実業家、外資系証券マン、銀行員、読売巨人軍・・・。
CD屋なんて、いつまでたっても出てきません・・・
第11章 話術
-- 女を口説く時は「何を言うか」より、「何処で黙るか」の方がむずかしい。 --
愛田観光社長・愛田武氏もこう語っております。
「会話上手への入り口は、まず聞き上手になることから」。
歌舞伎町でNo.1ホストだった夕聖氏は、
一橋大学の「男女共同参画時代のキャリアデザイン」
という共通講義でゲスト講師を務めたこともあるそうですよ。
さすが、トークのスペシャリストだけありますよね。
ただ、石田純一氏にいわせると、
「うそー?ほんとー?信じらんない。これだけで三時間はいける。」
第12章 エチケット
-- プレイボーイたるもの、如何にうまく別れるかが肝心。「別れなければ君、又逢えないじゃないか」--
「昭和のプレイボーイ」火野正平氏をさして、悪友・山城新伍氏は、
「あいつは女と別れる時も後腐れなくきっちりやる」との事。
先だっての離婚記者会見において、
春風亭小朝師匠も
「離婚届がラブレター」とニッコリ。
とまぁ、こんなかんじで。