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落語検索サーチ。

Thursday, August 25th 2005

落語の世界。落語とは?

落語とは寄席演芸の一つ。こっけいを主にした話芸で、話の終わりに落ちのあるのが特徴。江戸初期の「醒睡笑(せいすいしよう)」の作者安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)を祖とするという。

江戸系と上方系とがあり、同じ話でも演出が異なったりする。また、制作年代によって古典・新作に分けるほか、特殊なものとして人情噺(にんじようばなし)・芝居噺などがある。おとしばなし。

昭和になると、東京では小会派が乱立するが、昭和8年に古典派の「落語協会」(#1)と新作派の「落語芸術協会」(#2)に統合され、現在の体制が形作られる。戦中には自ら禁演落語などを選定して、力を弱めるが、戦後に復活、古今亭志ん生、三遊亭円生、三遊亭金馬、林家正蔵、柳家小さんなどの古典派が活躍して昭和三、四十年代にブームを築いた。

上方では、まず二代目桂春団冶、続いて五代目笑福亭松鶴が昭和の落語界を一手に支え、昭和三十二年には「上方落語協会」(#3)が結成され、上方落語四天王と呼ばれる、笑福亭松鶴、桂米朝、桂春団治、桂文枝の活躍で上方落語は息を吹き返した。

現在も、末広亭(新宿)、浅草演芸ホール(浅草)、鈴本演芸場(上野)、池袋演芸場(池袋)などで、寄席のひとつとして都内でも何箇所か楽しむことができます。また独演会や深夜寄席など、落語を深く楽しみたい人のための公演も行われています。

古典落語・・・人情の機微、人生の種種相を笑いの中にとらえ、庶民の姿を描き出す言葉の文化遺産。
新作(創作)落語・・・その名の通り、落語家達が新しく作った落語。

#1 日本の落語界には、いくつかの協会があるが、その中でも最大の協会。会長は、三代目三遊亭圓歌。
#2 東京の落語界の協会のひとつ。社団法人落語芸術協会。会長は桂歌丸。
#3 大阪の落語界の協会。会長は桂三枝。


入門編ともいえる演目別の名作CDリストと、主な落語家名リスト、注目株&変り種のおすすめをご用意しましたので、お好みに合わせてご利用ください!

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主な落語家 (> おすすめ

桂一門
>桂枝雀  ⇒演目「代書」「親子酒」などが十八番。
>桂米朝  ⇒上方落語の正統派、三代目米朝。人間国宝。
>桂文楽  ⇒昭和の名人と呼ばれた方。「明鳥」などが十八番。
>桂雀々  ⇒平成爆笑王と謳われれた人物。
桂三枝   ⇒創作落語の会・会長、上方落語協会第6代会長。テレビでも活躍。
桂歌丸   ⇒笑点でも有名、落語芸術協会会長。
桂文治(十代目)  ⇒2004年1月に80歳で他界した大御所。
桂ざこば  ⇒テレビでも活躍。
桂文珍  ⇒言わずと知れた桂文珍はテレビや公演などで活躍。
桂三木助 ⇒古典落語の名作中の名作「芝浜」が十八番。
桂小南(二代目) ⇒京都出身の小南。
桂米丸  ⇒現落語芸術協会会長。

古今亭一門
>古今亭志ん朝   ⇒01年10月63才で死去した志ん朝は落語を代表する人物。
>古今亭志ん生(五代目)  ⇒ずっと人気が絶えず愛されている伝説の落語家、五代目・古今亭志ん生。「火焔太鼓」「黄金餅」「子別れ」など。

春風亭一門
>春風亭柳昇  ⇒日本演芸家連合会長、落語芸術協会理事長。マンガ『究極超人あ〜る』の春風高校校長のモデルとしても知られる。
>春風亭小朝  ⇒2003年には六人の会(*1)を結成するなど、現在の落語界を支える中心人物の一人。タレント、俳優としても活躍。
>春風亭昇太   ⇒TBS系金曜ドラマ「タイガー&ドラゴン」に落語家・林屋亭どん吉役でレギュラー出演するなど、若手のリーダー的存在。「六人の会」メンバー。
春風亭柳朝(五、六代目)
春風亭柳橋(六代目)

笑福亭一門
>笑福亭松鶴  ⇒関西落語界の大名跡のひとつ。
>笑福亭仁鶴  ⇒関西落語界の重鎮として、関西を中心にその名を知られる落語家の一人。
笑福亭鶴瓶  ⇒言わずと知れた笑福亭鶴瓶。落語家・噺家・お笑いタレントとして活躍。
笑福亭鶴光   ⇒日本一のエロ落語家にしてエロラジオパーソナリティ。ピンク落語という新ジャンルを開拓したパイオニア。持ちネタ「ええか、ええか、ええのんか?」でCMでも話題に。

金原亭一門
>金原亭馬生  

立川一門
>立川談志   ⇒テレビでも活躍。立川流落語会を創設、家元。演目「芝浜」「居残り佐平次」「らくだ」など。
>立川志ノ輔  ⇒TVタレントとして活躍する彼は若者にも人気。

林家一門
>林家正蔵(八代目)  ⇒八代目が有名だが九代目はご存知林家こぶ平が2005年3月に襲名。
林家彦六(八代目林家正蔵改メ)  ⇒林家彦六は八代目林家正蔵の晩年の芸名。
林家木久蔵  ⇒笑典でおなじみの林家木久蔵。

三遊亭一門
>三遊亭圓生(六代目)
>三遊亭円生  ⇒演目「包丁」、「牡丹灯篭」、「ちきり伊勢屋」、「お若伊の助」などが有名。
>三遊亭円楽  ⇒おなじみの「笑点」司会者で、円楽党の代表。落語CD出ていないが『円楽のプレイボーイ講座12章』は横山剣も大推薦の名盤。
三遊亭円歌(二代目)  ⇒「将門」「七段目」等の芝居噺の一方、「取次ぎ電話」「馬大家」などの新作を手がけ、にぎやかで派手な芸風が大衆的に受けた。
三遊亭可楽
三遊亭円窓
三遊亭円遊
三遊亭金馬(四代目)  ⇒落語協会専務理事、日本演芸家連合会理事長を務める。
三遊亭歌之介  ⇒若手の注目株。

三笑亭一門
三笑亭可楽(八代目)

柳家一門
>柳家小さん   ⇒落語界初の人間国宝・五代目柳家小さん。
>柳家小三治(十代目)
>柳家金語楼  ⇒落語家、喜劇作家として活躍するだけでなく、喜劇俳優としてもでテレビや舞台で活躍。
>柳家喬太郎   ⇒若手、新作落語の雄。
>柳家花緑   ⇒売れっ子にして名門の御曹司・柳家花緑。学校の教材になるなど、話題の古典落語『寿限無』のCD『じゅげむ』で話題に。
柳家権太楼  ⇒落語界の大黒柱と謳われる。

*1 東西の人気落語家を集めた若手落語集団。メンバーは笑福亭鶴瓶、林家こぶ平、柳家花緑、立川志の輔、春風亭昇太。



おすすめ!
NHK CD『名人で聴く はじめての古典落語』シリーズ(全10タイトル)

今作はNHK CD『名人で聴く はじめての古典落語』シリーズ(全10タイトル)ドラマ『タイガー&ドラゴン』で演じられた古典落語の演目を本物の名人で聴く、お求め易いシングルCDです。解説書付きでわかりやすく解説。ドラマで演じられた演目を昭和の名人達の本物の芸で聴ける!

桂三木助(三代目) / 芝浜 ⇒名作「芝浜」を完成させた名人の一人。「芝浜」は古典落語の名作中の名作で、「芝浜」といえば桂三木助といわれるほど。
古今亭志ん生(五代目) / 饅頭こわい ⇒時代を超えて愛される昭和の名人で、この演目は落語らしい落語として有名。
三遊亭金馬(三代目) / 茶の湯 ⇒金馬お得意のお話で、恐怖のわびさびの世界が爆笑を誘う。
三遊亭円遊(四代目) / 権助提灯 ⇒粋な落語家の代表と呼ばれる四代目・ 三遊亭円遊。正妻とお妾さんの間で翻弄される旦那、そこに権助が絡んでくる。
古今亭志ん生(五代目) / 厠火事 ⇒か弱い女性の心理、恋愛や結婚生活の勉強にもなるお話「厠火事」。
桂文楽(八代目) / 明鳥 ⇒昭和の名人と呼ばれた八代目・桂文楽。この演目は男と女の不思議なお話。
古今亭志ん生(五代目) / 猫の皿 ⇒別名「猫の茶碗」掘り出し物やお宝というのには、昔も今も惹かれる人が多いところから作られたお話。
古今亭志ん生(五代目) / 粗忽長屋 ⇒勘違いは男にはかなわない、うっかり者のお話。
三遊亭可楽(八代目) / 品川心中 ⇒名人から現在の演者にも広く継承されているポピュラーな落語「品川心中」。
三遊亭可楽(八代目) / 子別れ ⇒ちょっと舌っ足らずで演じられることもある長い話。ほのぼの系の人情噺風落語として人気の高い演目です。



注目株&変り種のおすすめ!


前田憲男 前田憲男 /円楽のプレイボーイ講座12章
解説も手掛けている横山剣(クレイジーケンバンド)がバイブルと公言してやまない傑作!女、ジャズ、モーター・スポーツ...高度経済成長期のニッポンに大量発生した深夜族たちのクールなエスプリを詰め込んだ、ジャパニーズ・ラウンジのカルト的名盤が奇跡のCD化!ナレーションと解説で三遊亭円楽が参加!


柳家喬太郎 柳家喬太郎 /落語名人寄席-すみれ荘201号 / 夜の慣用句
若手、新作落語の雄・柳家喬太郎。彼のファンは若い方が多いのだが、その理由は新作落語のうまさ。もちろん古典もうまいからこそ新作が生きるのだが、とにかく描写と語りが異常なほど惹き込まれる。センス(ナンセンス?)が良いのが彼の特徴である。


立川志ノ輔 立川志ノ輔/志の輔らくごBOX
TVタレントとして活躍する立川志ノ輔。今作は、古典と創作の両方を収録したBOXセット。古典もおもしろいが、やはり創作もかなりおもしろい!


春風亭昇太 春風亭昇太 /春風亭昇太1権助魚 / 御神酒徳利
TBS系金曜ドラマ「タイガー&ドラゴン」に落語家・林屋亭どん吉役でレギュラー出演するなど、若手のリーダー的存在・春風亭昇太が古典をこんなに楽しく聞かせる、というアルバムです。今回は2004年5月、12月に行われた一席から収録。


三遊亭歌之介 三遊亭歌之介/B型人間
21世紀の爆笑王、三遊亭歌之介!綾小路きみまろが本家なら、歌之介は元祖と言える存在。心地よいテンポをシリアスな中身で大評判。B型人間は彼自身が作り出した傑作ともいうべきシロモノ。明日への活力に、これを聴いてストレスをぶっ飛ばしてください!


林家木久蔵 林家木久蔵/昭和芸能史 / 林家彦六伝
ジャケットだけでも相当なインパクト...ご存知、笑点でおなじみの林家木久蔵。中身は、聞いてみてからのお楽しみ。飽きさせることの話術が素晴らしいです。


柳家花緑 柳家花緑 /じゅげむ
学校の教材になるなど、話題の古典落語『寿限無』。NHK教育TVのこども番組「にほんごであそぼ」でフィーバー中、「じゅげむ じゅげむ・・・」の模範演技と落語本体の全貌を一挙収録。おぼえて楽しい言葉遊び、落語ゲーム。売れっ子にして名門の御曹司・柳家花緑が先生です。もうひとつの落語ロング・ネーム「たらちね」も一緒です。



シリーズ作品紹介

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