一青窈の中身、サイン入りプレゼントあり!
Thursday, May 22nd 2008
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日本が誇る名指揮者 大友直人のプロデュースのもと、2008年3月1日〜5日までの期間限定で東京文化会館のもつ見事な「音の響き」を生かすことが出来ると認められたポップスアーティストがキャスティングされライブを行った。その3月3日の公演に選ばれた一青窈のたった一夜限りのプレミアムステージがDVD化! 5月30日には一青窈、初の単行本「明日の言付」も出版。 |
一青窈ほど言葉の力を信じている歌い手はいない、あるいはなにかを伝えることの大切さを実感してきたアーティストはいないと言い換えてもよいが、『明日の言付け』と名づけられたはじめての単行本で彼女は「もらい泣き」「大家」「月天心」といった、これまでも繰り返し歌い多くのひとの耳に届けてきた楽曲の背後にあって、あまり語られることのなかった、もしくは何度語っても語り尽くせない記憶や風景を無伴奏で記しはじめた。「はじめた」と書いたのは、インタヴューで『明日の言付け』のテーマを尋ねた私の質問に「これはスタートにすぎなくて、これから書いていくうちに見えていくのだと思います」と一青窈が返したからなのだが、それはきっと一冊の厚みに綴じられた本のなかで書きたかったことを書き終えた達成感よりも、書くうちに書きたいことが後から頭をもたげてきたからなのだろうと想像したのだけど、だから『明日の言付け』はなにかが足りないと言いたいのではない。 処女作やファースト・アルバムにアーティストのすべてが隠されているように、「一青思案の歳時記」「恋愛座」「歌私集」と章立てされた『明日の言付け』の三つのパートには一青窈の資質が、あるところでは大胆に別のところではチラりとのぞかせる具合に、ある種の奔放さで解き放たれている。 「昔は自分がひとからどう見られるかということを気にしていて、プロデューサーのように自分を見ていました。一青窈ってなんだろうって。その一青窈を作りながら、自分が一青窈から抜けたくなっちゃって、「あれ、もっと私、違うところで昔は素直に詩を書いてた」って思ったんです。痛い、つらい、うれしいということを思った通りに書くことで浄化されたり、誰かに共感してもらって気持ちが流れたり」 同じ時代にこの国に生きる私たちが彼女の歌に心を動かされる理由を歌手=一青窈の完成された力に求めるのだとしたら、『明日の言付け』の広がりは舞台を降りた一青窈が明日もまた歌に向きあうために昨日を思い直すことで導かれた言葉に支えられているとみるべきで、だからだろうか、熱心なファンはもとより「一青窈は「ハナミズキ」」と思い込んでいるひとには特に『明日の言付け』は発見に満ちている。「(エッセイは)言葉遊び歌みたいに言葉を並べていって、歌に入ったときになにかの言葉がピックアップされて歌とリンクして絵が浮かぶとか、そういう感じでしゃべっていた(コンサートの)MCの発展形です。もっと形式が自由だったら本全体が散文詩になったかもしれない」と、一青窈は彼女にとっての散文と詩文の違い(共通点?)を語ってくれたのだが、詩とエッセイで綴られた「歳時記」や「歌私集」の、特にエッセイには日々の出来事や過去の記憶が無造作に書きつけられているようで、その実、SNSやブログのいたるところに転がっている話し言葉の雑感とは違う端然とした輪郭をもっており、メロディや譜割の制約ゆえに楽曲からこぼれた一青窈の表現の背景が細やかに描かれている。 一方で、この本の主役はやはり詩である。 楽曲から離れ自律した一青窈の詩は不意に読点を打ったり余白をもうけたり改行したり、ところどころ現代詩に似た細部をもってはいるが、手法の難解さよりも、単語の音節や音読したときの間や抑揚が旋律となり、一編の詩が全体で唱和するような音楽性が活かされている。一青窈は言葉という道具(インストゥルメント)であるときは恋愛を綴り、別の局面では自らの目に映る世界を再構築することを試みる。その気持ちの根底にあるのはきっと、言葉への尽きない興味であるだろうし、なまなかな興味ならはねつけてしまう言葉の深さへの畏怖なのだと思う。 「後世に残したいなにかが、生きている言葉のなかにはあって、それが大切に保存されて、何百年も残っている」 一青窈は『明日の言付け』で、個人的な体験の底まで降りることで、自らの記憶と悠久の時間を過ごしてきた言葉の普遍性に出会い、探り出した秘密を明日へと伝えはじめた。
「「言付け」という言葉を私はやさしさのやりとりみたいなものだと捉えていました。お母さんが子どもになにを伝えるように、誰かが誰かを意識して残したい気持ちなんだと思ったときに、私も読んでくれる相手は見えなくても、伝えたくて書いているんだからピッタリだと思ったんです。そして自分に対しても言葉は未来へとつながるものであってほしいし、誰かにとっても言葉は未来へつながるものであってほしい」
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