現在公開中!『哀憑歌 CHI-MANAKO』
Monday, March 17th 2008
「動物モノ」×「怨念」×「社会メッセージ」!「アニマル・パニック・ホラー」の出現!
ゆうばりファンタスティック映画祭 フォーラムシアター部門招待作品
3月22日(土)〜4月11日(金) シネマアートン下北沢にてレイトショー公開!
単なる動物パニック映画でもない、単なる祟りのホラー映画でもない、単なる社会風刺の効いたブラックなテーマを扱ったわけでもない、新感覚エンターテインメント。喋れぬはずの動物たちが、人間社会に恨みを抱え、夜な夜なとり憑く・・・。
一見「平和や温和の象徴」の動物が突如襲って来る「意表」、これが『哀憑歌 CHI-MANAKO』の醍醐味。
この新機軸シリーズの原案・脚本・監督は、劇場用長編映画デビューとなる金丸雄一。タッグを組むカメラマンは、釘宮慎治。奇怪な現代の寓話と非現実に引きずり込まれる女性の心理描写を細やかかつ大胆に見事に切り取っている。音楽は、行定勲監督とのタッグも多い、MOKU。また、本作の冒頭を飾るアヴァン・タイトルには、若き画家・更科あかねが書き下ろした抽象絵画がふんだんに使われ、観客を異空間に誘う。

第1弾の『哀憑歌 CHI-MANAKO』には、第2・第3弾の登場人物も、出て来ては去って行く・・・。思わぬところですれ違う交差する登場人物たち。そして、接する人間によって接する場所によって、思わぬ側面を見せるキャラクターたち・・・。その人間社会の縮図のような様に、観客は夢想に陥り自由に、物語を頭の中で紡ぎ出す。
3部作のメインキャストなる、木下あゆ美・小松千春・虎牙光揮らが、本作でクロスオーバーしていく様も見所。
STORY
ネオン街に華麗に咲く女・八重樫美咲(田畑智子)。夜の街を闊歩するホステス・美咲は、店では一番人気の売れっ子だけに、毎夜毎夜のアフター三昧。帰宅の途につくのは、いつも夜明け前である。
夜の水商売の世界でチヤホヤされている美咲にとって、男なんて「金・モノ・ご馳走を貰える」利用するだけの存在である。常連客も、笑顔を振りまけば、いくらでも金を注ぎ込んで来る。表の笑顔とは裏腹に、「貰いモン」人生を標榜する美咲は、「最高級品」以外は眼中にない。今日も、常連に貰ったプレゼントが半端な高級な程度の品だったので、さっさとゴミ箱に放り込む始末。
こんな「貰いモン」人生の美咲だが、もう一つ別の側面、「拾いモン」人生があった。実は美咲には、同棲の彼氏・健哉(出合正幸)がいる。いつかは売れることを夢見る、ストリート・ミュージシャンである。いつもイライラをぶつけてしまうのだが、物欲にまみれた世界で生きる美咲にとっては、唯一、本音をさらけ出せる存在なのかもしれない。
美咲にとっては、健哉の気負いの無さと毎日のバスタイムがくつろぎの場。毎晩毎晩、最高級化粧品のシャンプー・石鹸類でシャワーを浴び、日中はそれを買い求めるのが、美咲の一番の趣味。日課のように最高の化粧品を探し求めては、日課のように使う。その欲望は「あぶく」のように、ただただひたすらに垂れ流されて行くのだ。

ある夜、常連客の神埼(永倉大輔)にアフターの後、送ってもらう美咲。神崎の執拗なアプローチを軽やかに断り、途中であるにもかかわらず、車を降りてしまう。自宅までの暗い夜道をハイヒールの音高らかに闊歩して行く美咲。と、そこで、一匹のウサギと出くわす。
「拾いモンと貰いモン」というのが美咲の生き方。思わず「ウサギ」に興味を持ってしまった美咲。それが思わぬ方向に導き込む・・・。
STAFF
監督・脚本:金丸雄一
撮影:釘宮慎治
CAST
田畑智子、益子梨恵、出合正幸、石川紗彩、永倉大輔、街田しおん、剛州、辰己佳太、蟹江一平、町田政則、山本修
水上竜士、小松千春、吉野紗香、池内博之(友情出演)、石井愃一(友情出演)、山田辰夫、戸田菜穂、根岸季衣、峰岸徹・・・
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