UK Rock通信 Vol.14

Thursday, February 14th 2008

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  Pick Up Item

Cajun Dance Party Cajun Dance Party 『Race』   4月23日発売   カートに入れる
UKデビュー・シングル"The Next Untouchable"(7インチのみ)が音楽誌で大きな話題を呼び、NMEのグラストンベリー特集号で「2007年良かった新人ランキング」でいきなり1位を獲得し、レーベル争奪戦の末、昨年に名門XL Recordingsとわずか17歳で契約を交わした注目の5人組、Cajun Dance Partyのデビュー・アルバム『Race』が遂に完成!昨年8月にリリースしたシングル『Amylase』はBernard Butlerがプロデュースということも手伝いUK本国にて即完売。今や入手困難なアイテム!イギリスのバンドらしいウィット感のあるメロディ・ラインとギター・サウンド、ストリングスを用いたり、変則的な曲作りもこなす文学的な世界観はあのThom Yorkeをして「お気に入りバンド」と言わしめるほど! 「2008年を象徴するバンド」として破格の扱いをされている“完全新世代ロック・バンド”Cajun Dance Partyが2008年のUKロック・シーンを盛り上げる!!



  FEATURE

ここ最近、注目を集めている新人アーティストのプロデューサーとしてよく耳にするBernard Butler。Suedeのメンバーとして90年代のUKロック・シーンの顔だった彼も最近はプロデューサーとしての活躍が多く、(残念ながら)どんな人か知らないという人も増えているとのこと。そこで今回はPick Up Itemでご紹介したCajun Dance Partyのアルバムのプロデュースも手掛けているBernard Butlerをフィーチャー!

Bernard Butler 1970年イギリス、ロンドン生まれ。
大学時代に広告で知り合ったBrett AndersonらとSuedeを結成。1993年にデビュー・アルバム『Suede』でデビュー。ブレットとバーナードの2人の醸し出すグラマラスで魅惑的な妖気がセンセーショナルな話題となりUKロック界のトップに躍り出るも、1994年の2ndアルバム制作中に突然の脱退。
脱退後すぐに元 Thievesの David McAlmontとのユニット、McAlmont&Butlerを結成しデビュー。しかしマッカルモントとの意見の相違によりここでも決裂。
その後ソロ活動をスタートさせたバーナードは2枚のアルバムをCreation Recordからリリース。ソロでの活動と並行しながら、Aimee Mann、Heather Nova、Edwin Collinsらのプロデュース、サポートでプロデューサーとしてもその名を広めていく。
2002年に当時デビューしたてのLibertinesのシングルをプロデュース、これが大ヒットを記録したことでプロデューサーとしての知名度が一気にアップ。
そして今年、Sons And Daughtersを筆頭に、プロデュースだけでなくソングライティングも手掛けたDuffyやCajun Dance Party、オーストラリアのCut Off Your Hands、Black Kidsなどバーナードがプロデュースするアルバムが続々リリースされる。
2005年にはSuede脱退以来交流のなかったブレットと10年振りにTearsを結成。アルバム1枚をリリースし来日するもセールスが振るわずレーベル契約終了で現在、Tearsとしての活動は休止中。

と、バーナードについてざざっと振り返りましたが、以下は彼が関連した作品を紹介します。(主要アイテムのみ)

【参加作品】

Suede
『Suede』

Suedeのデビュー・アルバム。異常性愛、動物偏愛なんていう言葉などキリスト教圏では騒がれそうなものばかり。

Suede
『Dog Man Star』

悲劇的までにロマンチックな2ndアルバム。バーナード・バトラーの刹那のギターが麗しい!このアルバムの制作途中で脱退。

Mcalmont & Butler
『The Sound of..McAlmont & Butler』 (廃盤)
Suede脱退後元Thievesの David McAlmontと結成したユニット。マッカルモントのソウルフルな歌声を生かしたサウンド。"Yes"は名曲。1996年発表

Mcalmont & Butler
『Bring It Back』

1度は決別したマッカルモントとの6年ぶりのコンビ結成。Mcalmont & Butlerとしての2ndアルバム。ハイ・クオリティなソウル・ソングのオンパレード。2002年発表

Bernard Butler
『People Move On』 (廃盤)
ソロ1作目。レコーディングはドラム以外のパートを全てバーナードが1人で担当。またこのアルバムで初めて歌声を披露。1998年発表

Bernard Butler
『Friends and lovers』 (廃盤)
ソロ2作目。ハードなギター・ナンバーやアコースティックな弾き語り風ナンバーなど前作よりも奥行きのあるサウンドに。1999年発表

Tears
『Here Come The Tears』

突然の脱退から10年以上を経て遂に和解したブレットとのユニットTeasのアルバム。もちろん初期Suedeのような派手さはないものの大人のアルバム。2005年発表

Bernard Butler / Edwyn Collins
『Massage For Jojo』 (廃盤)
バーナードとエドウィン・コリンズ名義によるコラボ・シングル。個人的にはビッグなコラボで大騒ぎだったもののひっそりリリースされてました。2001年発表

【プロデュース・アルバム/曲】

Veils
『Runaway Found』

元XTCのバリー・アンドリュースの息子、フィン率いるVeilsのデビュー・アルバム。グラマラスなサイケ・サウンド。アルバム・プロデュース。

1990s
『Cookies』

グラスゴー出身の3ピース・バンド、1990'sのデビューアルバム。「クラッシュの再来か?それとも『ロックス』時代のプライマルか?」という冴え渡る躍動感は大合唱しながら笑って踊れる最高のロック!

Sons And Daughters
『This Gift』

こちらもグラスゴー出身のSons And Daughtersの2ndアルバム。前作のいいとこは残しつつもよりダンサブルでパンチのあるサウンドに!

Duffy
『Rockferry』

バーナードがプロデュースから楽曲まで全面的にバック・アップしている新人シンガー、Duffyのデビュー・アルバム。ソウルフルな歌声に今イギリスが夢中!

Libertines
"Up The Bracket"ほか

1stアルバムの"Up The Bracket"と"I Get Along"、2ndの"Don't Look Back Into The Sun"をプロデュース。バーナードのプロデューサーとしての評価が急激に高まった。




  NEW RELEASE (2/10〜23)


Morrissey 『Greatest Hits』
Morrisseyのソロ時代を完全網羅したベスト・アルバムの日本盤。ニュー・アルバムからの新曲も収録!初回盤のみライヴを収録したボーナスCD付き!


One Night Only 『Started A Fire』
One Night Onlyのデビュー・アルバム!繊細なメロディとヴォーカル、ギター・サウンド、イギリスらしいウィット感のある軽快でポップなメロディを手掛けるのは巨匠スティーヴ・リリーホワイト!


Feeling 『Join With Us』
"Sewn"が大ヒットしたFeelingのセカンド・アルバム。彼らの特徴でもある美しいメロディとコーラス・ワークは健在!先行シングル"I Thought It Was Over"は超ポップなナンバー。


Laura Marling 『Alas I Cannot Swim』
弱冠17歳にしてEMI/Virginと契約したレディング出身のシンガー・ソングライター、Laura Marlinのデビュー・アルバム。クリアで落ち着いた歌声とアコースティック・ギターをメインにしたサウンドが○


Chikinki 『Brace Brace』
ブリストル出身のChikinkiのニュー・アルバム。最近のニュー・レイヴ・ブームのおかげで不遇な時代を遂に脱出した彼ら。一皮も二皮も剥けた最高なインディ・ポップ!


Joe Lean & The Jing Jang Jong 『Lonely Buoy』
Pippetesの元ドラマーで現在はフロントマンとして引っ張るJoe Lean率いるロンドン出身の5人組。爽快で疾走感のあるギター・サウンドといかにもな王道的英国メロディがイイ!




  NEWS


★ Verve グラストンベリーのヘッドライナーに!
復活アルバムのリリースが待ち遠しいVerveが、6月に開催されるグラストンベリー・フェスティヴァルで3日目のトリを務めることが発表されました!90年代に2回出演したことがあるものの当時は昼間の出演。夜プレイするのは初めてなので楽しみにしているそうです。

★ 映画『コントロ−ル』特集
短くも波乱の生涯を送ったJoy Divisionのヴォーカル、イアン・カーティスの生涯を描いた衝撃の映画『コントロ−ル』。 世界最高のロック・フォトグラファー、Anton Corbijnが作り上げた話題の作品がいよいよ3月15日から公開!これを記念してPC用壁紙、携帯待ち受けなどをプレゼント!特集ページはこちら

★ Ian Brown来日公演!
ソロ5作目となる『World Is Yours』を引っ提げIan Brownが7年振りに来日!3月4日(火)Osaka BIG CAT、3月6日(木)Shibuya O-EASTにてライヴを行います!しかも東京公演のみRYUKYUDISKOがサポート・アクトで出演!


  CHART  (hmv.co.jp 1/31〜2/13集計 )


  1.    Radiohead / In Rainbow
  2.    Adele / 19
  3.    These New Puritans / Beat Pyramid
  4.    Radiohead / In Rainbow
  5.    Hot Chip / Made In The Dark
  6.    Scouting For Girls / Scouting For Girls
  7.    Morrissey / Greatest Hits (Digi)(Dled)
  8.    Muse / Black Holes And Revelations (+dvd)(Ltd)
  9.    Elle Milano / Acres Of Dead Space Cadets
  10.   Muse / Absolution Tour



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