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特集:時代に翻弄された歌〜放送禁止歌〜

2007年10月23日 (火)

 
4放送禁止歌とは?
 あくまで通称として用いられるこの「放送禁止歌」という言葉。一般的には、多くの人が触れる可能性のあるメディア(テレビ/ラジオ)が放送を自主的に規制した楽曲の事を言います。多くは70年代〜80年代にかけての世情を反映し「政治的」「思想的」な事が理由となっています。しかしながら、この判断根拠に明文化された規定や協議団体などはなく、各メディア制作者の自己判断から慣習的に生まれたものであるようです。

このあたりの経緯や背景については
森達也/『放送禁止歌』
が詳しい取材、論考を行っています。(本特集も一部、同書を参考にしました)

 
4 代表的な放送禁止歌
 上記の通り"放送禁止歌"は明確な線引きのあるものではありませんが、本特集では音楽史において"放送禁止歌"と言われてきたものや、エピソードを含む楽曲からHMVオンラインで取り扱いのあるアイテムをご紹介します。
 

File1.  
    美輪明宏/ヨイトマケの唄(アルバム『全曲集』収録)  
         
 

女手ひとつで子供を育てた母親を歌った美輪明弘の名曲。発表当時は日雇い労働者を指す"ヨイトマケ"という言葉がメディアから敬遠され長らく放送がされませんでしたが、近年は多くのテレビ番組などで紹介され、あらためてその歌詞の素晴らしさを評価する声があがっています。美輪自身も相当に思い入れのある楽曲といいます。槇原敬之などのカヴァーも。

 
   

File2.  
    フォーククルセイダーズ/イムジン河(シングル)  
         
 

朝鮮半島の分断の悲しみと統一への思いを歌った朝鮮民主主義人民共和国の原曲に、日本語の歌詞をのせたものを1968年にフォーククルセイダーズが歌ったものの、国際的な政治情勢の配慮の下で発売中止。2002年にシングルCDが再発売されました。またカップリング「悲しくてやりきれない」も彼らを代表する楽曲です。

 
   

File3.  
    井上陽水/自己嫌悪(アルバム『氷の世界』収録)  
         
 

日本音楽史上初のミリオンセラーを記念したこのアルバムにも放送が自粛された楽曲がありました。「自己嫌悪」は陽水独特の内省的な歌詞に心動かされる楽曲ですが、"めくら"という歌詞のみが取り上げられしばらく放送自粛、再発での収録見送りなどの憂き目にあっています。

 
   

File4.  
    ジャックス/からっぽの世界(アルバム『ジャックスの世界』収録)  
         
 

早川義夫らによって結成され、日本語のロックの先駆者的存在として近年も再評価されているジャックス。この曲でも"唖"(おし)という言葉一つが取り上げられ、再発が長く見送られるなどの措置がとられてしまいました。

 
   

File5.  
    ピンクレディー/S.O.S(アルバム『全曲集』収録)  
         
 

こちらはかなり有名な楽曲ですが、おもわず「本当?」と思ってしまう理由によって放送自粛。そのワケとは楽曲冒頭部分の"モールス信号"。実際の「SOS」の信号を打っているため、混乱を招くと考えられての措置だったとか...

 
   

File6.  
    黒沢年男/時には娼婦のように(アルバム『青春歌年鑑1978 Best 30』収録)  
         
 

「大きく脚をひろげて」や「何度も求めておくれ」など過激な歌詞が放送に不適切と問題となった楽曲。ただし、黒沢年男の代表曲として昭和の歌謡曲史に残る有名曲となっています。

 
   

File7.  
    おニャン子クラブ/セーラー服を脱がさないで(アルバム『Singles コンプリート』収録)  
         
 

おニャン子を代表する楽曲ですが、キワどい歌詞によって一部放送局で放送時間帯の自主規制などが行われたようです。

 
   

File8.  
    頭脳警察/銃をとれ(アルバム『頭脳警察1』収録)  
         
 

Pantaらが結成し、70年代に結成。現在も再結成などで活動をつづける頭脳警察。複雑な政治的背景によって彼等の過激(しかし明確な意図をもった)な楽曲はしばし"反体制的"と言われました。同曲以外にも「世界革命戦争宣言」「赤軍兵士の詩」などを収録。

 
   

File9.  
    ジローズ/竹田の子守唄(アルバム『戦争を知らない子供たち』収録)  
         
 

伝承歌として広く伝わってきたこの楽曲。美しいメロディーで"赤い鳥"が歌い大ヒットを記録し一時期は教科書にも載りますが、部落差別問題に過剰に反応したメディアによって、長い間封印されてしまうという過去を持っています。原曲も含め複数の歌詞が存在しますが、こちらは現在入手可能なジローズの作品。

 
   

File10.  
    Timers/土木作業員ブルース(アルバム『復活!!The Timers』収録)  
         
 

忌野清志郎が覆面で結成したタイマーズ。「たいまー」と連呼したり、テレビ歌番組の生放送中にFM局に対して罵詈雑言で罵倒するなど、過激な行動でロックの持つ強烈なカウンター精神を表現したことで世間の物議をかもしました。で、その某FM局に放送禁止された楽曲がこの「土木作業員ブルース」。

 
   

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