マーカス・ミラーに新作を直撃!
2007年7月19日 (木)
2年ぶりの新作をリリースするマーカス・ミラー。7/5〜17North Sea Jazz Cruiseのホストを務めていた彼にインタビューしました。初回限定盤はライヴ、メイキングを収録したDVD付き!
-自分がやりたい音楽を自由に作ることから、タイトルを『FREE』と名づけた
Q: 約2年ぶりの新作となります。前作『Silver Rain』は日本でも大ヒットしました。前作を振り返りつつ、続く今作の全体像において、描きたかったテーマ、サウンドはどのような事だったでしょうか?
Marcus Miller(以下MM): 音を作りこみ過ぎずに(=オーバー・プロデュースせずに)、自分のバンドでの演奏が心地良く感じられるナチュラルなアルバムを目指した。中にはスタジオ・ワークに時間をかけてオーバー・ダブ等を施した、もの凄く凝った楽曲もあるけど、大半は僕のバンドが心地良く演奏できるような、グルーヴ感のある楽しいアルバムを作りたかったんだ。
自分がやりたい音楽を自由に作ることが快適だと感じているから、今作のタイトルを『FREE』と名づけた。例えばアルバム1曲目「Blast」ではオリエンタルなインド調のサウンドを、そしてナット・キング・コールのカバーで有名な「When I Fall In Love」を取り上げ、自由自在に自分らしいサウンドに仕上げたんだ。制作過程は楽しかったね。
Q: オープニング・ナンバー<Blast>はR&Bサウンドをベースにしながら、中近東やインド、スパニッシュのようなエスニック的メロディーがスパイスとして効いていると思うのですが?
MM: うん。これはトルコ風メロディ。以前ドイツへ行った時に観たベース奏者が、こういう音を出していたのを聴いて、触発されたんだよね。その後、トルコのイスタンブール滞在中に偶然通りかかった楽器屋のショー・ウィンドーに飾られていた銀色の長い管楽器が目に入り、店主に聞いたら、何とトルコのクラリネットだった。その場で購入して帰国後演奏してみると、今までプレイしてきたクラリネットと音色が全く違うんだ。
どうやら、トルコ音楽の音階に合わせたクラリネットだったんだ。自分なりにいろいろ研究して楽しかったし、そこからインスピレーションを得てその音階を駆使した楽曲を書いた。それだけじゃつまらないから、「Planet Rock」のようなオールドスクール・ヒップホップのビートを足して(笑)、この「Blast」が出来上がった。
-僕にとってのガーシュインやC.ポーターはスティーヴィー・ワンダーなんだ
Q: スティーヴィー・ワンダーの曲を取り上げています。これまでも彼の曲をプレイされていますが、やはりあなたにとってスティーヴィーは特別な存在ですか?
MM: スティーヴィーは数々の名曲を書く、とにかく素晴らしいコンポーザー。昔のジャズ・メンはジョージ・ガーシュインやコール・ポーターの名曲を演奏してきたけど、僕にとってのガーシュインやC.ポーター的ソングライターはスティーヴィー・ワンダーなんだ。スティーヴィーの名曲はいろいろ自由にアレンジできるのが醍醐味だね。
-同じベース・ラインが続いても、面白いナンバーが作れることを証明したかった
Q: <Pluck>はひとつのリフ・パターンの繰り返しですが、グルーヴ感溢れ、ヒューマンに躍動するリズムがクールで魅力的ですね?
MM: その通り。この曲での僕の演奏は、1曲を通して(1つのリフ・パターンのベース演奏が)変わらないんだ。「♪ドゥドゥ・ドゥドゥドゥドウ、、」(→ここでベース・ラインを歌いだす)というグルーヴがずっと続くんだ。アルバム制作の際にはメロディを演奏することが多かったから、以前からずっと自分のベース演奏に専念した楽曲を作りたかった。
同じベース・ラインが続いても、面白いナンバーが作れることを証明したかったんだよね。まるで「雪ダルマ」みたいに転がり続けるにつれて音が膨らんでいく、そんなアイディアが気に入った(笑)。ベース・ラインの他にもハーモニーやメロディが凝った作りに仕上がっている。この出来には大満足だよ。
-自由自在に思いついたことを演奏することに美を見出す
Q: <When I Fall In Love>は有名なスタンダード・ナンバー。いつもながら、古きジャズや先人に対するあなたのリスペクトや愛情を感じます。数あるスタンダードからこの曲を選んだ理由と、これまでのジャズ・レジェンドのプレイからイメージされたものはありますか?
MM: この曲は「♪ララ・ラーラ・ラー」という始まりの5つの音符がとにかく美しい。思わず笑みがこぼれるんだ。この曲を初めて知ったのは、25年前、ニューヨークのクラブでのこと。(一緒に演奏した)男性シンガーが「次は”When I Fall In Love”を歌います」と言い出し、あまりにも美しいナンバーなのにこの曲を知らなかったから、フェイクで演奏したのを覚えてる。
帰宅後は、同じ間違いを2度と繰り返さないようにしっかり練習したよ。僕は80年代にナタリー・コールが歌うカヴァー・ヴァージョンをプロデュースして、それ以来、この曲が更に大好きになった。
そういえば、以前ブルーノート東京での公演でアンコール用にこの曲を演奏したことがある。普通の楽曲の代わりにね。これはよくあるパターンなんだけど、ライヴで演った曲を後にスタジオ録音する流れになって、今回収録したって訳。通常は細かいことにも気を払って緻密に楽曲を書くけど、最近の僕はより自由自在に思いついたことを演奏することに美を見出すようになった。
(数々のジャズ・レジェンドがカバーしてきた中では)ナット・キング・コールによるバージョンが一番だね。
-このメロディに合ういいベース・ラインを作ったことを誇りに思う
Q: <Jean Pierre>はマイルス・ヴァージョンとは異なりますが、どのようなアプローチを試みたでしょうか?またこの曲に対するマイルスとの思い出があればお聞かせ下さい。
MM: マイルスは、彼の自宅でちょうど僕らとリハーサルをしていた際にこの曲を初めて演奏したんだ。「うわぁ、凄いメロディだね!」なんて話になって、その時に僕は「♪ブン、ブン、、、ブン、ブン、、、」っていうベース・ラインを加えたのを覚えている。このメロディに合ういいベース・ラインを作ったことを誇りに思うよ。アルバム発売後のツアーは楽しかったね。この曲は1度耳にしたら誰もが覚えてしまうような曲だった。
今回この曲を録音するにあたり、僕はファンクネスを強調したかった。マイルスのオリジナル・バージョンはそこまで(ファンキーさは)徹底していないから、自分の作品ではもっとファンキーなものにしたかった。歳を重ねるにつれて、自分らしい音楽スタイルが確立されていったと思う。
インタビュー後半に続く
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