Marcusインタビュー後半

2007年7月19日 (木)

2年ぶりの新作をリリースするマーカス・ミラー。7/5〜17North Sea Jazz Cruiseのホストを務めていた彼にインタビューしました。初回限定盤はライヴ、メイキングを収録したDVD付き!

Marcus Miller


-タワー・オブ・パワーはアルバムが出る度に全曲コピーしてたよ

Q: タワー・オブ・パワーの曲を取り上げたのはちょっとビックリでした。原曲のゴースト・ノートによるミュート・ベース・プレイを驚異的なスラップで再現しましたね。この曲をセレクトした理由とフランシス・ロッコ・プレスティアのベースはどのような印象があるか教えてください。

MM: 彼は偉大なるベーシストで、僕は14歳の頃からの大ファンなんだ。子供の頃は(タワー・オブ・パワーの)レコードを買って、彼のベース・パートを完コピしていた。好きなベーシストを聞かれると、必ずフランシス・ロッコ・プレステアの名前を挙げていたよ。

タワー・オブ・パワーのメンバーだと言うと「ん?!それってホーン・バンドじゃん!」ってよく言われたな(笑)。確かにホーン・バンドだけど、ベーシストが最高だから大好きで、アルバムが出る度に全曲コピーしてたよ。でも、僕の場合はいつもフィンガー奏法じゃなくて親指で弾いてるから、これが大変で(笑)。プージー(・ベル)にドラミングをお願いしたビートに合わせて弾いたけど、腕が結構辛かったな。

ちなみに、タワー・オブ・パワー・の初代オルガン奏者のチェスター・トーマスがオルガンでゲスト参加しているんだ。デヴィッド・サンボーン、プージー、俺、そしてこの曲のオリジナル盤で演奏しているチェスターが参加したって訳。


-グレゴワ・マレは僕の音楽に“太陽の光”を与えてくれた

Q: 前作から参加し、ツアーでも同行しているハーモニカ奏者グレゴワ・マレが本作でも活躍していますが、今のあなたのサウンドに更に重要な存在となっていますね?

MM: うん。彼は僕の音楽に“太陽の光”を与えてくれた。グレゴワが登場すると、皆が感激するほど素晴らしいサウンドが生まれる。彼が曲に登場する瞬間が僕のお気に入り部分。「Strum」で登場する瞬間や「When I Fall In Love」での演奏が美しくて大好き。彼の奏でる音色はとても美しく、実に素晴らしいプレイヤーだよ。まさに“太陽の光”だね。

-コリーヌ・ベイリー・レイとは全てが繋がっていた

Q: デニース・ウイリアムスの<Free>ではコリーヌ・ベイリー・レイを起用しています。彼女の素質についてと、ここ最近の若手のシンガーについてあなたの目からどう映っているかを聞かせてください。

MM: ある日、車を運転中していた時、ラジオから彼女の曲が流れてきて、他のアーティストとは一線を画したその歌声に魅了されたんだ。その場で車を停めて、マネージャーに「コリーヌ・ベイリー・レイに連絡して、僕のアルバムでゲスト・シンガーとして参加してくれるか聞いてみて」と電話したよ。

ビビがコリーヌのマネージャーに「マーカス・ミラーをご存知ですか?」というレターを送ったところ「勿論です。コリーヌや彼女のバンド・メンバーは、実は毎日マーカス・ミラーの話をしているんですよ。コリーヌは喜んでコラボレーションしたいとのことです」という返事が届いたんだ。

彼女の声質を考えて「Free」を挙げたら、「あらっ!2ヶ月前にちょうど“Free”のオリジナル盤を貰って、以来ずっと聴いていたところなの!」と彼女に言われて。つまり、全てが繋がった訳(笑)。ホントに嬉しかったね。彼女はユニークな歌声の持ち主だから大好きなんだ。前作に参加したメイシー・グレイも、今回参加しているケブ・モーもそう。こういうアーティスト達とのコラボはいいね。

好きな若手アーティストはアンソニー・ハミルトン。ティンバランドが作る音も大好きだし、ファレルやジャスティン・ティンバーレイクも好きなんだよね。


Q: もう1曲のヴォーカル・チューン<Milky Way>は、都会的な<Free>と比べると、ある意味対象的で、タフなファンク〜ブルースの香りがしますね?

MM: あぁ。「Milky Way」は生々しいサウンドだろ?「♪ドゥンドゥ、ドゥンドゥン・ドゥン、、」って感じで、クレイジーだろ?

-デヴィッドのサックスがどうしても必要だった

Q: デイヴィッド・サンボーンとは久々のアルバム共演ですが、本作において彼のサックスを必要とした意図を教えてください。

MM: 楽曲制作している際に、彼じゃないと演奏できないサウンドが聞こえてくることがあるんだ。「ここはサンボーンだな!」って調子で。一緒にスタジオ入りしている仲間に聞くと、皆「うんうん、ここは確かにサンボーン!」って話になって、彼に電話した。

その時彼はツアー中だったから、一箇所に数日間滞在する予定を聞き出したら「3日後にちょうどニューヨークヘ向かうから、じゃ、その時にレコーディングするよ」って言ってくれた。コリーヌのヴォーカル参加を必要とした時のように、「What Is Hip?」ではデヴィッドが演奏するサックスがどうしても必要だった。

両者とも他の(ゲスト参加)アーティスト同様に、音に個性があるんだ。何だか映画のキャスティング・ディレクターのようだな(笑)。「この役はデンゼル・ワシントン向きかな?いやいや、ここはアル・パチーノだ」って具合に、適材適所を決めていく。これは結構面白いよ。


Q: ここ最近でレコーディング技術は進化し、様変わりをしていると思いますが、録音法について本作で何かトライしたことはあったでしょうか?同様に、ベースについてプレイや音色、サウンドについて新しい試みはあったでしょうか?

MM: 新作ではベース・アンプに凝ったね。ニューヨーク出身の僕がスタジオ・ミュージシャンとして活動を始めた頃、十分な時間がなかったからアンプは一切使用せず、ベースを直接ミキサー卓(コンソール)に繋げて自分らしいサウンドを出していた。

でも、今回いくつかの収録曲では、まるで自分がバンドで演奏しているように、アンプにマイクをつけて演奏してみた。自分ならではの直結させたサウンドを損ってはいけないから、過度にならないように気をつけたけど、実験的な試みを続けた新たなサウンドを取り入れていきたい。

この他、マイクの位置を変えてみたり、ヴィンテージのマイクの音を模写してくれる新しいソフトウェアをいじったりしながら、様々な音を研究したよ。


-スタンリー、ビクターと3人でアルバムを作りたい

Q: 注目しているベーシスト、プロデューサーがいたら教えてください。

MM: 昨年11月にスタンリー・クラークに贈る“ライフタイム・アチーヴメント賞”の表彰式でビクター・ウートンと共にステージに上がった際に、スタンリー・クラークを挟んで3人で演奏したんだ。あれは実に楽しくて、素晴らしかったね。今後スケジュールが合えば(3人で)一緒にアルバムを制作したいと話しているところだよ。

好きなプロデューサーはファレル。彼はポップス界のプロデューサーだけどね。それから、もう何年も活躍しているティンバランドをリスペクトしている。だって、長期間に渡りシーンに残るのは、難しいことだから。特にヒップホップは移り変わりが激しい世界だし。両者とも新しいサウンドを模索し続け、常にいい仕事をしているね。


Q: 今回あなたがホストを勤めた「Jazz Cruise」についてはお聞かせ下さい。

MM: 今回のジャズ・クルーズは、僕が好きなアーティスト達の名前を挙げて、参加のオファーをしたんだ。中には船上で演奏する意義を理解して貰えなかったアーティストもいたよ。「イパネマの娘」のようなボサノヴァに合わせて踊るような、大昔のクルーズとは状況が違うんだけどね、、、。

今回参加したミュージシャン達が帰国後に知り合いのミュージシャン達に今回の体験を「いやぁ、面白かったよ!次回は君も参加しなよ」という風に伝えてくれれば、他のアーティスト達も考えが変わってくると思う。第1弾としては、ハービー(・ハンコック)、マッコイ(・タイナー)、ジョン・スコフィールド、カーク・ウェイラム、ジェイムス・カーター、、、、と大勢のミュージシャンも呼ぶことができて、結構面白い内容になったと思う。


Q: ありがとうございました。また日本でお待ちしています。

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