―インタビュー続き―
――今回、『Sound Concierge: #701: Super Romantic』(以下、#701)と『Sound Concierge: #702: Electric Heaven』(以下、#702)をリリースされた事によって、今後のプレイの変化は?
#701のようなセットをやる事はあまりないのですが、#702に関しては日頃のセットに近いのですが、ダンス・ミュージックというものはどんどん進化していくものだし、その中でFPM というものをその進化とどれほどの距離感をとりながらやっていくかは常に課題です。自分としては、大きな流れの中にごっそり入っていくのは違うと思っているので。
やっぱりマナーとして最近の音とか流れみたいなものは当然チェックしますし、そのなかで自分の審美眼にひっかかるものはちゃんとフック・アップしていきたい気持ちもあるんですけども、他人の音楽を聴いて自分のかけたいものをあらためて確認することもあります。
ミックスCDは、そんな日々の集大成なので、それをまたフロアに還元できたらなって思うし。これを使ってもらってバーチャルなダンス・フロアーを日常の中に持ち込んでいただければ。
これはダンス・ミュージック・ファンの為だけに作ったものではないので、クラブに行った事のない人に#702を聴いてもらう事もウエルカムだし、逆にその方が面白いのかな(笑)?っていう。
――では、そろそろまとめに入りたいのですが、DJ、パーティー、プロデューサー、それぞれの展望をお聞かせください。
ベスト盤の時にもお話したかも知れませんが、FPMとして何をやっても良い時期にさしかかったのではないかと思っています。
メジャー・デビューして10年経ちますし。10年やって、いろんな人に名前を知ってもらって、ようやく音楽的にも認識してもらったと思うし。
それはメリットでもあるし、長くやっているのがデメリットになる部分もありますが。常に自分はアップ・デートしていて、やりたい事というのは常に変わっていっているし、例えばUNIQLOCK というのもひとつのかたちであるし、あと今、ナイキ・プラスのプロジェクトで、僕と、陸上の為末大くんと、Dragon Ash のダンサーのATSUSHI くんとで曲を作っていて、8月に僕のDJミックスと一緒に販売する予定で。
今後、音楽家以外とのコラボレーションっていうものも増えていくと思うんですよ。まだ言えませんけど、他にもスゴイ企画を温めていて…FPM なら何やってもいいぞっていう気持ちと、逆にFPM って名前を使わずにやるのもいいかっていう気持ちもあります。
それでも、みんなが求めるFPM像に応えながら、裏切りながら、楽しく音楽にまつわる事をやっていければいいのかなって思います。
今回こうやってHMVさんとBE@RBRICK を作った事もとても楽しかったです。興味がいろんなところにとっ散らかってるタイプの人間なもんで(笑)。
かといって、音楽を活動の中心に置いてやっているという事には今後もやっぱり変わらないだろうし。そんな中で『Sound Concierge』 というのは今後も絶対続けるつもりです。
FPM なら間違いないって常に思われる存在であり続けるのが目標です。
――日本コロムビア在籍時代を第1期、ベスト盤『FPMB』までを第2期とすると、これから第3期と申し上げて良いのでしょうか?楽しみにしております。
第3期はムチャムチャでしょうね、きっと。(一同爆笑)
このHMVさんとのコラボのベアがそのまず第1弾と言ってもいいくらいで。でも「FPMの新作、人形らしいよ」とかってのも面白いですよね(笑)。そういうのでもいいのかなって。でもそのくらいの気持ちを込めて作ったし、スタッフの皆さんもそうやって関わってくれたからいいものが作れたと思うし。話題にもなってるし。その結果が、このたくさんの予約数だと思うんですよね。だからすごいありがたいです。