ホフシュテッター&ベルリン古楽アカデミー/テレマン:歌劇『美の勝利』(3CD)
2026年03月05日 (木) 17:45 - HMV&BOOKS online - Classical

HIPのスペシャリストが指揮するテレマンのオペラ『美の勝利』全曲録音!
多作で知られるテレマンはオペラも50作以上書いたとされていますが、その多くは現存せず、ほぼ完全な形で残されているのは7作とされています。テレマン作品の録音が数多く生まれる中でもオペラの録音は限られており、この1組は貴重。
1721年、テレマンがハンザ同盟の自由都市ハンブルク市の音楽監督に就任すると、その翌年には同地の歌劇場が再建され、テレマンはその音楽監督と歌劇の作曲も引き受けることになりました。ドイツ語の歌物語『美の勝利』はテレマンが同歌劇場のために書いた最初の歌劇で、歌劇場再開を告げる記念碑的作品です。台本は、17世紀ハンブルクにおける最も著名な詩人で劇作家のクリスティアン・ハインリヒ・ポステル[1656-1701]の「アフリカのヴァンダル族の偉大なる王ゲンセリクスのローマととカルタゴへの遠征」を基にしています。455年のゲンセリクス王率いるヴァンダル族によるローマ略奪を背景に、ヴァンダル族の人々とローマの王妃や姫の恋愛と結婚が描かれるストーリー。テレマンは作曲に際して登場人物や筋書きには手を加えなかったものの、場面の順序や台詞、特に合唱とバレエの場面に若干の変更を加えました。
1722年7月13日の初演では、テレマンが用意した音楽はあまりに長大で多少のカットを余儀なくされましたが、豪華な舞台装置や衣装が用いられたという公演は大成功に終わり、その年の11月までレパートリーとして上演されました。翌年も11回再演。その後も何年にも渡って再演された記録が残っています。これだけの大好評にもかかわらず、ハンブルクには上演台本7冊を除くと、初演時のテレマンの自筆譜のみならず、総譜、パート譜も現存せず、ほんの一部の改変されたアリアのみが伝わるのみ。しかし、ハンブルクの劇場と交流のあったブラウンシュヴァイクで1728年に上演された際の楽譜が現存しており、この録音にはそれを基にした楽譜が使用されています。
『美の勝利』のブラウンシュヴァイクでの上演に当たり、出演する歌手や管弦楽団の都合などで、登場人物の音域の変更、管弦楽の変更、曲の追加などいくつもの改変が行われました。それらは同地の歌劇場の音楽監督であったゲオルク・カスパー・シュールマンによってなされたと考えられますが、一部のアリアは当地で活動していたカール・ハインリヒ・グラウンが作曲したとも考えられています。また第1幕第1場の後にはヘンデルの『ラダミスト』(1720年ロンドンで初演)から『バッタリア』が加えられています。すべてがテレマンの手になるとは言えない楽譜ですが、この壮麗な歌劇を聴くことができるのはバロック・オペラ・ファンにとって僥倖と言えるでしょう。(輸入元情報)
【収録情報】
● テレマン:歌劇『美の勝利』 TVWV.21:10 全曲(1728年ブラウンシュヴァイク上演版)
エウドクシア・・・リディア・トイシャー(ソプラノ)
プラシディア・・・イム・スンヘ(ソプラノ)
プルケリア・・・アンナ・ヴィラーディンク(ソプラノ)
メリーテ・・・エミリー・ルナール(メゾ・ソプラノ)
オリブリウス・・・マルコ・パンテリッチ(バリトン)
ゲンセリクス・・・ドミニク・ケーニンガー(バリトン)
ホノリクス・・・テリー・ウェイ(カウンターテナー)
ヘルミゲス・・・ルートヴィヒ・オブスト(テノール)
トラシムンドゥス・・・ヨハネス・シュターマン(バス)
トゥルピーノ・・・ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)
ベルリン古楽アカデミー(コンサートマスター:ゲオルク・カルヴァイト)
ミヒャエル・ホフシュテッター(指揮)
録音時期:2024年6月2,3日
録音場所:ドイツ、マクデブルク、マグデブルク劇場
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
第26回マクデブルク・テレマン音楽祭におけるライヴ収録
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