ヨーゼフ・クリップス・エディション第2集1955〜1973(21CD)
2024年04月17日 (水) 16:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
ウィーン・スタイルの真髄
ウィーンが生んだ名指揮者による録音集の完結編
ウィーンの伝統的な演奏様式を継承していた数少ない指揮者のひとり、ヨーゼフ・クリップスの録音がまとめられた全2巻のボックス・セットのうち、今回は1955年から1973年の間にデッカとフィリップスに行われた録音を集めた第2巻が発売されます。CD21枚組ボックス・セット。限定盤。録音が行われた都市別に、ロンドン、ウィーン、アムステルダム、テルアヴィヴと大きく4つに分類されています。初発売や初CD化となる録音も含まれています。
ヨーゼフ・クリップスはウィーンで生まれ育った生粋のウィーンっ子として親しまれた指揮者です。フェリックス・ワインガルトナーの助手を務めながら、合唱指揮者としてウィーン・フォルクスオーパーに入り、1933年にウィーン国立歌劇場の常任指揮者に就任しました。終戦後にはウィーン国立歌劇場を世界レベルのアンサンブルに引き上げ、1950年から54年までロンドン交響楽団の首席指揮者を務めました。クリップスの音楽はモーツァルトが基準でした。「すべてがモーツァルトによるものであるかのように聞こえなければなりません。そうしないとよくない演奏になってしまいます」と語っています。
今回のセットには1972年から73年にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とフィリップスに行ったモーツァルトの交響曲録音が収録され、交響曲第33番のリハーサル・シーンも含まれています。さらに1955年にウィーンで録音された名高い『ドン・ジョヴァンニ』も収録されています。フリッツ・ヴンダーリヒとディートリヒ・フィッシャー=ディースカウがソリストとして出演している珍しいマーラーの『大地の歌』はライヴ録音。ウェーバーの『オベロン』序曲は未発表音源で初発売となります。
ブックレットにはクリップスのアムステルダムでの貴重な写真やニーク・ネリッセンによるクリップスの遺産についての詳しいエッセー(欧文)が掲載されています。新規リマスタリング。オリジナル・ジャケット仕様。(輸入元情報)
【収録情報】
[ロンドン]
Disc1
シューマン:
1. 交響曲第1番変ロ長調 Op.38『春』
2. 交響曲第4番ニ短調 Op.120
ロンドン交響楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1957年5月(1)、1956年10月(2)
Disc2
1. シューベルト:交響曲第9番ハ長調 D.944『グレート』
2. ウェーバー:歌劇『オベロン』序曲
ロンドン交響楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1958年5月
[ウィーン]
Disc3-5
● モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 K.527 全曲
ドン・ジョヴァンニ/チェーザレ・シエピ(バス)
騎士長/クルト・ベーメ(バス)
ドンナ・アンナ/シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ)
ドンナ・エルヴィーラ/リーザ・デラ・カーザ(ソプラノ)
ドン・オッターヴィオ/アントン・デルモータ(テノール)
レポレッロ/フェルナンド・コレナ(バス)
ツェルリーナ/ヒルデ・ギューデン(ソプラノ)
マゼット/ヴァルター・ベリー(バス)
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1955年6月
Disc6
1. R.シュトラウス:『サロメ』 Op.54〜「ああ! お前は自分の口に接吻させようとはしなかった」
2. ベートーヴェン:演奏会用アリア『おお、不実な者よ』 Op.65
3. ウェーバー:歌劇『オベロン』〜『海よ! 巨大なる怪物よ!』
インゲ・ボルク(ソプラノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1956年6月
Disc7
ハイドン:
1. 交響曲第94番ト長調 Hob.I:94『驚愕』
2. 交響曲第99番変ホ長調 Hob.I:99
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1957年9月
Disc8
1. シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』
2. アイネム:フィラデルフィア交響曲 Op.28
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ズービン・メータ(指揮:2)
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1969年3月(1)、1968年6月(2)
Disc9
● ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1956年10月
Disc10
1. J.シュトラウス2世:美しく青きドナウ Op.314
2. J.シュトラウス2世:加速度円舞曲 Op.234
3. J.シュトラウス2世:皇帝円舞曲 Op.437
4. J.シュトラウス2世:南国のバラ Op.388
5. J.シュトラウス2世&ヨーゼフ・シュトラウス:ピツィカート・ポルカ
6. J.シュトラウス2世:春の声 Op.410
7. ヨーゼフ・シュトラウス:オーストリアの村つばめ Op.164
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1957年9月(1-5)、1956年10月(6,7)
Disc11
● チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1958年9月
Disc12
● マーラー:大地の歌
フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ウィーン交響楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1964年6月14日、ウィーン芸術週間、ムジークフェラインザールでのライヴ録音(モノラル)
Disc13
[アムステルダム]
モーツァルト:
1. 交響曲第36番ハ長調 K.425『リンツ』
2. 交響曲第21番イ長調 K.134
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1973年6月(1)、9月(2)
Disc14
モーツァルト:
1. 交響曲第29番イ長調 K.201
2. 交響曲第27番ト長調 K.199
3. 交響曲第22番ハ長調 K.162
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1973年6月(1)、9月(2)、7月(3)
Disc15
モーツァルト:
1. 交響曲第30番ニ長調 K.202
2. 交響曲第23番ニ長調 K.181(162b)
3. 交響曲第28番ハ長調 K.200
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1973年7月(1)、6月(2)、9月(3)
Disc16
モーツァルト:
1. 交響曲第25番ト短調 K.183
2. 交響曲第24番変ロ長調 K.182
3. 交響曲第26番変ホ長調 K.184
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1973年7月(1,3)、9月(2)
Disc17
モーツァルト:
1. 交響曲第38番ニ長調 K.504『プラハ』
2. 交響曲第31番ニ長調 K.297『パリ』
3. アンダンテ ト長調(K.297第2楽章初版)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1972年11月(1,2)、1973年6月(3)
Disc18
モーツァルト:
1. 交響曲第32番ト長調 K.318(序曲)
2. 交響曲第34番ハ長調 K.338
3. 交響曲第33番変ロ長調 K.319
4. 交響曲第33番変ロ長調 K.319のリハーサル
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1973年6月(1)、9月(2)、7月(3,4)
Disc19
モーツァルト:
1. 交響曲第39番変ホ長調 K.543
2. 交響曲第40番ト短調 K.550
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1972年6月
Disc20
モーツァルト:
1. 交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』
2. 交響曲第35番ニ長調 K.385『ハフナー』
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1972年6月
Disc21
[テルアヴィヴ]
モーツァルト:
1. 交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』
2. 交響曲第35番ニ長調 K.385『ハフナー』
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1957年4月
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