【映像】オランダ国立歌劇場/フンパーディンク:『王の子供たち』
2023年07月07日 (金) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
ロイ&アルブレヒトによるフンパーディンクの傑作歌劇『王の子供たち』登場!
放浪する王の息子は、森の中でガチョウの世話をしながら魔女と暮らす美しい娘と出会い、ふたりは惹かれ合います。失われた王権を取り戻すために先ずは王の息子が、続いて自身が王族の子であることを魔女と吟遊詩人のことばで知った娘が、森を出て街を訪れますが、街の人々は彼らを受け入れず排斥します。街を逃れた2人は、森を彷徨った末、空腹のあまり魔女の呪いがかかった毒入りのパンを食べてしまいます・・・
このメルヒェン・オペラ『王の子供たち』は、エンゲルベルト・フンパーディンクがエルンスト・ロズマーの台本に作曲。1910年ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で世界初演(伝説の名歌手ジェラルディン・ファーラーがガチョウ娘役を創唱)、大好評を博しました。フンパーディンクの代表作『ヘンゼルとグレーテル』同様、グリム童話にその題材を求めたメルヒェン・オペラですが、物語の結末は『ヘンゼルとグレーテル』のハッピー・エンドとは真逆の、主人公の若い王族のふたりが哀れな末路をたどるという悲劇です。フンパーディンクは、そこに師のワーグナーから受け継いだ輝かしくも重厚緻密な管弦楽法を駆使し、登場人物たちに朗唱的な歌唱を与え、迫真の音楽ドラマとして描きだしています。
本作は、歌唱陣に王の息子役のダニエル・ベーレ、ガチョウ娘役のオルガ・クルチンスカ、吟遊詩人役のヨーゼフ・ワーグナーを初めとした粒ぞろいの歌手を起用。数多くの革新的なプロジェクトで話題を呼ぶ人気演出家クリストフ・ロイと、英国の国際オペラ・アワードで2019年度のコンダクター・オブ・ザ・イヤーの栄誉に輝いたマルク・アルブレヒトのコラボレーションは、『ヘンゼルとグレーテル』の影に隠れた感のあるこの作品に、随所にダンサーによる踊りとマイムをちりばめ、モノクロームの投影映像を挿入するなどの工夫を凝らした舞台づくりによって、斬新な光を当てています。(輸入元情報)
【収録情報】
● フンパーディンク:歌劇『王の子供たち』全曲
王の息子/ダニエル・ベーレ(テノール)
ガチョウ娘/オルガ・クルチンスカ(ソプラノ)
吟遊詩人/ヨーゼフ・ワーグナー(バリトン)
魔女/ドリス・ゾッフェル(メゾ・ソプラノ)
木こり/サム・カール(バス・バリトン)
ほうき職人/ミヒャエル・プフルム(テノール)
ほうき職人の娘/イザベル・ホウトモルテルス(ソプラノ)
上級顧問官/ヘンク・ポールト(バリトン)
宿屋の主人/ロジェ・スメーツ(バリトン)
宿屋の娘/カイ・ルーテル(メゾ・ソプラノ)
仕立屋/ルーカス・ヴァン・リーロプ(テノール)
乳しぼりの少女/エーファ・クローン(メゾ・ソプラノ)
門番/ハンス・ピーター・ヘルマン(バリトン)
門番/クリスティアン・ペータース(バス)
ひとりの女/イヴォンヌ・コーク(メゾ・ソプラノ)
愛/カミユ・ジュヴェール(ヴァイオリン)
ダンス・チーム
オランダ国立歌劇場合唱団(合唱指揮:エドワード・アナニアン=クーパー)
新アムステルダム少年少女合唱団(合唱指揮:アナイス・ド・ラ・モランデ)
オランダ・フィルハーモニー管弦楽団
マルク・アルブレヒト(指揮)
演出:クリストフ・ロイ
美術:ヨハネス・ライアッカー
衣装:バルバラ・ドロシーン
照明:オラフ・ヴィンター
ドラマトゥルギー:クラウス・ベルティッシュ
収録時期:2022年10月13,18日
収録場所:アムステルダム、オランダ国立歌劇場(ライヴ)
映像監督:ミヒャエル・バイヤー
共同制作:オランダ国立歌劇場、ナクソス
収録時間:175分
画面:カラー、16:9
字幕:日本語、ドイツ語(歌唱言語)、英語、オランダ語、韓国語