【映像】レオ・フセイン&ウィーン放送響/マスネ:『タイス』

2021年07月29日 (木) 16:30 - HMV&BOOKS online - クラシック


2021年1月ウィーンで上演されたコンヴィチュニー新演出による『タイス』

2021年1月にアン・デア・ウィーン劇場で巨匠ペーター・コンヴィチュニーの新演出により上演されたマスネのオペラ『タイス』。「タイスの瞑想曲」で知られるこのオペラの舞台は古代エジプト。修道士アタナエルは娼婦タイスを改心させ信仰の道に入るよう導こうとするも、逆にタイスの虜に。
 19世紀末のフランスでマスネの人気は絶大なものでした。当時パリ・オペラ座で作品を上演するのは簡単ではありませんでしたが、マスネは『ラホールの王』『ル・シッド』『ウェルテル』『マノン』といった作品を次々と上演させていました。この『タイス』はまさにマスネの絶頂期にあたる作品。いまでは「タイスの瞑想曲」が有名となっていますが、マスネの特徴があらわれた意欲作といえるでしょう。また現代での上演頻度が少ない理由として、タイスとアタナエルの主役2人に高い技術が求められることもあげられます。
 タイスには、オペルンヴェルト「オブ・ザ・イヤー2020」の若手アーティストに選出されたニコール・シュヴァリエ。アタナエルにはウィーン出身の若きバス・バリトン、ヨーゼフ・ワーグナー。タイス、アタナエルの心の葛藤を見事に歌いきっています。コンヴィチュニーの演出はこのオペラのテーマでもある「聖」と「俗」の葛藤を鮮やかに描いています。(輸入元情報)

【収録情報】
● マスネ:歌劇『タイス』全曲


 ニコール・シュヴァリエ(タイス/ソプラノ)
 ヨーゼフ・ワーグナー(アタナエル/バリトン)
 ロベルト・ザッカ(ニシアス/テノール)
 ギュネス・ギュルレ(パレモン/バス・バリトン)
 ソフィア・ヴィニク(ミルタル、アルビーヌ/メゾ・ソプラノ)
 ロリーナ・リッポ(クロビル/ソプラノ)
 アルノルト・シェーンベルク合唱団
 ウィーン放送交響楽団
 レオ・フセイン(指揮)

 演出:ペーター・コンヴィチュニー

 収録時期:2021年1月
 収録場所:アン・デア・ウィーン劇場(ライヴ)

 収録時間:111分
 画面:カラー、16:9
 字幕:仏独英韓日