【全曲解説】特撮『エレクトリック ジェリーフィッシュ』

2021年06月21日 (月) 18:00

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全曲解説テキスト by 大槻 ケンヂ(Vo)



1. 電気くらげ

NARASAKI作曲のアシッドなロック。
ちょっとドアーズっぽいやつかなとサイケな詞を乗せました。
タイトルにもなった「電気くらげ」という単語部分のメロはデモには無くて、ボーカル録音の時に『ここ一言入るな』と思って即興でつぶやいたもの。
独特なエフェクトが印象的なギターソロは最初曲が長いのでここカットしようと言っていた部分。
結局ソロが乗りさらにサイケになりました。


2. ヘイ!バディー

ニューアルバムを作るに当って「何か作曲にイメージをつかむワードないか?」とNARASAKIに言われて、ふと浮かんだのが「ヘイ!バディー」というフレーズ。
ちょうどその頃「Buddy」という車が欲しくって。
結局、車は購入しませんでしたがステキな曲になりました。
大槻、NARASAKIの2人で歌ってるけれど、実はARIMATSUも元気よくコーラス入れています。


3. オーバー・ザ・レインボ〜僕らは日常を取り戻す


この曲の詞を書いたのは2020年の2月。
まだコロナがギリギリ拡大する前でした。
ちょっと予言っぽい詞になってしまった。
ラップっぽい部分はあってここは苦労した。ラップってむずかしいですね。
すべてのラッパーさんをリスペクトしますよ。
女性ボーカルのダイナミックなコーラスが入っていますが、別録音だったので僕はお会いしていない。
いつかライブで共演させてもらいたいものです。


4. I wanna be your Muse

NARASAKIが作曲し特撮が演奏して「大槻ケンヂとめぐろ川たんていじむしょ」という名義でTVアニメ「かくしごと」のファンソングで「愛がゆえゆえ」というのを以前作っていて、そのアニメのイベントで僕が「愛がゆえゆえ」をカラオケで歌うことになり、会場となったウェスタ川越のそばのTULLY'S COFFEEで、イベントとリハの待ち時間にこの曲の作詞をしました。


5. ミステリーナイト


デモテープを初聴きした時、このブラックメタル曲は、真面目なやつなのかそれともギャグなのか?
悩んで、こういった歌詞内容になりました。
「エレクトリック ジェリーフィッシュ」ツアーでは、この曲の時に東急ハンズで購入したタイマツを持ちました。あとチャッカマンも。
恵比寿リキッドルームでは月蝕會議のBilly君がサックス吹いてくれた。
CDのサックスも彼が吹いています。


6. ウクライナー

今回のアルバムはどの曲もデモテープやプリプロダクションの段階で詞以外はほぼ完成形が出来ていたように思います。
「ウクライナー」もイントロのギターのエフェクトもすでにデモテープからこんな妖しいムードだった。
『お祭りさわぎでライブで盛り上がるタイプの曲だな』と思い、そういう曲は詞にあまり意味を込めないほうがいいと知っているのであえてシュールな詞内容にしました。


7. 喫茶店トーク

アルバムを作る前にZoomでメンバー&スタッフとリモートミーティングして、僕は「今度のアルバムはソフトロックにしたい。ステイホームで家でメロウなナンバーばかり聴いて感化されたから。」と言ったのだけど、なんかアッサリとスルーされました。
唯一、この曲はソフトロックでメロウしていると思う。
女性ボーカル部分をライブでは、オクターブ下げて僕が歌いました。


8. フィギュア化したいぜ

プリプロでは80年代のスタジアムハードロックみたいなムードの1曲になったんですけど、詞を乗せたらアニソンっぽさが出ましたね。
実は「ソフビ化したいぜ」(※ソフビ ソフトビニール人形)というタイトルだったんだけど、ソフビは立ち上がる姿を人形にはあまりしないな、それはフィギュアの方だろう。と思って「フィギュア化したいぜ」に変えました。


9. 果しなき流れの果へ

エディの作ったオペラとロックンロールの混合したナンバー。
デモをパッと聴いた時「果しなき流れの果に」という小松左京先生の本のタイトルが浮かんだんだけど読んだことなかったので、レコーディングスタジオで文庫本で読みました。
難解で壮大なSFでした。
ライブではギターソロ、ナッキーはギター弾かずにもっぱらロックンロール踊っていたな。


10. 歌劇「空飛ぶゾルバ」より「夢」

デモテープでは1分くらいのコード数の少ないパンクだった。
「こういうの1曲あるとコンパクトでいいね」と言ったら、「実はこれはプログレなんです」とナッキーが。
8分間の超大作で、詞も時空を行きかう大ロックミュージカルになりました。
プログレッシヴ・アイドルの「キスエク」(XOXO EXTREME)から3名のメンバーさんがコーラス入れてくださっています。


11. ネタバレの世界で生きてくための方法

ARIMATSUの作ったレゲエ調の曲。
今回アーリーが結構コーラスを取っているんですけれど、それというのも、アーリーが「ネタバレの世界で生きてくための方法」の仮歌をとても楽しそうに歌っていて、しかも「最近ちょっと歌いたいんですよねぇ」というので、ならばと沢山コーラスしてもらいました。


特撮『エレクトリック ジェリーフィッシュ』

GENRE:HARD ROCK
特撮というバンドのフレキシビリティを証明する
5年3ヶ月ぶりのニュー・アルバム完成

大槻ケンヂ(Vo)の小説や映画、プロレスなどなどメイン・カルチャーからサブカルチャーまで、広大且つ個人史的なバックボーンがふんだんに存在し、プログレ、ジャズ、ロックンロール、メタル、ハード・ロックからレゲエなど、広範囲におよぶ音楽的な知識と、でもその中から絶妙に“そことそこを接続する?”という、NARASAKI(Gt)、三柴 理(Pf)、ARIMATSU(Dr)というコンポーザーが一堂に会するこのバンドだからこその化学反応が曲ごとに噴出。しかも瓦解しないのがミュージシャン人生30年選手の凄みでもあり、特撮というバンドのフレキシビリティを証明。ポジティヴなR&RもアンニュイなAORも一幕のオペラを見るような大作も並列。この“脚色”に振り回されながらも聴き終える頃には力が湧いているはず。
石角 友香 【ライター推薦】


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