【映像】ミンコフスキ&パリ・オペラ座/グノー:歌劇『ミレイユ』

2021年05月11日 (火) 08:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


陽光溢れる南仏プロバンスを舞台に繰り広げられる悲恋の物語

時は19世紀半ば、アルル近郊の裕福な農場主の美しい娘ミレイユは、貧しい職人の息子ヴァンサンと相思相愛の仲。しかしミレイユの父は身分の違いを理由にヴァンサンとは別れろと強要しています。そこに金回りの良い牛使いのウリアスが現れミレイユに求婚すると、彼女はきっぱりと拒絶します。その腹いせにウリアスは道すがらに出会ったヴァンサンを侮辱した上、瀕死の重傷を負わせてしまいます。ヴァンサンの身に起きたことを聞いたミレイユは、2人のどちらかに不幸が訪れたときは、他方が巡礼に行くという約束を守るためサント=マリー=ド=ラ=メールの教会に向けて出立します・・・
 南仏プロヴァンスの農村を舞台に、身分の違いから生まれた悲恋を描いた原作に触発され、グノー自身が南仏に数ヶ月滞在して作曲に取り組んだ歌劇『ミレイユ』。彼のオペラの中でも傑作のひとつと目されているものの、上演される機会はあまりありませんでした。2009年にパリ・オペラ座の総支配人に就任したニコラ・ジョエル[1953-2020]は自らこの作品の上演を決定。インヴァ・ムーラやチャールズ・カストロノヴォら優れた歌手を起用し、美しくも繊細な舞台を創り上げました。太陽が降り注ぐプロヴァンスの黄金色の日中と、深く静まり返った夜のローヌ川の鮮やかなコントラストも印象的です。バロック・オペラからロマン派オペラを中心に活躍するマルク・ミンコフスキのタクトは、パリ・オペラ座管弦楽団からこのグノーの作品にふさわしい抒情味溢れる響きを、紡ぎ出しています。
 本リリースは2010年に「FRA Musica」から発売されていたディスクに、日本語字幕を付けた新装盤です。(輸入元情報)


【収録情報】
● グノー:歌劇『ミレイユ』全曲


 ミレイユ(農場主の一人娘)…インヴァ・ムーラ(ソプラノ)
 ヴァンサン(ミレイユの恋人)…チャールズ・カストロノヴォ(テノール)
 ウリアス(ミレイユへの求婚者)…フランク・フェラーリ(バリトン)
 ラモン(ミレイユの父)…アラン・ヴェルヌ(バス)
 タヴァン(魔女)…シルヴィ・ブリュネ(メゾ・ソプラノ)
 ヴァンスネット(ヴァンサンの妹)…アンヌ=カトリーヌ・ジレ(ソプラノ)
 アンドレルン…セバスティアン・ドロワ(テノール)
 アンブロワーズ(ヴァンサンの父)…ニコラ・カヴァリエ(バス・バリトン)
 クレマンス(ミレイユの友人)…アメル・ブラヒム=ジェルール(ソプラノ)、他
 パリ・オペラ座合唱団(合唱指揮:パトリック・マリー・オーベール)
 パリ・オペラ座管弦楽団
 マルク・ミンコフスキ(指揮)

 演出:ニコラ・ジョエル
 装置:エツィオ・フリジェリオ
 衣装:フランカ・スカルチアピーノ
 照明:ヴィニチオ・ケリ
 振付:パトリック・セゴ

 収録時期:2009年9月11,12,14日
 収録場所:パリ、オペラ座(ガルニエ宮)(ライヴ)
 パリ・オペラ座とフランソワ・ルシヨン・エ・アソシエによる共同制作

 映像ディレクター:フランソワ・ルシヨン
 収録時間:151分
 画面:カラー、16:9
 字幕:日本語、フランス語、英語、ドイツ語、韓国語