カン絶頂期の発掘ライヴ音源が登場 全ジャーマンロックファン必聴!
今昔多くのフォロワーを生み出し続けている、クラウトロックを象徴するバンドのひとつ、カン(CAN)。1970年、ダモ鈴木加入後初のアルバム『Soundtracks』リリース直後の発掘ライヴ音源がRox Vox社より登場。
HMV&BOOKS online-ロック|2020年01月12日 (日) 11:45
2020年06月13日 (土) 10:45
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クラウトロックの伝説 カンのオリジナルアルバム全18タイトルを紙ジャケット仕様高音質UHQCDでお届けする再発シリーズがスタート。第1弾は、『Monster Movie』『Ege Bamyasi』『Landed』『Saw Delight』『Delay 1968』の5タイトル。『Ege Bamyasi』のみジャケットデザインをあしらったTシャツ付き限定セット (S〜XLの)も発売。いずれも海外ライナーノーツ(翻訳)、および松山晋也・野田努両氏による日本語解説付き。
また、カンのオリジナルメンバーである鍵盤奏者イルミン・シュミットの最新ソロアルバム『Nocturne』も紙ジャケット仕様UHQCDで同時リリース。本作は、2019年に<Huddersfield Contemporary Music Festival>で行なったソロピアノパフォーマンスを収録している。
歌に関してはそれまで全くの素人だったというアメリカ出身の黒人彫刻家、マルコム・ムーニーをヴォーカルに迎えて制作された、1969年発表の記念すべき1stアルバム。当初、メンバーの知人が運営するミュージックファクトリーという自主レーベルから発売され、初回プレス分の500枚を完売。間もなくして独ユナイテッドアーティスツ/リバティからジャケットを変えて再リリースされた。
ギター、ベース、キーボード、ドラムス、そしてヴォーカルという極くありふれた編成ながら、ミキシングボードを一切使用せず、わずか5本のマイクと2トラックレコーダーによるライヴミックスだけで録音されたという本作。連続で12時間にわたる即興演奏から生み出されたという20分にも及ぶ代表曲のひとつ「Yoo Doo Right」における執拗な反復は圧巻。また、収録曲「Mary, Mary So Contrary」は映画「ノルウェイの森」の劇中歌として使用され話題となった。
収録曲
01. Father Cannot Yell
02. Mary, Mary So Contrary
03. Outside My Door
04. You Doo Right
古巣のネルフェニヒ城館からケルン郊外の旧映画館にスタジオの場所を移して録音された1972年発表の4thアルバムは、ベック、サーストン・ムーア (ソニック・ユース)、スティーヴン・マルクマス (ペイヴメント)ら多くの後進アーティストたちが今もフェイヴァリットに挙げるロック史に残る名盤。
人気TVシリーズのテーマ曲にもなった、リズムマシーンによるチープな導入部から引き込まれる「Spoon」をはじめ、ダモ鈴木が日本語訛りの英語で「ねえあんた、あんたにはヴィタミンCが足りないよ」と警告する「Vitamin C」(あのサミュエル・フラー監督による『ベートーヴェン通りの死んだ鳩』のテーマ曲)や、淡々と美しい「Sing Swan Song」など、比較的簡潔で曲の骨格がハッキリしているものが多く、これまでになくクールでファンキーでエキゾティックな本作こそ、最もとっつきやすいカン流儀のポップアルバムと言えるかもしれない。一方で、『Tago Mago』の2枚目の系譜に属するといってもよさそうな「Soup」が無造作に放り込まれていたりするのも、やはりカンらしい。
収録曲
01. Pinch
02. Sing Swan Song
03. One More Night
04. Vitamin C
05. Soup 1
06. I'm So Green
07. Spoon
『Ege Bamyasi』Tシャツ付き限定盤
カン史上最もポップなメロディと痛快なユーモア精神に彩られた、ロックの”ステレオタイプ”に限りなく接近しておきながら、スレスレのところで笑い飛ばしてしまう1975年の傑作アルバム。
バンドが初めてマルチトラック録音を導入したという意味でも節目となったこの作品を受けて、英メロディメイカー誌はカンを「地球上で最も進んでいるロックユニット」と評した。これまでにない入念なミキシングのプロセスから生まれた巧緻なサウンドプロダクションと突き抜けた軽快さを感じさせる楽曲の組み合わせが見事に作用。アモン・デュールのプロデューサーとして有名なサックス奏者オラフ・キューブラーが、カンのアルバムでは初のゲストミュージシャンとして参加している。
収録曲
01. Full Moon On The Highway
02. Half Past One
03. Hunters And Collectors
04. Vernal Equinox
05. Red Hot Indians
06. Unfinished
イギリスでのTV番組収録をきっかけに出会い意気投合したというトラフィックのロスコー・ジー (b)とリーボップ・クワク・バー (per)を新メンバーに迎えて録音されたアフロビート色の強い1977年作。
リーボップのアフロパーカッションとヤキ・リーベツァイトのドラムの絡みがあまりに素晴らしい大曲「Animal Waves」は、広大なサバンナを吹き抜ける風のような稀有な清々しさを湛えており、カンにとっても指折りの名演と言えるだろう。
収録曲
01. Don't Say No
02. Sunshine Day And Night
03. Call Me
04. Animal Waves
05. Fly By Night
1stアルバム『Monster Movie』のレコーディングと同時期に録音されていた、マルコム・ムーニー加入直後のカンの姿が生々しく刻印されている未発表作品集 (オリジナルLPは81年に発表)。
レディオヘッドがライヴで採り上げている「Thief」や、ホルガー・シューカイが自身のフェイヴァリットと語っている「Little Star of Bethlehem」などは印象的。ゆらゆら帝国の坂本慎太郎や暴力温泉芸者〜ヘア・スタイリスティックスの中原昌也もこの作品をフェイヴァリットに挙げており、カンのディスコグラフィの中でも外すことができない超重要作。
収録曲
01. Butterfly
02. Pnoom
03. Nineteen Century Man
04. Thief
05. Man Named Joe
06. Uphill
07. Little Star Of Bethlehem
本作には、一部プリペアドピアノと事前に用意された音源を用いて披露された3曲が収録されている。楽曲「Klavierstuck II」(M1) では、オリジナルの重要な部分を踏まえつつ哀愁のある即興演奏を行っており、「Nocturne」(M2) はアンビエントなサウンドから始まり、ピアノの音色が音像に溶け込んでいきながら長編の瞑想的ピアノソロへと昇華して行く。
3曲目の「Yonder」は、それらよりもドラマチックな作品で、迫り来る教会の鐘に圧倒されてしまう。それは「ディエス・イレ」的終末思想のごとく、ラディカルで気持ちが揺さぶられ身震いするような詩的なサウンドになっている。 (解説:松山晋也)
ダモ鈴木加入後1970年の発掘ライヴ音源
全曲貴重なシングルヴァージョンで収録
カン初のシングルコレクション
全30曲が未発表音源からなる
3CDレアリティ集『Lost Tapes』
カン その他の関連アイテム
1994〜2015年の映画音楽仕事をコンピ
イルミン・シュミット限定12CDボックス
貴重な未発表楽曲も
ホルガー・シューカイ5CD+DVDボックス
デイヴィッド・シルヴィアンとの
コラボ作を2CDにカップリング
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