激ロック×HMV&BOOKS online vol.82

GENRE：PUNK ROCK, SKA PUNK
HEY-SMITH史上最大規模の5万人を動員したツアーのファイナル公演が映像化
最新アルバム『Life In The Sun』に伴う過去最大規模のツアーは約5万人を動員して大盛況のうちに幕を閉じた。そのファイナルにあたるZepp Osaka Bayside公演の模様を完全収録した映像作品。使用したカメラ台数も過去最大ということで、ステージやフロアの熱気、天井からメンバーを映すシーンも多く、臨場感たっぷりのライヴ・シーンが続く。肝心のライヴ・パフォーマンスも約半年に及ぶツアーの成果を物語るように、ポジティヴなエネルギーに満ち溢れた演奏に圧倒されるばかり。また新作の楽曲はセットリストの中で異彩を放ち、ショーの流れにいいフックをもたらしているところもポイント。全31曲、あっという間に駆け抜けていく。ドキュメンタリーはもちろん、特典映像は抱腹絶倒の面白さ。
荒金 良介 【ライター推薦】

GENRE：POP PUNK, PUNK ROCK
結成10周年記念の初ワンマン・ライヴ東京編を収録した映像作品をドロップ
結成10周年を記念し、大阪と東京で開催されたバンド史上初のワンマン・ライヴ東京編にあたる新木場STUDIO COASTの模様を完全収録した映像作品が到着。このライヴは現場でも観ているが、曲と連動させた凝ったスクリーン映像、カラフルな風船が場内を賑わせるなど、よりショーを意識したエンターテイメント性に長けたステージングで観客を楽しませてくれた。ライヴ自体も個人的に今まで観た中で最高の部類に入るもので、メンバー3人の息の合ったパフォーマンスに魅了されっぱなしであった。特に大きな会場を意識して作られた「Into The Future」は期待通りのスケール感で多くの観客に感動を運んでいた。そして、特典映像はメンバーがあることに挑戦しており、ずっとハラハラドキドキの手に汗を握る内容。
荒金 良介 【ライター推薦】

GENRE：MELODIC PUNK
日本人2人が加入し、新体制となったGUMX
12年ぶりのリリースとなるニューEP『BUST A NUT』リリース
過去にGUNS N' ROSES韓国公演のO.A.も務め、00年初頭から日本のパンク・シーンとも親交が深かったGUMX。Yongwon（Gt/Lead Vo）を中心に日本人メンバーふたりが加入し、新体制によるEPがここに完成。豪放なメロディック・パンクを主軸に、懐かしくもフレッシュなサウンドを封じ込め、12年のブランクを吹き飛ばす生々しい演奏力にキッズ魂を叩き起こされてしまう。切ないメロディで疾走する冒頭曲から心を鷲掴みにされ、映画“新世紀エヴァンゲリオン”劇中挿入歌のカバー「KOMM SUSSERTOD」もパンキッシュな仕上がりでカッコイイ。また、ストーリー性豊かに聴かせる「THE ANSWER」、再録曲「APERICAN CHIC」と聴き応えたっぷりの1枚だ。
荒金 良介 【ライター推薦】

GENRE：LOUDROCK, POST HARDCORE
10周年を迎えるサバプロが新作ドロップ
ラウドの枠にとらわれないバンドの神髄が光る
サバプロは本当に自由だ。Yoshのヴォーカルは、強烈なシャウトと伸びやかなクリーンの対比だけでなく、流れるようなグルーヴ感と優しい響きを持った独特のものだ。そして、その歌の持つ個性を乗せて自在に走るバンド・アンサンブルの気持ち良さ。今作は、そんな彼らの何事にも壁を作らないスタイルを全編通して楽しめるアルバムだ。ポップ・ソングの中にしっかりとロックの力強さが存在を示す「Your Head」や、硬質なサウンドに軽やかなメロディという対照的な要素がマッチした「Calm:Unison」など、その多様性がまとまった楽曲が並ぶ。細かいアレンジのひとつひとつにもセンスを感じられるし、これがライヴで披露されたらもっと広がりを持つんだろうなというところまで想像できる。
山本 真由 【ライター推薦】

GENRE：HARDCORE, POP PUNK
ANGRY FROG REBIRTH、活動再開
イチからバンドを立て直し、新作『Dancing Brave』がついに完成
池田直樹（Vo/Gt）以外のメンバーを一新し、復活作となる6曲入りミニ・アルバムが完成。ハードコア、ポップ・パンク、スカなどを取り込み、従来のアングリー節を貫くラウド且つキャッチーなテイストは今作にもある。けれど、それ以上に新たなテイストをふんだんに盛り込んだ意欲作と言っていいだろう。ミドル・テンポでメロディが際立ったバラード調の「Hate you」、合唱コーラスと郷愁を刺激する歌メロが交錯した「光のさす方に」と変わらず楽曲クオリティは高く、粒揃いのナンバーばかり。以前と比べて、全体的に明るさが目立ち、ポップ性が強まっているため、より多くのファンに刺さりそう。歌詞には“歩く”というニュアンスの言葉が散りばめられており、再びイチから歩き出すバンドの覚悟が滲み出た1枚だ。
荒金 良介 【ライター推薦】

GENRE：HEAVY METAL, HARD ROCK
世界基準のメタルを提示するフェメイル・メタラー“LOVEBITES”
最新にしてバンドのクラシックを提示する集大成的アルバム・リリース
欧州のメタル／ラウド系フェスに出演や、欧州ツアーなど、海外で地盤を築いてきた2019年。確かな自信やヘヴィ・メタル・バンドとしての自負が強固になったのだろう。今作はタイトルにヘヴィ・メタルを護っていく5人の使命を刻んだ。5人で作詞を手掛けたTrack.2もその意志を感じる。多彩な武器をすべて持ち込み、クラシカルで、アグレッシヴで、ソウルフルなサウンドで紡がれた物語は勇壮でエモーショナル。また、メタル的なオマージュを盛り込んだような、スペクタクルなTrack.6も圧巻で、カタルシスたっぷりだ。asami（Vo）の得意なソウルやブルースの哀愁を、ミドル・テンポで聴かせるTrack.7も、彼女たちならではの切り口。最新にしてバンドのクラシックを提示する作品だ。
吉羽 さおり 【ライター推薦】

GENRE：ROCK, ELECTRO, POP
Sxunを交えて制作した、
FABLED NUMBERの進化を見せつけるミニ・アルバム完成
いよいよ本気で牙を剥いてきた、ということだろう。バンドとしての次なるフェーズへ向かうことを目的にして、新たにSxunを交えて制作に入ったというこのミニ・アルバムで、FABLED NUMBERはその潜在能力にさらなる攻撃力をプラスして、よりコアな方向へと振り切ってみせている。リード・チューンの「Symphonies Of The Dawn」の中に漲る、超アッパーなバイヴレーションは鮮やかで痛快なことしきり。「B.T.B」ではヘヴィでラウドな圧が渦巻く一方、センスフルなエレクトロ要素がフュージョンしていく様には醍醐味が満載だ。無難に万人受けをするよりも、純粋にFABLED NUMBERらしくありたいといい意味で開き直った結果は見事に吉と出たようだ。
杉江 由紀 【ライター推薦】

GENRE：METAL
聴かせて魅せるライヴ・バンド、絶対倶楽部のソールド・アウト公演を映像化
聴かせもするし、魅せもする。絶対倶楽部がライヴ・バンドとして突き詰めようとしているのは、まさにこの2点だと言えるだろう。今作は、昨年開催されソールド・アウトとなった3rdワンマン・ライヴ“開幕のゼックラ”の模様を収録したライヴDVDとなるが、まずは、2部構成になっている点からして、ひと粒で2度おいしい的な内容になっていることは間違いない。また、各人のプレイやパフォーマンスが余すところなく盛り込まれている点にも要注目だ。ワンマンでは常にその時点での持ち曲をすべて演奏するというゼックラだけに、今作はコアな部員たちにとってだけではなく、初心者にも相当わかりやすい内容になっていると言えよう。なお、特典映像にはバックステージやリハーサル映像といったサービス・カットもアリ！
杉江 由紀 【ライター推薦】

GENRE：MELODIC PUNK
愛媛発の男女ツイン・ヴォーカル・パンク・バンド、LONGMANらしいポジティヴな魅力が詰まったメジャー1stアルバム
愛媛発の男女ツイン・ヴォーカル・パンク・バンドLONGMANが、メジャー1stアルバムをリリースする。今作は、メジャー・デビューの挨拶代わりのアルバムということもあり、LONGMANらしいポジティヴな魅力がギュッと凝縮された作品となった。メロディック・パンク・バンドらしい軽快さとストレートな表現に、男女ツイン・ヴォーカルのバランスの良さも加わり、彼らにしか出せないポップで人懐っこい味わいを作り出している。畳み掛けるようなドタバタ感とシンプルなメロディで、気づけば一気に聴いているという不思議な感じ。ドラマやアニメとのタイアップで話題の楽曲なども含め、キャッチーでノリやすい世界観は、若い世代を中心に今後もますます共感を得ていくことだろう。
山本 真由 【ライター推薦】

GENRE：ROCK, LOUDROCK
バンドリ！発のリアル・ライヴ・バンドRAISE A SUILEN
バンドの今の勢いを投影した“爆アゲ” ソング「DRIVE US CRAZY」リリース
“BanG Dream!（バンドリ！）”発の第3のリアル・ライヴ・バンド RAISE A SUILENから4thシングルが到着した。シンガロング・パートから幕を開ける表題曲「DRIVE US CRAZY」は、アグレッシヴでスピーディなロック・サウンドにRaychellのパワフルなヴォーカルと紡木吏佐（DJ）の軽快なラップを乗せた、歌詞通りの“爆アゲ”ソング。フロアを踊り狂わせる力を秘めた、新たなるキラーチューン誕生の予感だ。カップリングの「HELL! or HELL?」は、RAISE A SUILENらしい疾走感のあるデジタル・ロック・ナンバーで、表題曲に負けず劣らずのアゲ曲な仕上がりに。バンドの今の勢いを投影、パッケージングしたかのような強力な1枚。
宮�ｱ 大樹 【ライター推薦】