ベルノレット/ラモー、ベンダ:『ピグマリオン』

2019年07月09日 (火) 15:00 - HMV&BOOKS online - クラシック

バロックと古典派の「ピグマリオン」を対比!
メロドラマと舞踏歌劇、ピリオド管弦楽の底力


スリリングな発見が続く古楽大国ベルギーから、バロックと古典派にまたがる18世紀音楽の真髄に迫る充実録音が登場します! 自ら手がけた女性像のあまりの美しさに恋してしまった彫刻家ピグマリオンが、ひたむきな愛で語りかけていたら像が本物の女性になった、という古代神話を音楽化した2作。フランス音楽史上の巨星ラモーの舞踏劇に、古典派期のドイツの名匠ゲオルク・アントン(イジー・アントニーン)・ベンダ[1722-1795]のメロドラマをカップリングするセンスはさすが「RAMEE」レーベル。互いに大きく異なるオーケストラの存在感が光る傑作をセンス抜群の古楽器演奏で対比させてゆきます。
 ラモーの作品は1748年パリ初演時から大きな人気を博したもので、舞踏を支え独唱に沿う独特のオーケストレーションが魅力。一方メロドラマは朗読をオーケストラが延々と支える独特な管弦楽ジャンルですが、ベンダの作風は疾風怒濤期から古典派へと向かう時期の起伏ゆたかな音使いが素晴しく(モーツァルトもベンダのメロドラマには強く刺激を受けていたことが知られています)、その作風を活かした古楽器演奏で聴けるのは贅沢というほかありません。S.クイケンやC.ルセら古楽最前線の名匠たちのアシスタントとして頭角をあらわし、昨今はインマゼールのアニマ・エテルナ・ブリュッヘとともにベートーヴェンの第9交響曲でも成功をみせた俊才ベルノレットの指揮が頼もしい1枚です。(輸入元情報)

【収録情報】
● ラモー:舞踏劇『ピグマリオン』 (1748)


 フィリップ・ガニェ(オートコントル/ピグマリオン)
 モルガーヌ・ハイゼ(ソプラノ/ガラテー)
 リセロット・デ・ヴィルデ(ソプラノ/セフィーズ)
 カロリーヌ・ヴェイナンツ(ソプラノ/愛神アモール)

● G.A.ベンダ:メロドラマ『ピグマリオン』 (1779)

 ノルマン・D.パツケ(朗読/彫刻家ピグマリオン)
 モルガーヌ・ハイゼ(朗読/彫像)

 合唱:
  カロリーヌ・ヴェイナンツ、モルガーヌ・ハイゼ、ミーケ・ドント(ソプラノ)
  ケルレイネ・ファン・ネーフェル、バルト・ユフェイン(アルト)
  ホファールト・ハシェ、ジーン・クレイトン(テノール)
  ヴァウテル・ファンデ・ヒンステ、ヨリス・ストローバンツ(バス)

 アポテオーシス・オーケストラ(古楽器使用)
 フィリップ・リガ、コルネール・ベルノレット、カタリーナ・ビセンス(チェンバロ)
 コルネール・ベルノレット(総指揮)

 録音時期:2018年11月
 録音場所:ブリュッセル、ダダ・スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)