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ニューオーダー、バーナード・サムナー インタビュー!

2015年8月13日 (木)



バーナード・サムナーインタビュー


新作『Music Complete』が9月に発売されるニュー・オーダー。その主要メンバー、バナード・サムナーのインタビューをお届けいたします。
移籍について、今回のアルバムのサウンドについて、そして今回のアルバムのゲストについて語ってくれました。

Q1. 2005年の『Waiting For The Sirens' Call』から10年ぶりとなる新作アルバム『Music Complete』は、かつての所属レーベル、ファクトリーと同じく1978年に設立されたロンドンの老舗インディーズ・レーベル、ミュートからのリリースですね。

バーナード・サムナー(以下B):今回、ピーター・フックがバンドを辞めて、新しいニュー・オーダーに生まれ変わったと感じた。だから、レーベルも変えるべきだと思ったんだ。そして、レーベルオーナーのダニエル・ミラーのことも、ミュートの活動も好きだったし、なによりインディ・レーベルに戻るというアイデアにも魅力を感じたんだ。

Q2. そして、前作以降、2007年にはメロディックなベースプレイがニュー・オーダーの顔でもあったピーター・フックの脱退。さらには2012年に子育てのためにバンドを離れていた女性鍵盤奏者、ジリアン・ギルバートが復帰。併せて、彼女の代役を務めていたフィル・カニンガムとベースのトム・チャップマンが新たに正式メンバーに加わり、バンドは新体制になりました。

B:正直に言えば、ピーター不在でライヴをやり始めた頃は不安もあった。でも、いざライヴをやってみると、観客の反応はどこに行って素晴らしく、新作の制作にとりかかる頃には、自分たちでも手応えを感じていたこともあって、彼の不在は作品を作るうえで全く問題にならなかったよ。

Q3. そして、今回のアルバムは、2001年の『Get Ready』から続いていたギター主体の作風から一転して、エレクトロニックなサウンドが展開されています。

B:僕らはダンス・ミュージックにおけるパイオニア的存在として、これまで聞いたことのない音を出すのを常に期待されていた。それにダンス・ミュージックはジャンルが細分化されすぎてしまって、曲を作ろうと思っても、まずどのジャンルに当てはまるかを考えなきゃいけないような気にさせられた。だから、ダンス・ミュージックから少し距離を置いていたんだ。ただ、ギター主体の作品を続けて作ったおかげで、エレクトロニック・サウンドに戻りたいという気持ちが募ったし、今回、再び、シンセサイザーを駆使した作品に取り組めたことは夢のようだよ。

Q4. そして、「Singularity」と「Unlearn This Hatred」の2曲では、ケミカル・ブラザーズのトム・ローランズがプロデュースを手掛けています。3度目のコラボレーションとなる彼にプロデュースを依頼した理由は?

B:トムならではのアングルが欲しかったんだ。ケミカル・ブラザーズの音楽は非常に革新的で進歩的で、畳み掛けてくる迫力がある。だから、今回、彼が手がけた曲に関しては、そういう彼ならではのテイストを勢いのあるトラックに反映して欲しかったんだ。

Q5. さらに、ゲストでは、「Tutti Frutti」と「People on the High Line」に、ラ・ルーのエリー・ジャクソン。(マドンナほかを手掛ける)スチュアート・プライスがアディショナル・プロデュースを手掛けた「Superheated」には、キラーズのブランドン・フラワーズが参加していますね。

B:エリー・ジャクソンに関しては、ラ・ルーとアメリカでライヴで何回か一緒になる機会があって、その時にジリアンと2人でステージ脇から彼女のライヴを見て、彼女の歌声を凄く気に入ったんで、彼女にヴォーカル、コーラスを依頼したいと思ったんだ。そして、ブランドンとは、何年も前にNMEアワードで初めて会って以来の付き合いで、僕自身、キラーズの大ファンだし、ブランドンの歌い方が大好きなんだ。彼が参加した「Superheated」に関しては、3年くらいずっとサビが書けなかったこともあって、ブランドンにお願いすることにしたんだ。お互い多忙で、そこから完成させるまでには時間がかかったんだけど、何とかアルバムにギリギリ間に合って、ほっとしているよ。

Q7. そして、「Stray Dog」は、意外にもイギー・ポップがスポークンワードで参加していますが、彼とは昨年3月に現代音楽家のフィリップ・グラス主催のコンサートで共演しているんですよね?

B:そうなんだ。フィリップ・グラスから共演相手がイギー・ポップだと聞かされて、ホントに驚いたけど、もちろん、彼の音楽の大ファンだから、喜んで参加したんだ。その時の共演を経て、今回の「Stray Dog」では、ボーカル・パートを書く段階になって、ふと散文詩の朗読形式がいいだろうと思い付いて、僕なりに精一杯イギー風に歌った仮歌入りのトラックを彼に送って依頼したら、快く引き受けてくれたというわけさ。

Q8. 完成した作品は、エレクトロニック・ミュージックを土台に、近年培ってきたギターサウンドが最良のバランスで同居した素晴らしい作品です。作品を前に、今の心境は?

B:この作品は、バンド内で起きた変化を経て、バンドの歴史においても節目となるアルバムになるとわかっていたから、その制作過程は集中力を要する張り詰めた状況だった。完成に向け、とにかく集中して精一杯取り組んだし、そこまで頑張ったからこそ出来たアルバムにはバンド全員が満足しているよ。11月にはヨーロッパでライヴを数本やって、来年から本格的なツアーに突入するんだけど、新しいヴィジュアルと新曲を加えたセットで日本にも行きたいと思っているから、その日が来るのを楽しみにしてて欲しいな。

インタビュー by 小野田雄


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