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注目のマイナー・ピアノトリオ 【11月21日掲載分】

Friday, December 26th 2014


注目のマイナー・ピアノトリオ

 毎週各国より続々と投入されるピアノトリオ作品をまとめてご紹介。名手による堂々の新録から、小粒でもぴりりと辛い隠れ人気盤、レア本、ディスクガイド掲載の限定再プレス/再流通盤までよりどりみどり!

* 自主制作盤や海外マイナー・レーベルからの流通盤も多く、入荷が不安定な場合がありますことを予めご了承ください。





Mas Trio 『Waiting For The Moon』 

ピアニストのジャン=ピエール・マスがフランスの名門サラヴァ・レーベルに、1988年にひっそりと録音したピアノ・トリオの至宝。これぞヨーロピアン・ピアニズムの美学ともいえる極上の旋律美。長らく廃盤状態でマニア垂涎のアイテムとして知られていましたが、今回Quiet Cornerシリーズの一環としてLoppi・HMV限定での再発が決定。国内盤プレス。お早目のご予約をオススメします!

Jean-Pierre Mas (p)
Sylvain Marc (b)
Jacques Mahieux (ds)



Robert Balzar 『Vuja-de』 

ナイポンク・トリオでの活動やエミール・ヴィクリツキーなど巨匠作品にも引っ張りだこのチェコが誇る名ベーシスト、ロバート・バルザー。前作『Discover Who We Are』に引き続いて、名エンジニア、ジェームズ・ファーバーによるNY録音のトリオ新作が登場。オリジナルやスタンダードほか、マイルス「All Blues」やチャップリン「Smile」、さらにはチェコのフォークソングを採り上げた豊富なヴァリエーション。注目の若手ピアニスト、イジー・レヴィセクのリリカルなピアノと力強く唸るバルザーのベース。繊細ながらも、随所で三位一体のスリリングなインタープレイを味わえる逸品。

Robert Balzar (b)
Jiri Levicek (p)
Jiri Slavicek (ds)


Pamela Hines 『Thrive!』 

マイナー・ピアノトリオ好きにはすでにおなじみの米・女流実力派ピアニスト、パメラ・ハインズ。新作でも、古き良きバップシズムを踏まえたマナーとモダンなプレイを展開する、またしてもそのスジのファンには嬉しい仕上がりに。女性ヴォーカルを迎えた歌モノも1曲あり。詩情豊かなオリジナル良曲が並ぶ素晴らしい一枚。

Pamela Hines (p)
David Clark (b)
Drles Harris, Jr. (ds)
guest:
Suzanne Cabot (vo on M9)


Rene Urtreger 『Rene Urtreger Trio』 

澤野工房からLP復刻された幻盤『Rene Urtreger Trio』や、マイルス『死刑台のエレベーター』、ネイザン・デイヴィスの『Peace Treaty』へのサイド参加などでも知られるフランス重鎮ピアニスト、ルネ・ユルトルジェの最新トリオ作が完成!持ち味であるバップ・スタイルに加え、フランスらしい軽やかさで小気味よくスウィングする、これぞベテランならではの押し引きに長けた貫禄の一枚。

Rene Urtreger (p)
Yves Torchinsky (b)
Eric Dervieu (ds)


Alf Haggkvist 『Fog』 

エヴァンス、キース影響下のリリカルなピアニズムが身上のスウェーデン・ピアニスト、アルフ・ヘッグクヴィストの最新トリオ作。透明度の高いピアノは勿論、息子クリステル・ヘッグクヴィスト(ds)とフィリップ・アウグストソン(b)との20年来の一枚岩トリオによる抜群のインタープレイも聴きもの。

Alf Haggkvist (p)
Filip Augustson (b)
Krister Haggkvist (ds)


Mathias Landaeus 『Into Life』 

かつてパレ・ダニエルソンなどとの共演で衆目を集めたスウェーデンのピアニスト、マティアス・ランデウスの最新ピアノトリオ作がスウェーデンのジャズ・レーベルMOSEROBIEよりリリース。色彩感豊かで温もりを感じさせるマティアスのピアノにおもわず引き込まれる好盤です。

Mathias Landaeus (p)
Johnny Aman (b)
Jonas Holgersson (ds)
Chris Montgomery (ds on M4)


Christopher Lucas Wilson 『Feelin' Better』 

デトロイト育ちで現在LAを拠点に活動する若手ピアニスト、クリストファー・ルカス・ウィルソン。ダウンロード販売のみの最新トリオ作品が嬉しいCD化。スウィング感溢れる躍るようなメロディを奏でるピアノが前面に押し出された、まさに王道盤とも言える内容。折り目正しきスウィング〜バップピアノの溌剌とした演奏をお探しの方に是非!

Christopher L Wilson (p)
Blake White (b)
Harry McKenzie (ds)



Dan Herweg 『Lucid Musings』 

同郷オランダの人気シンガー、カロ・エメラルドのサイド・ピアニストとしても知られるダーン・ハーウェグ。普遍的な甘い癒しのメロディを携えて、ジャズの伝統に真正面から向かい合った、ジャズ・ピアノ〜トリオ・プレイの醍醐味が凝縮された初リーダー作が完成! 数量限定での入荷となります。

Dan Herweg (p)
Pat Cleaver (b)
Tuur Moens (ds)


Tarek Yamani 『Lisan Al Tarab』 

レバノンはベイルート出身、現在はニューヨークで活動。徐々に頭角を現しつつある新進気鋭の実力派ピアニスト、タレク・ヤマニ。ギリシャの人気ピアノトリオ、トリオイズムのペトロス・クランパニス(b)、カサンドラ・ウィルソンや山中千尋との活動でもおなじみのジョン・デイヴィス(ds)という腕利きを迎えたトリオ録音。ルーツである中東のエキゾ風味とNYならではの洗練されたフィーリングとが首尾よく合致!

Tarek Yamani (p)
Petros Klampanis (b)
John Davis (ds)


Kevin Stewart 『Break Of Dawn』(限定再プレス) 

2005年のリリース当時からピアノトリオ・マニアの間で静かに話題を呼んだケヴィン・スチュワートのトリオ録音。今では市場からは姿を消してしまった愛好家泣かせの本作を、寺島靖国氏監修・選曲の人気コンピ『Jazz Bar 2014』収録を記念して限定復刻!卓越したテクニックと抜群のコンビネーションで、一音一音歌心に満ちたフレーズが紡ぎ出される好盤です。

Kevin Stewart (p)
Cris Amberger (b)
Darrel Greean (ds on M3,4,6)
Ruffus Hacreiti (ds on M1,2,10)
Valentino (ds on M5,7,8,9)
2005年作品


Rienk Rienks 『Brussels Blues』(限定再プレス) 

オランダのベテラン・ピアニスト、リンク・リンクスによる2010年トリオ作品が入荷します。古き良き時代を想い起させるスウィング感溢れた演奏で、全曲オリジナル・コンポジションながら、有名スタンダードを聴いているかのような感覚を味わえる王道サウンド。フレージングからリズム全てにおいて主役のセンスの良さが伝わってくる名盤です!

Rienk Rienks (p)
Carlos Monteiro (b)
Moshiba Shinel (ds)
2010年作品


Michael Garrick 『Lady In Waiting』(限定再プレス) 

英国ジャズ界の重鎮ピアニスト、マイケル・ギャリックが、デイヴ・グリーン(b)、アラン・ジャクソン(ds)、二人の大家を迎えて繰り広げる1993年録音のピアノトリオ作品。秀逸なモンク曲をはじめ、ロリンズ、ハンコックの古典やスタンダードを典雅で、ときにアグレッシヴに快演。長らく入手困難となっていたお宝盤に再び巡り合えるチャンス!

Michael Garrick (p)
Dave Green (b)
Alan Jackson (ds)
1993年作品



Eric Byrd 『Fire Within』(限定再プレス) 

『Eric Byrd Trio』、『Triunity』に続いて、エリック・バード最強トリオの超人気レア作品が限定再プレス決定! 1999年に録音された記念すべき1stアルバム『Fire Within』。軸が一本通ったスタイル、コクとキレのある演奏、黒人ピアノトリオの伝統を継ぐ、申し分のない至極の名盤。オリジナル・デザイン採用のジャケット、デジパック仕様にて。お見逃しなく!

Eric Byrd (p)
Bhagwan Khalsa (b)
Mike Smith (ds)
guest:
Tim Jenkins (g)
Reggie Upshaw (vo)ほか
1999年作品


Eric Moulin 『Lili』(限定再プレス) 

「ジャズ批評157 ピアノ・トリオin ヨーロッパ」、「JAZZ とびっきり新定番500」にも掲載された、仏ピアニスト、エリック・ムーランのレア王道トリオ盤が限定再プレス! 有名スタンダードを交えたおよそ自主制作とは思えないハイグレードな内容。この機会にどうぞ!

Eric Moulin (p)
Jerome Regard (b)
Stephane Foucher (ds)
2001年作品


Tine Schneider 『In The Meantime』(限定再プレス) 

オランダの女性ピアニスト、ティネ・シュナイダー率いるトリオによる1999年録音盤が限定再プレス。寺島靖国著「JAZZ ピアノ・トリオ名盤500」にも掲載され、そのレア度からピアノトリオ・ファンにとっては長らく高値の花として崇めたてられていた一枚。スタンダードをはじめ、モンク、バド曲などの解釈は心ニクイばかり。

Tine Schneider (p)
Erik Robaard (b)
Wim Kegel (ds)
1999年作品


Frigyes Pleszkan 『Second Step』(限定再プレス) 

ハンガリー生まれのべテラン・ピアニスト、フリジェシュ・プレシュカンの1996年録音のレア・トリオ盤が限定再プレス。硬質なピアノのタッチからテンポよく繰り広げられるトリオ・サウンド。ソロ・ピアノ曲も秀逸。市場にもほとんど出ないという激レア品、お見逃しなく!

Frigyes pleszkan (p)
Viktor hars (b)
Janos Sramko (ds)
1996年作品


Mokave 『Afrique』(限定再プレス) 

オレゴンの不動のメンバーとして活躍するベーシスト、グレン・ムーアが、ラリー・カールッシュ(p)、グレン・ヴェレツ(ds)と結成したピアノトリオ。内容はジャズ・ピアノトリオ作品としてコレクターを十分に唸らせるだけの完成度の高さを誇っています。彼らの廃盤となっていた1994年の代表作『Afrique』が復刻!

Glen Moore (b)
Larry Karush (p)
Glen Velez (ds,per)
1994年作品



Domenico Sanna 『Brooklyn Beat!』 

前作『Too Marvelous For Words』で日本のピアノトリオ党にその名を知らしめた若きイタリア人ピアニスト、ドメニコ・サンナの最新作がVVJから登場。アミーン・サリーム(b)、ダナ・ホーキンス(ds)というNYシーンきっての若手荒武者とのブルックリン・バンカースタジオ録音。現代ジャズ・ファン注目の一枚!

Domenico Sanna (p,el-p)
Ameen Saleem (b)
Dana Hawkins (ds)


Georgios Tsolis 『On The Way』 

現在オランダのハーグを拠点にヨーロッパで活躍するギリシャ、ケファロニア島出身の若手ピアニスト、ゲオルギオス・ソリス率いる2011年録音のトリオ作品。ヨーロッパの自主盤というマイナーなピアノトリオ盤の持つ独特の匂いを持ち合わつつ、しなやかなグルーブネス、若々しい感性を伸びやかに表現したスタイリッシュな一作となっております。

Georgios Tsolis (p)
Maciej Domaradzki (b)
Owen Hart Jr. (ds)
2011年作品


Moncef Genoud 『Pop Songs』

チュニジア生まれ、スイスのジュネーブで育ち、パリを拠点に活動しているピアニスト、モンセフ・ジュヌ3年ぶりの新作は、ジミ・ヘンドリックス、ドアーズ、ポリス、ジョン・レノン、ニルヴァーナの超有名曲を、自身のレギュラートリオによってポップ且つクールにカヴァーした話題作。

Moncef Genoud (p)
Gabriel Scotti (b)
Valentin Liechti (ds)
Ben Fontanet (sax on M12)


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