注目のマイナー・ピアノトリオ 【7月4日掲載分】
Friday, August 8th 2014
毎週各国より続々と投入されるピアノトリオ作品をまとめてご紹介。名手による堂々の新録から、小粒でもぴりりと辛い隠れ人気盤、レア本、ディスクガイド掲載の限定再プレス/再流通盤までよりどりみどり!
Baptiste Trotignon 『Hit』 
2000年『Fluide』で鮮烈なデビューを飾って以来、2002年にはマーシャル・ソラール国際ジャズ・コンペティションで優勝するなど、名だたるコンペで数々の栄冠に輝くなど、実力と人気を誇ってきた、フランス若手No.1ピアニスト、バティスト・トロティニョン。『Sightseeing』以来実に13年ぶりとなるピアノトリオ新作が登場。抜群のテクニックと類稀なメロディ・センスにさらなる磨きがかかり、さらに朋友トマ・ブラメリー(b)、ジェフ・バラード(ds)との”トリオ・サウンドの妙”を展開した、多彩で洒脱な11編。
Baptiste Trotignon (p)
Thomas Bramerie (b)
Jeff Ballard (ds)
Greg Reitan 『Post No Billes』 
可憐なタッチと美しいメロディライン。グレッグ・レイタンが20年来の不動のトリオで吹き込んだSunnyside第4弾。オリジナルに加え、キース、チック、ザイトリン楽曲を採り上げながら、奇をてらうことなく現代ピアノトリオの核心に迫る、シンプルながら詩情溢れる逸品・・・いや、本トリオの最高傑作が完成。キース・ジャレット以降のヨーロピアン的な風合いを好むピアノトリオ・ファンの方にも広くオススメできる逸品。
Greg Reitan (p)
Jack Daro (b)
Dean Koba (ds)
Francesca Tandoi 『For Elvira』 
ライナーを寄稿したモンティ・アレキサンダーも「演奏よし、曲よし、アレンジよし」とメロメロ・・・イタリア生まれで蘭ハーグ王立音楽院卒、ヨス・ヴァン・ビーストに見出された才媛ピアニスト、フランチェスカ・タンドイの澤野工房からのピアノトリオ盤。柔らかいだけじゃない。スウィング感満点、ブルージーな演出もお見事!
Francesca Tandoi (p,vo)
Frans van Geest (b)
Frits Landesbergen (ds)
Ignasi Terraza 『Imaginant Miro』 
スペイン・ジャズの雄イグナシ・テラーザのピアノトリオ最新録音盤!ワシントンDCで開催されたモノグラフィック展覧会において、ミロの絵画作品からインスパイアされたというオリジナル曲で構成。有無を言わせない美しいメロディに、”陽性”のドライブ感溢れるスウィンギン・プレイに陶酔。これぞテラーザの真骨頂!
Ignasi Terraza (p)
Horacio Fumero (b)
Esteve Pi (ds)
Francesco Nastro 『Colors Of Light』 
ピーコック&アースキンを迎えた『Trio Dialogues』でおなじみの伊ピアニスト、フランセスコ・ナストロのVVJ最新トリオ録音。ジュゼッペ・ラプサタ(ds)、クリス・ジェニングス(b)と展開するスリリングなインタープレイの連続。「新しいものへの探求」が本作のテーマであり、予期できない方向へと進む楽曲と彼らのインタープレイには、「これぞジャズ!」と悦びと興奮を隠すことができない。
Francesco Nastro (p)
Chris Jennings (b)
Giuseppe La Pusata (ds)
Roy Assaf Trio 『Second Row Behind The Painter』 
イスラエル出身ニューヨーク在住のジャズピアニスト ロイ・アサフが2013年に結成したトリオによる日本デビュー作。自身の人生から得たストーリーを音楽に吹き込み、オーディエンスを果てしない冒険の旅に連れ出す圧倒的なスケールのアルバム。ミシェル・カミロ、ケニー・バロン、ジェイソン・モランらもエールを送る、ニューヨークで今最もフレッシュなピアニスト、ロイ・アサフ。今年ついに東京JAZZへの出演も決定!
Roy Assaf (p)
Jake Goldbas (b)
Raviv Markovitz (ds)
Natalya Smirnova 『Piano Trio From Russia Vol.2』 
爆発的セールスを記録したニコライ・シゾフ『Piano Trio From Russia Vol.1:Steps In The Sand』に続くRARE RUSSIAN LABELの第2弾! オレグ・バットマンとの共演でもおなじみのロシア女流ピアニスト、ナタリア・スミルノーヴァによる注目トリオ録音。* 一部マスター・テープに起因するノイズがございます。また、プレス工程上で盤面にスレ、キズのあるものがございます。予めご了承の上オーダー願います。
Natalya Smirnova (p)
Boris Kozlov (b)
Oleg Butman (ds)
Sergey Ivanov 『Jazz From Amadea』 
激動の国ウクライナからの2012年ピアノトリオ盤が限定入荷。全曲、リーダーでもあるピアニスト、セルゲイ・イワノフのオリジナルで、美しいメロディに満ちた至福のひとときを味わえる。ミシェル・ペトルチアーニに通じるようなラテン的な明るく切ない旋律も搭載。テクニック的にも申し分ないマイナーピアノトリオ推薦盤!
Sergey Ivanov (p)
Vasiliy Kovalichuk (b)
Igor Semyonov (ds)
Igor Dmitriev 『In A Siberian Mood』 
ピアノトリオ・マニアを狂喜させた『Jazz Old Trio』再プレスに続いて、『In A Siberian Mood』も世界初CD化! シベリア・ノボシヴィルスク発イゴール・ドミトリエフのトリオによる1997年録音のスタンダード集。柔和なプレイが絶妙なバランスで保たれながら、情感豊かに端正に奏でられた作品。完全限定プレスです!
Igor Dmitriev (p)
Dmitri Averchenkov (b)
Sergey Kushilkin (ds)
1997年録音
Rob Bargad 『Mom's Good Wishes』 
90年代にCriss Cross作品などで好評を得てきた米ボストン出身のピアニスト、ロブ・バーガッドの2007年人気トリオ盤。自作曲にスタンダードを織り交ぜたセットを小気味良くまとめ、技量の高さもさりげなく見せつけた好盤。待望の限定復刻!
Rob Bargad (p,vo on M4,12)
Matthias Pichler (b)
Klemens Marktl (ds)
2007年録音
Fischbacher Trio 『Dreamcatcher』 
ドイツの実力派ピアニスト、ウォルター・フィッシュバッハ率いるピアノトリオ。レディオヘッド、U2、マイケル・ジャクソン、ジョージ・ハリソン、ジェネシスらの名曲をピックアップした、ロック/ポピュラー・ミュージックへのオマージュとなる新作。かの地らしい硬質な風合いとロマンティックなムードとが絶妙にクロスした逸品。
Walter Fischbacher (p)
Goran Vujic (b)
Ulf Stricker (ds)
Confusion Project 『How To Steal A Piano』 
ポーランドの若手ピアニスト、ミカウ・チェシェルスキ率いるピアノトリオ ”コンフュージョン・プロジェクト” のデビュー作。ヨーロピアン・ジャズコンテスト2014のファイナリストに選ばれるなど、その実力をじわじわと発揮している彼ら。ハーモニーの美しさなど独創的なコンポジションが魅力。技巧やインプロのセンスだけに終始しないメロディの力をしっかりと絡め、厭味なく研ぎ澄まされたサウンドを楽しめる。
Michal Ciesielski (p)
Piotr Gierzwewski (el-b)
Adam Golicki (ds)
Peter Madsen 『Transformation』 
SABA/MPSの元レーベルオーナー、故ハンス・ゲオルク・ブリュナー・シュヴェア所有のHGBSスタジオ録音。レア盤『Three Of A Kind』で知られるオーストリアの名手ピーター・マドセンによる硬派で切れ味鋭いピアノトリオ作品が登場。オスカー・ピーターソンのバップ的な部分からポール・ブレイ風のコンテンポラリーなニュアンスをも持ち合わせた、その温故知新、もしくは静と動のバランス感覚が素晴らしい。
Peter Madsen (p)
Hervig Hammerl (b)
Alfred Vogel (ds,per)
Borja Cao 『Waltz Dreams』 
前作ライヴ盤や『Future Is Green』なども好評、スペインを拠点に活動中のピアニスト、ボルハ・カオ率いるピアノトリオの最新録音盤。Audia Records から通算4作目となる本作は、オリエンタルなサウンドに加え、ポップス、バラード、フラメンコなど、軸足をジャズに置きながらも様々なニュアンスとのコントラストが魅力の一枚。インスピレーション溢れるオリジナル曲で固められ、独自の世界を繰り広げた意欲作。
Borja Cao (p)
Juansy Santome (b)
Max Gomez (ds)
John Chin 『Undercover』 
韓国ソウル出身〜LA育ちで、1998年以降N.Y.を拠点に活動するピアニスト、ジョン・チンの10年ぶりとなる新録は、多方面で活躍中の人気ベーシスト、オーランド・レ・フレミングらが力添えした秀逸トリオ作。エリントン、ショーター、コルトレーン曲から、嗜好するラヴェル、ラフマニノフなどクラシックの素養をも十分に窺わせるオリジナルまで実に多彩。あらゆる”ツボ”を心得たかのようなジャケも好感度大?
John Chin (p)
Orlando le Fleming (b)
Dan Rieser (ds)
Neil Cowley 『Touch And Flee』 
「BBC Jazz Award Best Album」受賞など目ざましい活躍をみせる英国新世代ピアニスト、ニール・カウリー。エキサイティングなピアノトリオ新作が登場。繰り返されるリフ、ダイナミクスあふれるアンサンブル。流麗な旋律を奏でピアニッシモの静寂が感動を誘う音世界。アルバムの冒頭を飾る「Kneel Down」は、静かに揺れる炎のように暖かく穏やかなメロディ。クラシックの素養を持ちながらも、e.s.t.やマルチン・ボシレフスキ系譜のビート感覚で攻めまくる、2014年最注目のピアノトリオ。
Neil Cowley (p)
Rex Horan (b)
Evan Jenkins (ds)
Mauro Gubbiotti 『Trio』 
伊ローマのマイナーレーベル Groove Master Editionから、若手ピアニスト、マウロ・グッビオッティによるトリオ盤登場。自ら北欧のサウンドに影響を受けたと語るように、全体的に奥行きを感じさせる透き通ったサウンドを基調に、イタリアならではの卓越したメロディセンスが交差した逸品。
Mauro Gubbiotti (p)
Gianludovico Carmenati (b)
Mauro Cimarra (ds)
Joel Remmel 『More Than Fishermen』
トヌ・ナイソー・トリオのベーシスト、ターヴォ・レンメルの息子でもあるピアニスト、ジョエル・レンメル率いる北欧トリオの澤野新録。感度抜群のピアニズムと若さ溢れる溌剌としたトリオプレイ。心打たれる瞬間が何度も訪れる、”青春の残影”のような稀有の一枚。
Joel Remmel (p)
Heikko Remmel (b)
Aleksandra Kremenetski (ds)
Makimatrio 『Fronteiras』
アジムス、トリオ・コヘンチ好きに推薦のメロウ・グルーヴ系ピアノトリオ、マキマトリオの登場。今年マルコス・ヴァーリ来日公演でドラムを叩いていたヘナート”マッサ”カルモンが参加。エレピ、ハモンドを軸にした美しい旋律とフリーインプロの興奮が融合。エルメート・パスコアール、デオダートが手放しで絶賛する、三位一体のファンタスティック・グルーヴを創出。
Kiko Continentino (p,el-p,org)
Marcelo Maia (b)
Renato”Massa”Calmon (ds,per)
Bobby Jasinski 『Speck In Time』
ワシントンDCベースの新進気鋭ピアニスト、ボビー・ヤシンスキのデビュー・アルバム。若手実力派ベーシストのクリス・ファン、女流ドラマー、リディア・ルイスを伴ったトリオ録音で、上品な音色に満ちたコンテンポラリー・サウンドを展開。現代的なプレイスタイルの中にも、ジェントルな語り口とノーブルな音色が印象的。
Bobby Jasinski (p)
Kris Funn (b)
Lydia Lewis (ds)
