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リリー・クラウス・ボックス(31CD)

2014年8月7日 (木)


リリー・クラウス/パーロフォン、デュクレテ・トムソン、ディスコフィル・フランセ録音全集(31CD)

往年の名ピアニスト、リリー・クラウスが、英パーロフォン、仏デュクレテ・トムソン、仏ディスコフィル・フランセ・レーベルで制作した音源をすべて集めた31枚組ボックスの登場。
 録音年代は24枚分が1950年代で、ほかが1930年代と1940年代となっています。すべてセッションを組んで録音されているため、戦前のものでも良好な音質となっており、リリー・クラウス30代から50代にかけての素晴らしい演奏をディテールまで味わうことができます。
 今回のボックス化に際し、新たにリマスターがおこなわれているのも朗報です。

【プロフィール】
リリー・クラウスは1905年3月4日、オーストリア=ハンガリー帝国時代のブダペストに誕生。最初フランツ・リスト音楽院に学び、ハンガリー独立後、ブダペスト音楽院に入学して気鋭のコダーイとバルトークに学びます。
 その後、ウィーン音楽院でシュトイアマンとアイゼンベルガーに師事、ベルリンではシュナーベルの教えを受け、ソリストおよび室内楽プレーヤとしてデビューまもなく、モーツァルトやベートーヴェンの専門家として高い評価を得るようになり、1930年、若くしてウィーン音楽院の客員教授に迎えられます。
 同年、ウィーンで知り合った裕福な鉱山技師で哲学者のオットー・マンドゥルと結婚するためにカトリックに改宗、ほどなく二人の子供に恵まれ、1932年、コモ湖畔のイタリアの町、トレメッツォに移り住みます。
 1930年代前半にはベルリン・フィルのコンサートマスターで、室内楽にも熱心だった若きシモン・ゴールドベルク[1909-1993]と組んで評判となり、イギリスのパーロフォン・レーベルにレコーディングもおこなうようになります。
 しかし、ナチ政権の台頭により、活動に制限が加えられるようになるとイギリスに渡り、1936年には日本も訪れ、1940年にはアメリカにデビューするなど世界各地に演奏旅行をおこなうようになります。やがて1942年、ジャワに滞在していた際に、同地を占領した日本軍によって軟禁状態におかれ、かろうじてピアノ演奏はおこなえる環境にあったものの、収容所にも入れられたりするなどつらい経験もします。しかし、最終的には家族そろった状態で終戦を迎えて解放されています。
 戦後はニュージーランド、オーストラリアで多くのコンサートをおこなって生活したのち、1948年にはヨーロッパに戻ってコンサート活動とレコーディングを再開、1949年にはニューヨークでも公演をおこなって声望を高め、フランスのディスコフィル・フランセ・レーベルでは、モーツァルト生誕200年に向けてのピアノ・ソナタ全集制作に取り組むようになります。
 その後、1963年と64年には2年連続で来日公演を実施、1967年にも来日し、同年にはテキサス大学の教授に就任してアメリカに移住、亡くなるまでアメリカを拠点に活躍します。その間、1971年と1974年、1978年にも来日していました。(HMV)

【収録情報】
Disc1
モーツァルト:
● ピアノ・ソナタ第1番ハ長調 K.279
● ピアノ・ソナタ第2番ヘ長調 K.280
● ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調 K.281
● ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 K.282
● ピアノ・ソナタ第5番ト長調 K.283

 録音時期:1954年

Disc2
モーツァルト:
● ピアノ・ソナタ第6番ニ長調 K.284
● ピアノ・ソナタ第7番ハ長調 K.309
● ピアノ・ソナタ第8番イ短調 K.310

 録音時期:1954年

Disc3
モーツァルト:
● ピアノ・ソナタ第9番ニ長調 K.311
● ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330
● ピアノ・ソナタ第11番イ長調 K.331『トルコ行進曲付き』
● アレグロ ト長調 K.312

 録音時期:1954年

Disc4
モーツァルト:
● ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調 K.332
● ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 K.333
● 『美しいフランソワーズ』による12の変奏曲 K.353
● 幻想曲 ハ短調 K.396
● 幻想曲 ニ短調 K.397

 録音時期:1954年

Disc5
モーツァルト:
● ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457
● パイジェッロの歌劇『哲学者気取り』の「主に幸あれ」による6つの変奏曲 K.398
● 幻想曲 ハ短調 K.475
● ロンド イ短調 K.511
● ケーゲルシュタット・トリオ K.498

 フランソワ・エティエンヌ(クラリネット)
 ピエール・パスキエ(ヴィオラ)
 録音時期:1954年、1955年

Disc6
モーツァルト:
● ピアノ・ソナタ第15番ハ長調 K.545
● ピアノ・ソナタ第16番変ロ長調 K.570
● ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 K.576
● アダージョ ロ短調 K.540
● ジーグ ト長調 K.574
● メヌエット ニ長調 K.576
● アダージョとロンド K.617

 録音時期:1955年

Disc7-12
モーツァルト:
● ヴァイオリン・ソナタ第1, 12, 17〜22, 24〜30, 32〜43番

 ヴィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)
 録音時期:1954年、1955年

● ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調 K.452

 ピエール・ピエルロ(オーボエ)
 ジャック・ランスロ(クラリネット)
 ジルベール・クルシェ(ホルン)
 ポール・オンニュ(ファゴット)
 録音時期:1955年

Disc13-14
● モーツァルト:ピアノ三重奏曲集(K.254, 442, 496, 502, 542, 548, 564)

 ヴィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)
 ニコラウス・ヒューブナー(チェロ)
 録音時期:1954年

Disc15
モーツァルト:
● ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
● ピアノ協奏曲第9番変ホ長調 K.271『ジュノーム』

 ウィーン・コンツェルトハウス室内管弦楽団
 ヴィリー・ボスコフスキー(指揮)
 録音時期:1955年

Disc16
ハイドン:
● ピアノ・ソナタ第32、31番
 録音時期:1956年

● ピアノ・ソナタ第53、59番
 録音時期:1953年

Disc17-19
ベートーヴェン:
● ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 op.12-1
● ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 op.12-2
● ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 op.12-3
● ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 op.23
● ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 op.24『春』
● ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 op.30-1
● ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 op.30-2
● ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 op.30-3
● ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 op.47『クロイツェル』
● ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 op.96

 ヴィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)
 録音時期:1955年

Disc20
ベートーヴェン:
● ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2『テンペスト』
● ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53『ワルトシュタイン』
● ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109

 録音時期:1954年、1953年

Disc21
● ベートーヴェン:エロイカ変奏曲 Op.35
 録音時期:1953年

ブラームス:
● シューマンの主題による変奏曲 嬰ヘ短調 Op.9
● ラプソディ ロ短調 Op.79-2
● 間奏曲 ロ短調 Op.117-1
● カプリッチョ 変ホ長調 Op.76-2
● 間奏曲 ホ長調 Op.116-4
● 間奏曲 変ロ短調 Op.117-2
● ラプソディ ホ短調 Op.119-4
 録音時期:1957〜1958年

Disc22
● ハイドン:ピアノ・ソナタ第62番
 録音時期:1955年

● シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第1番、第2番

 ヴィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)
 録音時期:1957年

Disc23
シューベルト:
● ハンガリー風ディヴェルティメント ト短調 D.818
● 序奏、自作の主題による4つの変奏曲と終曲 変ロ長調
● 6つのポロネーズ D.824

 ホメロ・マガリャエス(ピアノ)
 録音時期:1956年

● ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第3番

 ヴィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)
 録音時期:1957年

Disc24
● モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第24、33、34、35、39番

 シモン・ゴールドベルク(ヴァイオリン)
 録音時期:1937年

Disc25
モーツァルト:
● ヴァイオリン・ソナタ第36、41番
● ピアノ・ソナタ第14番
● 幻想曲 ハ短調 K.475

 シモン・ゴールドベルク(ヴァイオリン)
 録音時期:1937〜1939年

Disc26
モーツァルト:
● ピアノ協奏曲第9番 K.271

 フィルハーモニア管弦楽団
 ワルター・ジュスキント(指揮)
 録音時期:1948年

● ピアノ協奏曲第13番 K.333

 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 ワルター・ゲール(指揮)
 録音時期:1948年

● ピアノ協奏曲第18番変ロ長調 K.456

 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 ワルター・ゲール(指揮)
 録音時期:1938年

Disc27
モーツァルト:
● ロンド ニ長調 K.485
● グルックの『メッカの巡礼』による変奏曲 K.455
● アダージョ ロ短調 K.540

 録音時期:1937年、1938年

● ハイドン:ピアノ三重奏曲第40、43、45番

 シモン・ゴールドベルク(ヴァイオリン)
 アントニー・ピーニ(チェロ)
 録音時期:1939年

Disc28-29
● ハイドン:アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Op.83
 録音時期:1937年

● ベートーヴェン:エロイカ変奏曲 Op.35
 録音時期:1939年

● ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第2、5、6、9、10番

 シモン・ゴールドベルク(ヴァイオリン)
 録音時期:1936〜1937年

Disc30
● モーツァルト:トルコ行進曲
● ショパン:ワルツ第14番ホ短調
 録音時期:1933年

● シューベルト:ピアノ・ソナタ第14番 D.784
● シューベルト:レントラー D.145-1〜9,11
● シューベルト:高雅なワルツ D.969
● シューベルト:即興曲 D.935-3
 録音時期:1937〜1938年

● シューベルト:即興曲 D.899-2
 録音時期:1948年

Disc31
● シューベルト:ピアノ・ソナタ第16番 D.845
 録音時期:1948年

● ショパン:即興曲第2番 Op.36
● ショパン:前奏曲第4番 Op.28-4
 録音時期:1937年

● バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
● バルトーク:民謡の旋律による3つのロンド
 録音時期:1938年

 リリー・クラウス(ピアノ)
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リリー・クラウス/パーロフォン、デュクレテ・トムソン、ディスコフィル・フランセ録音全集(31CD)

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