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2014年3月14日 (金)

ベルリン・フィル&HMV提携サイト
 ベルリン・フィル関係ニュース

第2回バーデン=バーデン・イースター音楽祭のプログラム詳細
 4月12日から21日まで、バーデン=バーデン・イースター音楽祭が行われます。このフェスティヴァルは、ベルリン・フィルの復活祭音楽祭で、昨年から南西ドイツのバーデン=バーデン祝祭劇場で開催されています。
 今年のオペラ・プロダクションは、プッチーニの《マノン・レスコー》。サー・サイモン・ラトルが指揮し、リチャード・アイルが演出します。主演は、エヴァ=マリア・ウェストブレーク(マノン)、マッシモ・ジョルダーノ(デ・グリュー)他。ラトルがプッチーニを指揮するのは今回が初めてで、ベルリン・フィルにとっても、1989年ザルツブルク・イースター音楽祭での《トスカ》以来のプッチーニ演奏となります(4月12・16・21日)。
 シンフォニー・コンサートは、ラトル指揮「ヨハネ受難曲」(13・18日)、ズービン・メータ指揮(14日)、ラトル指揮(19・20日)の計4プログラム5公演。「ヨハネ受難曲」は、ピーター・セラーズの演出付き。カミッラ・ティリング(S)、マグダレーナ・コジェナー(Ms)、マーク・パドモア(T/福音史家)、トピ・レティプー(T)、クリスティアン・ゲルハーヘル(Br/ペトロ、ピラト)、ロデリック・ウィリアムズ(イエス)、ベルリン放送合唱団が出演します。これは、2010年に上演されて話題を呼んだ「マタイ受難曲」と、ほぼ同一のチームによるものです。
 またメータ指揮の演奏会では、R・シュトラウス《英雄の生涯》、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番」(ソロ:イエフィム・ブロンフマン)、ラトル指揮の演奏会ではブラームス「ヴァイオリン協奏曲」(ソロ:アンネ・ゾフィー・ムター、19日)/エルガー「チェロ協奏曲」(ソロ:ソル・ガベッタ、20日)、リゲティ《アトモスフェール》、ワーグナー《ローエングリン》第1幕への前奏曲、ストラヴィンスキー《春の祭典》が演奏されます。
 このほか、「マイスター・コンサート」と称して、ベルリン・フィル・メンバーによる15回の室内楽演奏会が、バーデン=バーデン市内の様々な会場で行われます(教会、文化会館、スパ内ホール、美術館等)。ここでは、樫本大進独奏によるヴィヴァルディ《四季》の演奏会が、ハイライトとなるでしょう。加えて、《マノン・レスコー》を題材とした子供向けのプロジェクト、オペラ歌手・演出家養成のプロジェクトの公演が準備されています。
 公演の詳細は、以下のカレンダーをご参照ください。

公演カレンダーを見る

サー・サイモン・ラトル
バーデン=バーデン・イースター音楽祭2014について語る(インタビュー)

 2014の第2回イースター音楽祭については、できれば一環したテーマを紹介したいところです。しかし今回は、そうしたテーマ設定がありません。むしろ「可能な限り多彩なプログラムを用意した」と説明した方がいいでしょう。私自身、《マノン・レスコー》と「ヨハネ受難曲」、《英雄の生涯》と《春の祭典》の間には、何の関係も見出すことができません。しかし1曲1曲は、非常に特別な作品なのです。
 《マノン・レスコー》は、我々にとって発見の旅となることでしょう。私自身、プッチーニを指揮するのは、今回が初めてとなります。オーケストラも、《マノン・レスコー》は演奏したことがありません。彼らにとっては、カラヤンと《トスカ》を演奏したのが、最後のプッチーニでした。私は以前から「プッチーニのオペラを1作、ぜひやりましょう!」と、皆に頼まれていました。今回は、それに従った形です。
 演出に、リチャード・アイルを招くことができたのは、幸いでした。彼はイギリスの優れた演出家で、オペラはあまりやりませんが、一度やれば、演劇と同様、素晴らしい成果を挙げる人です。彼が快諾してくれて、とても嬉しく思っています。
 《マノン・レスコー》のスコアは、技術的に大変難しいものです。プッチーニの最初の成功作で、彼はここで、作曲家としての夢をすべて実現しました。オーケストラにとってはチャレンジです。マーラーは、この作品を指揮してプッチーニ・ファンになりました。私はウィーン国立歌劇場にお願いして、オーケストラ・パート譜を貸してもらいました。すると彼らは、言ったのです。「我々は今でもマーラーのパート譜を使っているのです」。この楽譜は、彼の注意書きやダイナミックの指示をたくさん含んでいます。おそらくマーラー直筆のものでしょう。
 昨年の夏、プラシド・ドミンゴに会った時、「私の最初のプッチーニに助言してくれませんか」と頼みました。すると彼は、「もちろんですよ。12月に長くベルリンに滞在するので、その時にじっくり話しましょう」と。そして本当に何時間も一緒に話し合い、彼は私にあらゆるパートを歌ってくれました。そして指揮上のアイディアを教えてくれたのです。彼自身のアイディアに加えて、共演したあらゆるソプラノ歌手たちのアイディアもです。非常に勉強になりました。
 我々は、この素晴らしい作品を演奏することを楽しみにしています。ちなみに《マノン・レスコー》は、ズービン・メータが指揮する《英雄の生涯》と、ほぼ同時期に作曲されています。
 もうひとつの大きな作品は、ピーター・セラーズによる「儀式化」が施された《ヨハネ受難曲》です。数年前、そして昨年の秋に上演した《マタイ受難曲》は、私とベルリン・フィルの、これまでで最も感動的な演奏会だったと思います。我々はピーターがどんなアイディアを持って来るか、待ち遠しくて仕方がありません。彼は本質的なもの、作品のより深い意味を見極める才能を持っています。その際、誰の役割が多くて、誰の役割が少ない、ということはありません。誰もが自分自身を生かすことができます。最終的な問いは、「我々はこの曲によって、何を言いたいのか」ということでしょう。今のところ、彼はまだ具体的な指示を送ってきていません。どんな演奏会になるか、とても期待しています(インタビュー収録は、1月。2月下旬には、「ヨハネ受難曲」のベルリン公演が行われている。本号の「最新のアーカイブ映像」参照)。
 今回は、ふたりの女性ソリストを招く予定です。ひとりはアンネ・ゾフィー・ムター、もうひとりはソル・ガベッタで、彼女はベルリン・フィル・デビューとなります。ムターさんとはブラームス、ガベッタさんとはエルガーのコンチェルトを演奏します。
 このコンサートは、プログラムの点でも非常に凝っています。《春の祭典》に、リゲティの《アトモスフェール》とワーグナーの《ローエングリン》前奏曲が組み合わされます。《アトモスフェール》は、キューブリックの映画『2001年宇宙の旅』で有名になりました。彼の音楽は無限の広がりを表現しており、宇宙の謎を示唆するものでしょう。この作品は、現在でも最もオリジナリティに溢れた、(その名の通り)アトモスフェアを表現した音楽です。
 作品には、メロディーはなく、和声もほとんどありません。その響きは、遠くから我々のところにやって来るような感じです。《ローエングリン》の聖杯は、さらに遠くから来るものでしょう。それゆえここでは、宇宙的なものがスピリチュアルなものと結び付けられるわけです。我々はリゲティとワーグナーを切れ目なく演奏しますが、《ローエングリン》の最初のイ長調和音は、リゲティの茫漠とした響きの後で、ショックのように響くでしょう。それはこの前奏曲に新しい意味合いを与えてくれるはずです。いわば、ローエングリンのフランドルへのはるかな旅は、宇宙の奥底から始まったのです。
 私は、皆さんが演奏を楽しんでくださることを祈っています。バーデン=バーデンでベルリン・フィル独自のフェスティヴァルを開催できることは、本当に幸運だと思っています。シンフォニーやオペラのほかにも、室内楽や教育プロジェクト、演劇プロジェクトの演奏会が沢山準備されています。これはベルリン・フィルにとって、長年の夢でした。バーデン=バーデンでの復活祭を楽しみにしています。

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 最新のDCHアーカイブ映像

ラトルのブラームス「第3」と《海》。ハースの新作初演も
2014年2月22日

【演奏曲目】
ブラームス:交響曲第3番
ハース:《暗い夢》(初演)
ドビュッシー:《海》

指揮:サー・サイモン・ラトル

 サー・サイモン・ラトルが、時代も様式も異なる3つの作品を指揮する演奏会です。ドビュッシーの交響詩《海》は、1905年にパリで初演されました。海の絵画的な描写を期待していた当時の聴衆は苛立ちを隠さなかったそうですが、ドビュッシーはもともと海を音で描写することには興味を持っていませんでした。この作品は「海の夜明けから真昼まで」「波の戯れ」「風と海との対話」の3つの楽章から成り、同時代の作曲家ポール・デュカスは「ここにはリストの作品における、自然と人間との対話のようなものはない。あるのは、風と海との対話のみであり、人間の形をとったあらゆる主題との関係性を除外した海の対話なのだ」と語っています。
 これに対して、ブラームスの交響曲第3番は自然描写を排した純粋な交響曲作品と呼べるでしょう。しかし、興味深いことに、クララ・シューマンはベートーヴェンの田園交響曲と同じヘ長調のこの作品の中に、「森の生活の神秘的な美しさ」「夜明けの輝き」「小川からの細い水路、カブトムシや蚊の戯れ」を連想しているのです。
 この2つの作品の間に挟まれるのが、1953年生まれのゲオルク・フリードリヒ・ハースの委嘱作品《暗い夢》の初演。ハースは早い時期から平均律の音階システムに表現の限界を感じ、独自の世界を築いてきた作曲家です。この作品でも倍音のハーモニーやビートの重ね合わせを用いた実験的な要素が多く見られます。ラトル指揮のベルリン・フィルがこれら3つの対照的な作品をどう演奏するか、ご注目ください。

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ラトルの指揮、セラーズの儀式化による「ヨハネ受難曲」
2014年2月28日

【演奏曲目】
バッハ:ヨハネ受難曲

ソプラノ:カミラ・ティリング
メゾソプラノ:マグダレーナ・コジェナー
テノール/福音史家:マーク・パドモア
テノール:トピ・レティプー
バリトン/ペトロ、ピラト:クリスティアン・ゲルハーヘル
バリトン/イエス:ロデリック・ウィリアムズ
指揮:サー・サイモン・ラトル

 レチタティーヴォ、アリア、コラールによって構成されるバッハの受難曲は、劇作品の核となる構成要素を持っています。実際、これらの作品はバッハの同時代の人々にとっても、非常にオペラ的と受け取られていました。例えば、1732年、ザクセン王国の牧師だったクリスティアン・ゲルバーの報告書にはこう書かれています。「この劇音楽が始まると、周りの聴衆は狼狽し、互いを見て『一体どういうことになるのだ?』と言い合っていた。ある貴族の未亡人は『まるで喜歌劇のようね』と言った」
 イエス、ペテロ、ピラト、イエスの弟子、民衆らによって展開する受難の物語は非常にドラマチックで、聴き手にさまざまな想像をかき立てます。すでに1921年、フェルッチョ・ブゾーニは、2つに分けられた舞台上で演じられる、「マタイ受難曲」の舞台上演を構想していました。
 2010年にピーター・セラーズの演出によってザルツブルク・イースター音楽祭とベルリン・フィルハーモニーで上演された「マタイ受難曲」は大反響を呼び、DVD化もされました。今回、セラーズ演出による第2弾として「ヨハネ受難曲」がフィルハーモニーの舞台で上演されます。「これは演劇ではありません。祈りであり、瞑想なのです」とセラーズは語ります。サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルとベルリン放送合唱団による演奏。ソリストは、バリトンのロデリック・ウィリアムズを除き、「マタイ受難曲」と同じ顔ぶれでお届けします。

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 これからのDCH演奏会

ハイティンク85歳!ベルリン・フィル・デビュー50周年記念演奏会
日本時間2014年3月16日(日)午前4時

【演奏曲目】
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジェナミー」
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」

ピアノ:エマニュエル・アックス
指揮:ベルナルド・ハイティンク

 ベルナルド・ハイティンクが初めてベルリン・フィルを指揮したのは、1964年3月12日のことでした。共演50周年にあたる記念すべき今回の定期演奏会では、ウィーン古典派の解釈に定評があるアメリカ人ピアニストのエマニュエル・アックスをソリストに迎えます。今回彼が弾くモーツァルトのピアノ協奏曲第9番《ジェナミー》は、1777年ピアニストのルイーゼ・ヴィクトリア・ジェナミーのために書かれました。当時21歳だったモーツァルトはこの技巧的な作品によりピアノ協奏曲の分野で名匠の名を確立したのです。曲の冒頭でいきなりソリストとオーケストラが愛らしい対話を交わすのは、当時の協奏曲としては異例で、モーツァルトの慣習にとらわれない創作への意思を示したものと言えるでしょう。
 後半はブルックナーの交響曲第4番。《ロマンティック》の愛称で知られ、ブルックナーの交響曲の中でもっとも頻繁に演奏されるこの作品は、冒頭のホルンをはじめ、美しいメロディーに満ちています。ハイティンクは1996年にベルリン・フィルとこの作品を共演しており、そのときの演奏は「ここで聴くことができたのは、きめ細かなニュアンスにあふれた交響曲の芸術だった」と『ベルリーナー・ツァイトゥング』紙で評されました。ブルックナーのスペシャリストとして名高いハイティンクの指揮でお楽しみください。

生中継:日本時間2014年3月16日(日)午前4時

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ユンゲ・ドイッチェ・フィル客演公演。ソリストはルノー・カピュソン
日本時間2014年3月17日(月)午前4時

【演奏曲目】
シュレーカー:「烙印を押された人々」前奏曲
シューマン:ヴァイオリン協奏曲
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番

ヴァイオリン:ルノー・カピュソン
ユンゲ・ドイッチェ・フィル
指揮:ステファン・アズバリー

 1974年結成のユンゲ・ドイチュ・フィルハーモニー管弦楽団は、ドイツの音楽大学の優秀な若手によって構成され、現在ドイツでもっとも著名なユース・オーケストラの一つとして知られています。毎年集中的なリハーサルの中で、メンバーはオーケストラにおける責任や民主主義を学び、プログラムや指揮者やソリストの選定といった事柄まで関わります。
 今回のフィルハーモニーの客演では、指揮にステファン・アスバリー、ソリストにヴァイオリンのルノー・カピュソンを迎えます。プログラムは、後期ロマン派の濃厚な響きを持つシュレーカーの歌劇《烙印を押された人々》序曲、長年不当な評価を受け続けていたシューマンのヴァイオリン協奏曲、そしてショスタコーヴィチの交響曲第4番。中でもショスタコーヴィチの第4番は、初演の4日前になって作曲家本人が撤回し、実際の初演まで四半世紀を待たなければならなかった曰く付きの傑作です。

生中継:日本時間2014年3月17日(月)午前4時

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ネゼ=セガンのマーラー「第4」。首席フルート奏者A・ブラウがライネッケの協奏曲を吹奏
日本時間2014年3月22日午前4時

【演奏曲目】
ライネッケ:フルート協奏曲
マーラー:交響曲第4番

フルート:アンドレアス・ブラウ
ソプラノ:クリスティアーネ・カルク
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン

 2010年10月、カナダ人指揮者のヤニック・ネゼ=セガンがベルリン・フィルの定期演奏会にデビューした際、プレスは「指揮者界の新星による記憶に残る夕べ」と讃えました。現在ロッテルダム・フィルの音楽監督、ロンドン・フィルの首席客演指揮者、フィラデルフィア管音楽監督など名だたるオーケストラの重責を務めるネゼ=セガンが、再びベルリン・フィルの指揮台に立ちます。
 今回のメインに選ばれた演目は、マーラーの交響曲第4番。いわゆる「角笛交響曲」の最後を飾る作品です。第2番《復活》、第3番という記念碑的なスケールを持つ前作に比べて、この第4番では明確に規模と編成が縮小され、軽快で親密な曲想を持っています。オーケストレーションも比較的簡素で、譜面に記された「非常に落ち着いて」「非常に心地よく」などの指示は、演奏家に過度な感情表現をしないよう促しています。とはいえ、マーラーの音楽の二面性はここにも見られ、牧歌的な音楽に奈落の気配が顔をのぞかせるなど、雰囲気の突然の変化も随所に聴き取ることができるでしょう。ソプラノのクリスティアーネ・カルクが「天上の生活」を歌うフィナーレにもご注目ください。
 前半に演奏されるのは、ライプツィヒで活躍したドイツ・ロマン派の作曲家カール・ライネッケのフルート協奏曲。40年以上に渡って当団の首席奏者を務めてきたアンドレアス・ブラウが、作品にふさわしい重厚で華麗なソロを披露します。

生中継:日本時間2014年3月23日(日)午前4時

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 ドイツ発最新音楽ニュース

本コーナーでは、ドイツおよび欧米の音楽シーンから、最新の情報をお届けします。

バイエルン国立歌劇場のバレエ監督に、イゴール・ゼレンスキーが就任
 現在ノヴォシビルスク国立劇場バレエ、モスクワ音楽劇場(ダンチェンコ)バレエの監督を務めるイゴール・ゼレンスキーが、バイエルン国立歌劇場のバレエ監督に就任することになった。2016年の9月から、18年在任したイヴァン・リスカの後任として着任する。契約はまず5年間でオプション付き。
 ゼレンスキーは、マリンスキー劇場の第1ソリストを務めるなど、ロシアを代表するスター・ダンサーとして名声を博した(写真© Bayerische Staatsoper)。
ジェラール・モルティエが死去
 ヨーロッパを代表するオペラ、フェスティヴァル総監督のジェラール・モルティエが亡くなった。享年70歳。祖国ベルギーの文化省が発表したところによると、9日の早朝に癌が原因で死去したという。
 モルティエは、1981年にブリュッセル・モネ座の総監督に就任し、名声を確立。その後、ザルツブルク音楽祭の総監督を約10年にわたって務め、フェスティヴァルの刷新に貢献した。ブルジョワ的、美食主義的だったザルツブルク音楽祭が、前衛的な色彩を得るようになったのは、彼の功績だとされる。2002年からは、ユール・トリエンナーレ、パリ・オペラ座、マドリッド王立劇場の総監督を歴任している。

エーファ=ワーグナー・パスキエがバイロイト音楽祭からの辞任意向を発表
 2008年よりカタリーナ・ワーグナーと共にバイロイト音楽祭の監督を務めるエーファ=ワーグナー・パスキエが、2015年8月で同職から辞任する意向を発表した。現在のところ、理由は明らかにされていない。2015年9月からは、コンサルタントとしてのみ音楽祭に関与するという。
 エーファは前監督ヴォルフガング・ワーグナーと先妻エレンの娘で、ワーグナーとリストの直系に当たる。2000年代中頃、ヴォルフガングと後妻グードルンの娘カタリーナ、ヴィーラント・ワーグナーの娘ニーケ他とバイロイト音楽祭の監督職をめぐり競った後、カタリーナと共同で音楽祭を率いていた。

マイケル・ファビアーノがビヴァリー・シルズ賞を受賞
 第9回ビヴァリー・シルズ賞に、アメリカのテノール、マイケル・ファビアーノが選ばれた。29歳のファビアーノは、この賞を受賞した最年少の歌手である。賞金は5万ドル(約515万円)で、メトロポリタン・オペラでのソロ・コンサートが副賞に付される。
 ビヴァリー・シルズ賞は、2006年にスタートした若いオペラ歌手のための賞で、受章者には、ジョイス・ディドナート、アンジェラ・ミード、マシュー・ポレンザーニ等の現在のスターが含まれる。

次号の「ベルリン・フィル・ラウンジ」は、2014年4月25日(金)発行を予定しています。

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