2013年12月16日 (月)
![【HMVインタビュー】 長谷川健一 『my favorite things』](https://img.hmv.co.jp/news/image/hmv_pc/13/1213/news1831146.jpg)
彼にとってカバーとは?またしてもこんな素晴らしい作品を作り上げた長谷川健一にメールで聞いた。
--- 12/18にカバーアルバム『my favorite things』がリリースされます。カバー作品を作るに至った経緯を教えてください。
数年前からカバー中心のライブをしていたりと、レパートリーもある程度あったので、一度作品としてまとめたいとは思っていました。同時に弾き語りのアルバムも作ってみたいという思いがありました。
以前アジカンの後藤さんが、スタジオを作っているから完成したら遊びに来てよと仰っていて、それをふと思い出して連絡をさせていただきました。
スタジオを見学させてもらった際に数曲録音してカバーアルバムのことを話しました。とてもそのアイデアに興味を持って下さって、僕が録音をしますよ、ということで話がまとまりました。ご自身のソロを録音する練習にもなるしね、ということで(笑)。
--- 前作『423』は、ジム・オルーク プロデュースによる作品でしたが、今作はASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文によるレコーディング・ディレクションで制作されています。後藤氏との制作はいかがでしたか?
とても楽しかったです。
普段バンドのボーカリストをされているだけに、ボーカルのディレクションをして貰ったのがとても勉強になりました。ワンテイク録って、自分で「あぁ、ここはもう一度歌わないとな」というところはだいたいダメ出しされたりその基準が割と同じだったのでやり甲斐もすごく感じました。とてもいいテイクが録れた時、後藤さんは「今のテイク、エロい!とてもセクシーでした!」という表現を使っていて(笑)とてもわかりやすかったですね。ボーカルの魅力である色艶という部分をとても重要視されていました。
--- カバー楽曲は、BUMP OF CHICKEN、岡村靖幸、山本精一、浅川マキ…と多方面からセレクトされているように感じました。楽曲はどのように選びましたか?
とてもシンプルに大好きな楽曲を選びました。アングラも、オーヴァーグラウンドも楽曲の魅力という部分ではボーダーが無いと思っています。編曲で曲が届く先が決まってしまうことは、面白いことだと思います。弾き語ると、どんな曲も裸になりますから、その曲が産まれたニュートラルな 次元に戻ることができます。
--- カバーした楽曲の中で特に思い入れが強い楽曲はありますか?楽曲にまつわるエピソードなどもあれば教えてください。
一番古くから聴いている歌はおそらく、小川美潮さんの「窓」です。子供の頃、テレビの音楽番組が大好きで、深夜にもたくさんありました。できる限りビデオに録画して見ていました。サウンドGIGというサエキけんぞうさんとちわきまゆみさんの音楽番組で小川美潮さんがゲストで「窓」 をピアノの伴奏のみで歌っていました。僕は中学生でした。ギターも弾いてなかった。でもすごく好きな歌だったから、家でビデオを見ながら歌っていました。恥ずかしいから家族がみんな出かけている時に(笑)。まさか今、人前で歌っていてその時に好きだった歌をCDにして売るなんて想像もしなかったです。
--- カバー楽曲なのに、どの曲にも長谷川さんが染み込んでいるというか・・・カバー楽曲を歌い演奏するのは、長谷川さんにとってどのような作業でしたか?
歌は厳密には書いた人のものですが、やはり歌った人のものになると思っています。所有するということとは違いますが、歌った人の数だけその歌は存在すると考えています。作品にするにあたってコピーではなく、あくまでカバーであるように、モノマネからは百万光年遠ざかるように務めました。
--- 作品には『海のうた』『また明日』という2曲のセルフカバー楽曲が含まれています。それぞれこの楽曲を収録した理由を教えてください。
錚々たる名曲群に、自分の曲も少しばかり並べてみたいと思いました。。。
--- 様々な作品をカバーしたことで、今後の自分の楽曲制作に生かされる事はありますか?
曲作りにおける他人の手癖というか、自分ではあまり思い付かないコード進行にハッとしたり、言葉の載せ方なんかはやはりカバーしてみないとわからないこと。それが具体的に自分の作品作りにどう影響するかはわかりませんがいろんなスタイルを学ぶことは良い事だと思います。料理でも、和洋中できた方が視野を広く持てるのではないでしょうか。
--- オリジナルアルバム『423』、カバーアルバム『my favorite things』と、2枚の作品をリリースした2013年は長谷川さんにとってどのような年でしたか?
いつも通りマイペースな一年でした(笑)。そして他の歌い手さん(金沢の小杉奈緒さん)に曲を書き下ろしたという経験はとてもよかったです。ずっと他人の視点で曲を書いてみたいと思っていたので。
--- 2014年にやろうと思っている事などあれば、教えて下さい。
興味を持って下さる方がいたら、いろんなシンガーの方に曲を書かせてもらいたいです。色んな視点を持つことで今よりも毎日が面白くなりそうです。あとはいつも通りたくさんライブして、たくさん曲を書きたいですね。
--- ありがとうございました。
長谷川健一 『my favorite things』[2013年12月18日]
『my favorite things』収録楽曲
![](https://img.hmv.co.jp/image70/icon_arrow02.gif)
- 01. Opening (BUMP OF CHICKEN カバー) *
- 02. 君の街まで (ASIAN KUNG-FU GENERATION カバー) *
- 03. 東京 (People In The Box カバー)
- 04. 友人のふり (岡村靖幸 カバー)
- 05. 海のうた (セルフカバー)
- 06. 夜鷹の星 (石橋英子 カバー)
- 07. めざめのバラッド (山本精一 カバー)
- 08. 少年 (浅川マキ カバー)
- 09. 窓 (小川美潮 カバー)
- 10. 透明少女 (NUMBER GIRL カバー)*
- 11. また明日 (Nabowaとの共演曲セルフカバー)
長谷川健一 プロフィール
1976年12月京都生まれ。2007年、ミニアルバム『凍る炎』『星霜』をmap/comparenotesより二枚同時リリース。
2010年6月、ファースト・フルアルバム『震える牙、震える水』をP-VINERECORDSよりリリース。
2011年7月、『ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION2011』に参加、
同年9月にリリースされたNabowa『DUO』にもボーカリストとして参加。
「FUJI ROCK FESTIVAL2011」、「SWEET LOVE SHOWER 2011」にも出演。
歌が純粋に歌として響くことの力強い説得力、繊細な光が震えながら降り注ぐような、誰にも真似できない表現。優しくも切ない叫びは、聞くものを深遠な世界へと誘い続け、京都が産んだ孤高の天才シンガー・ソングライターとして、多くのファンやアーティストから高い評価を得ている。
2013年には「ジム・オルーク」プロデュースによる待望のセカンド・フルアルバム『423』をリリース。
そして、12月18日、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文によるレコーディング・ディレクションとコーラス参加のもと、珠玉のカバー集『my favorite things』をリリース。
![](https://img.hmv.co.jp/image70/icon_arrow02.gif)
★ 長谷川健一 のライブ!
● 長谷川健一×後藤正文 2.26(wed) @ 磔磔 (京都)● 長谷川健一「my favorite things」リリースワンマンライブ 2.20(thu) @ WWW (東京)
● Art&Music Porcupine Vol.3 1.25(sat) @ trace (京都)
● 長谷川健一ワンマンライブ 12.26(thu) @ BEARS (大阪)
● 長谷川健一 投げ銭Live 12.19(thu) @ アムリタ食堂 (東京)
● 長谷川健一ノンマイクソロワンマンライブ 12.18(wed) @ 下北沢lete (東京)
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![無人島 〜俺の10枚〜 【長谷川健一 編】](https://img.hmv.co.jp/news/image/09/0408/headline-0130.jpg)
音楽好きには超定番の企画『無人島 〜俺の10枚〜』!第191回目のお客様は、シンガーソングライター長谷川健一!
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HMVの邦楽バイヤーによる、邦楽専門アカウントです。独自の視点でオススメ作品をご紹介!特集・連載企画などもバシバシUpしていきますよ。
インディーズ最新商品・チケット情報
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
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1stアルバム
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ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2011
価格(税込) : ¥3,204
会員価格(税込) : ¥2,948
まとめ買い価格(税込) : ¥2,724発売日:2011年06月29日
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