「没後30年」という節目の年を迎え、ビル・エヴァンスの様々な企画がひとしきり盛り上がった2010年。ニューヨークのブルーノートでは、5月4日から16日までの二週にわたりチック・コリア(p)、エディ・ゴメス(b)、ポール・モチアン(ds)のトリオによる「Further Explorations of Bill Evans」と題された、文字通りのエヴァンスのスペシャル・トリビュート・ライヴが行なわれた。チケットは瞬く間に完売になったという全12公演。各日 1st、2nd ショウが用意され、計24ステージで250曲以上の演奏が披露された。
エヴァンスのオリジナル、愛奏曲はもとより、チック、ゴメス、モチアンのレパートリー、さらにはエリントン、モンクのナンバーなども披露され、『Further Explorations』には、そんな膨大な量の音源からチック自身が選りすぐった19曲が収められているわけだが、「Waltz for Debby」、「Nardis」、「How Deep is the Ocean」、「Night and Day」といった比較的知名度の高い曲がはずされている。しかしここにこそ、チックにとっての今回の「Further Explorations」プロジェクトへの強いこだわりが見え隠れしているように思えてならない。一般的なメディア先導型のトリビュートにはしたくないという意思の表れ。それは、ゴメス、モチアンという比類なき、そしてエヴァンスの志を最も身近で理解し合ったリズム・セクションとの ”ピアノトリオの可能性のさらなる探求” であり、単にエヴァンス愛奏曲をなぞるのではなく、そこから新たに派生する何かに創造性を見出していくということではないだろうか。両者とのトリオ共演の熱望。ここにまずはすべてのアイデアの源流があったのだ。
エヴァンス所縁の曲以外にも、エリントン、モンク、バド、マイルスのオリジナル/愛奏曲を同一線上に並べながら、それぞれに敬意を払う。今回CDに収録された「Little Rootie Tootie」をはじめ、「Sophisticated Lady」、「Reflections」、「Pannonica」、「Straight, No Chaser」、「Oblivion」、「On Green Dolphin Street」、さらにはエヴァンスがしっかり絡んでいる「All Blues」などがステージで演奏されたというのはとても興味深いことだ。エヴァンス・トリオの屋台骨を支えた名士たちとのトリオ共演そのものをたのしむことに、チックにとっての大きな意義があったのだろう。かつてエヴァンス本人に採譜して贈ったという「Bill Evans」、エヴァンスの未発表オリジナル曲を親族の所蔵テープからチック自ら採譜し、言わば新しい息吹を与えた(あるいは擬似共演とでも呼ぼうか) 「Song #1」。通り一遍のトリビュートにありがちな ”好きなだけで何となく有名曲をカヴァーしてみました” という具合の悪さから大きく乖離するという意味では、この2曲もキーファクターとなるだろう。どちらもエヴァンスの残像や残り香を感じながら、そのイメージを自己に取り入れ昇華し、創出したチックの純然たるオリジナル・パフォーマンスだとすれば、これほどまでに自然な流れで分娩されたトリビュートというものが他にあるだろうか? また同時に胸がすくほどピュアでたっぷりな三人のエヴァンス愛を感じさせてもらった。
チックが長年共演を望んでいた二人の老快リズム・エース、エディ・ゴメス、ポール・モチアンともに現在も精力的な活動を続けており、それぞれ今年に入って『Live In Italy』、『Windmills of Your Mind』というリーダー・アルバムを発表しているのはご存知のところだろう。特に、80歳を超えたモチアンのここ何年かにおける絶倫ぶりは目を見張るものがある。リー・コニッツ、ブラッド・メルドー、チャリー・ヘイデンといった現代ジャズ君主がそろい踏んだ2009年のバードランド・ライヴ『Live At Birdland』、アウグスト・ピロッダ(p)+ゲイリー・ピーコック(b)との『No Comment』、さらには、エンリコ・ラヴァなどの重鎮から、ヤコブ・ダイネセン、サミュエル・ブレイザーといった若手プレイヤーまでに至る幅広い作品へのサイドメン参加など、昨今まさに枯れることを知らない八面六臂の活躍ぶり。今回の「Further Explorations」プロジェクトでも、「Mode VI」、「The Last Call」(CD未収録)、「Drum Music」(CD未収録)といったモチアンの手持ち曲がセットリストに組み込まれており、老いてなお深化し続けるゴト師の手並みに心躍らされ、酔いしれる。「スコット・ラファロ在籍時のエヴァンス・トリオや、その後のキース・ジャレット・グループ時代においてもモチアンのプレイに魅了されてきた」と語るチックの半世紀越しのラヴ・コールが遂に成就したことを思うと、それだけでも胸がいっぱいになる。
また、「ラファロの最高の後継者」と称され、10余年にわたりエヴァンス・トリオのレギュラー・ベーシストを務め、その昔実際にチックにエヴァンスを紹介したゴメス。チックとの付き合い自体はこちらもおよそ半世紀と長いものの、トリオ・フォーマットでのレコーディングとなるとそう数は多くない。「Chick Corea Five Trios Series」と題された日本独自企画シリーズの中の『From Miles』(2006年1月14日 N.Y. ヒルトン・ボール・ルームにおけるマイルスをテーマにしたライヴ録音。ドラムはジャック・デジョネット)、『The Boston Three Party』(2006年4月録音。ドラムはアイアート・モレイラ)、このあたりにとどまってしまうのではないだろうか。後者では「Waltz For Debby」を演っていたりもするがアルバム中の存在感はかなり薄い・・・。ちなみに、どちらも単品CDは現在廃盤となり、5枚組のボックス・セット『Five Trio Box』で聴くことができる。そうしたこともあり、ゴメスが純粋なピアノトリオ編成でチックと共演するという点においてはかなりポイントが高い。さらに歴代エヴァンス・トリオのリズムを掌りながらも、在籍時期が異なったためにこれまでに共演経験のなかったゴメスとモチアンの顔合わせが実現したことも密かなる事件と言えるだろう。
ジャズ・ピアノの金字塔であり、あらゆる名盤の中で最高の人気を誇るビル・エヴァンスのアルバム『Waltz For Debby』。その録音50周年を祝って、各アーティストがエヴァンスゆかりのナンバーを録音。チック・コリア&上原ひろみの1曲を除き、全曲がこのアルバムだけでしか聴けない新録音または未発表ナンバー。しかも日本人アーティストだけではなく、チック・コリアも参加。
名盤『Waltz For Debby』が今年録音50周年目を迎えるビル・エヴァンス。1956〜63年にかけてRiverside レーベルに吹き込んだ20ものレコーディング・セッションを12枚のCDに完全収録したボックス。1961年、伝説のヴィレッジ・ヴァンガードでのセッションも収録。ソロから、キャノンボール・アダレイ、フレディ・ハバード、フィリー・ジョー・ジョーンズ、ジム・ホール、パーシー・ヒース、ポール・チェンバース、ロン・カーター、ズート・シムズらとのセッションまで、最も重要な時期のエヴァンスがここに纏められている。
「ビル・エヴァンス・トリビュート」の佳盤をいくつかご紹介。記憶にあたらしいところでは、昨年リリースされた、フランスのピアニスト、マニュエル・ロッシュマン『Touch Of Your Lips: Tribute To Bill Evans』が挙げられるだろうか。冒頭に「マッシュのテーマ」を持ってきているところからしてひと味ちがう。エヴァンス曲または所縁の曲のほかに、自らのコンポジションを織り込みながら、特に後期から晩年に至るエヴァンス・トリオの世界にアプローチしている。
晩年のエヴァンス・トリオのリズムを支えたマーク・ジョンソンの奥方でもあるピアニスト/シンガー、イリアーヌ・イリアス『Something For You』(2007年)も、演奏、企画構想すべてにおいて凡百トリビュートとは一線を画したエヴァンス愛に満ちた1枚。エヴァンスが死の数週間前に構想段階のものとして吹き込んでいたカセット・テープ。それを所有していたマークはイリアーヌにカセットを手渡し、未発表楽曲の「Something For You」と「Evanesque」がイリアーヌの演奏によって陽の目を見た。「Something For You」に関しては、そのカセット・テープを序奏に配した、つまりエヴァンス本人の演奏が入ったヴァージョンも収録されている。スコット・ラファロの愛器であったストリング・ベースを2曲でマークがプレイしているのもトピックのひとつだろう。
かなり定石どおりと言うか、オーソドックスなカヴァー選曲とオリジナル・コンポーズを交えてオマージュを捧げるのは、所謂「エヴァンス派」ピアニストに属するであろう名手フレッド・ハーシュの1990年録音作『Evanescence -Tribute To Bill Evans』。タイトルも直球で「エヴァンスのエッセンス」。トリオ演奏を基本としながら、ゲイリー・バートン(vib)やトゥーツ・シールマンス(harmonica)が数曲に加わる。またマーク・ジョンソンが4曲でベースを弾くなど、実際にエヴァンスと知己があったプレイヤーの参加も作品に花を添えている。主役のエレガントで耽美なタッチにもしっかりとエヴァンスを彷彿させるものがある。ユニークなところでは、イタリアのベース奏者リカルド・フィオラヴァンティ・トリオのピアノレス&ドラムレスによるエヴァンス集、その名も『Bill Evans Project』。ヴィブラフォンを配した欧州ジャズならではの静謐で耽美な響き。主役の圧巻のベース・ソロや名手ベボ・フェラの繊細なギターの調べも申し分ない。同じくイタリアはナポリのベース奏者ルイジ・ルベルティによる2009年録音『Dedicated To Bill Evans』も、「Maxine」、「We Will Meet Again」といったなかなか珍しいレパートリーを取り上げ、独自のアレンジを施した興味深い内容となっている。
ほか、実際にエヴァンスと公私で親睦があり、師とも仰いでいたピアニスト、リッチー・バイラークが、1981年にピアノトリオで吹き込んだ 『Elegy for Bill Evans』、メトロでの活動などフュージョン畑で人気のピアニスト、ミッチェル・フォアマンが、エディ・ゴメス(b)、ジャック・デジョネット(ds)という伝説のモントルー公演を支えたリズム隊と1992年に吹き込んだ 『Now And Then - Tribute to Bill Evans』、マルチ奏者ギル・ゴールドスタインがピアノに専念し、ジョン・パティトゥーチ(b)、アル・フォスター(ds)という最高のリズム・セクションを従えて2000年に録音した 『Time Remembered - Tribute to Bill Evans』など、現在残念ながら廃盤となっている作品の中にも良質なトリビュートがかなりある。
Manuel Rocheman
「Touch of Your Lips」
Eliane Elias
「Something For You」
Fred Hersch
「Evanescence」
Riccardo Fioravanti
「Bill Evans Project」
Luigi Ruberti
「Dedicated To Bill Evans」
Monica Zetterlund
「Bill Remembered」
Joan Diaz
「We Sing Bill Evans」
Nette Robinson
/ Michael Garrick
「Remembered Time」
同じく「四部作」から、1961年6月25日にN.Y.のジャズ・クラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」で行なったライヴを収録した『Waltz For Debby』(1961年)。愛らしい曲調のタイトル曲はこのライヴ・ヴァージョンが特に親しみやすく、その後現在に至るまで多くのジャズ・ミュージシャンによってカヴァーされているというのもとっつきやすさのポイントになるかもしれない。美しいそのジャケットだけを飾り置く、それもそれで正しいと思う。
「Waltz For Debby」
『Further Explorations』のオープニングを飾る当時のエヴァンスのガールフレンドの名を冠した「Peri's Scope」が収録されている1枚としてもおなじみの『Portrait in Jazz』(1959年)。収録曲の有名度からも「四部作」のうちで最も人気が高く、誰が言ったか「60年代以降のピアノトリオの基盤となる概念を抽出した歴史的な作品」。同年8月にサイドメンとして録音に参加したマイルス・デイヴィス『Kind of Blue』。この作品で新たに持ち込まれた「モード・ジャズ」と呼ばれる演奏手法の中心的役割を担っていたのが実はエヴァンスだと言われており、ここでは「Blue In Green」も再演されている。アドリブの多彩さに心惹かれる革新的な演奏は、チック・コリア、キース・ジャレット、ハービー・ハンコックらその後登場する多くのコンテンポラリー・ジャズ・ピアニストにとってのひとつの指標となった。「四部作」最後は、前出の『Waltz For Debby』と同じ日のライヴ録音『Sunday At The Village Vanguard』(1961年)。 こちらは『Waltz 〜』と”ニコイチ”で持っておいて何ら損のない作品。「Gloria's Step」、「不思議の国のアリス」も聴くことができる。
「Portrait in Jazz」
「Sunday At The Village Vanguard」
生々しい楽器のタッチや聴衆の興奮といったライヴの臨場感を味わいたい方は、まずはこの2作品が適当ではないだろうか。上掲のヴィレッジ・ヴァンガード実況録音盤はスモール・クラブ・ギグならではの”息づかい” や ”ざわめき” がたのしめるが、こちらはもう少し会場のキャパが大きくなったまさに「ジャズ・コンサート」と呼ぶに相応しい格調高いシチュエーションでの演奏録。方や市民会館クラスの中規模ホールにおける『Bill Evans At Town Hall Vol.1』(1966年)、方やスイスのモントルー・ジャズ・フェスティヴァルで大観衆を前にした『Bill Evans At the Montreux Jazz Festival』(1968年)。スコット・ラファロを不慮の事故で亡くし、しばらくピアノを弾く気になれなかったエヴァンスが、チャック・イスラエルの派手さはないものの温もりと躍動感のあるベースに出会い悦びにくれる前者。ハイライトは亡き父に捧げたソロ・ピアノのメドレーだろうか。若きエディ・ゴメス(b)、ジャック・デジョネット(ds)らが溌剌としたプレイでエヴァンスをガンガン刺激する後者では、激しいトリオの拮抗がこれでもかと味わえる。通称「お城のエヴァンス」。レマン湖とシオン城を写したそのジャケットも人気だ。異なる会場のタイプ、異なるトリオによるライヴだが、どちらも円熟期に差しかかろうとしていたエヴァンスのピアノに魅了されることは間違いないだろう。
こちらもジャケットがあまりにも有名な1枚かもしれない。『Undercurrent』(1966年)「ギターとのデュオ」という難題に挑んだエヴァンスとジム・ホール(g)の高度な次元での協調楽。各楽器の性質を鑑みて「非和声音の衝突を意図的に回避」する両者の技量・センスの高さは未来永劫語り継がれていくとてつもないレベル。とは言え、そんな理論どーのこーのを抜きにした次元でも十分味わえる緊張感と侘び寂びがそこには確かに存在する。ジャズのデュオ作品としても超が付くほどの一級品。4年後の続編『Intermodulation』(1970年)では、前作にはなかった甘さとせつなさが両者を優しく包み込んでいる。「Turn Out the Stars」も絶品。
「Undercurrent」
「Intermodulation」
「美女ジャケ」の最高峰としても知られる『Moon Beams』(1962年)は、先述の2代目ベーシスト、チャック・イスラエルがドン・フリードマンのもとを離れエヴァンス・トリオに加入した最初の録音作品で、Riverside レーベルへの最後の吹き込みともなる。『Explorations』、『Waltz For Debby』以上に、所謂エヴァンスを形容して「リリカル」とする所以にもなった1枚と言えるだろうか。ひたすら美しく味わい深く物悲しいミディアム、スローが並んでいる。先代に較べ控えめなイスラエルのベースは、出しゃばることも不足することもなく、トリオ・サウンドにおける低音弦楽器の ”ちょうどよさ” を静かな語り口で教えてくれる。恋に恋する、繊細でロマンチックな貴方へ。
「Moon Beams」
ヒゲのエヴァンス。つまり後期の作品からご紹介。スワンプ・ロックの隠れ名盤か何かと見間違えてしまいそうなジャケットの『Since We Met』(1974年)では、そのヒゲ面三人衆のムサ苦しさとは裏腹の透き通るような美しさを誇るバラードに胸をかきむしられる。1974年1月のヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ録音となり、良くも悪くも『Waltz For Debby』、『Sunday At The Village Vanguard』との比較は避けられないが、渋みと甘さを兼ね備えているという点で、こちらの方が聴き応えがあるといった声も少なくない。また、本作の収録を最後にドラマーのマーティ・モレルがトリオを去り、その後釜としてエリオット・ジグムンドが加入することとなる。そうした意味でも、5年にわたるゴメス=モレルを擁したトリオの集大成ライヴと捉えることもできるだろう。ミシェル・ルグラン作の表題曲を冠した『I Will Say Goodbye』(1977年/発表は1980年)は、Fantasyへの最後の吹き込みとなったアルバム(同年Warnerへ移籍)。ゴメス=ジグムンド体制となったこの時期のエヴァンス・トリオにとっての70年代初めてのスタジオ・レコーディングということで、各自力の入りようは格別といったところだろうか。特にエヴァンスのピアノには活力がある。録音技術の進歩もあるのだろうが、とにかくきらきらと光る美しさやまぶしさに全体が満ちているのだが・・・。本作発表後の80年9月15日にエヴァンスは、肝硬変と出血性潰瘍による失血性ショック死でこの世を去った。
エヴァンスの記念すべき初リーダー・アルバムとなる『New Jazz Conceptions』と、歴史に残るソロ名演「Peace Piece」を所収の2作目『Everybody Digs Bill Evans』をデジタル・リマスターでカップリング収録した徳用盤。その低価格がウケてか否か、現在エヴァンス関連アイテムの中でも最も人気の1枚。
BBC番組用に撮影された、1965年3月19日ロンドンにおけるエヴァンス・トリオのライヴ映像。チャック・イスラエル(b)、ラリー・バンカー(ds)を迎えた中期トリオによるパフォーマンス。「Waltz For Debby」、「Nardis」、「My Foolish Heart」などおなじみのナンバーを披露。
エディ・ゴメスが、ピアノにダド・モロニを迎えた2010年のトリオ・ライヴ盤。エヴァンスとは異なるスタイルを持つものの、ゴメスのベースと息を合わせて見事な演奏を聴かせてくれるモロニ。「How Deep Is The Ocean」などエヴァンスゆかりの楽曲はもちろん、メンバー3人の合作によるジャム・セッション的なフィーリングの「Blues Out Of The Closet」などにも注目。
モチアン、ビル・フリゼール(g)、ジョー・ロヴァーノ(ss)というおなじみのトリオに、エヴァンス・トリオ最後のベーシスト、マーク・ジョンソン(b)が加わったカルテット編成による2003年のエヴァンス曲集。「Turn Out The Stars」、「Time Remembered」、「Re:Person I knew」などエヴァンス所縁のナンバーを中心としながらも、フリゼールが空間を作り上げ、ロヴァーノが歌う、完全に独自の世界が築き上げられている。こちらは新装ジャケの2009年リイシュー盤。
エディ・ゴメスとのコンビで5年にわたりエヴァンス・トリオを支えていたマーティ・モレルがドラマーとして参加している、スウェーデン出身の人気ピアニスト、ペール・ダニエルソンのトリオ新録。モレル作曲による「Song For Bill」は、短いながらも聴き手をしっかりと濡れさせる美しいバラード。ほか、「In Your Own Sweet Way」、「Here's That Rainy Day」など思わずニヤリとさせられてしまうナンバーもあり。