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「ベルリン・フィル・ラウンジ」第32号:マーラー《復活》は、「ラトルとベルリン・フィルの最上の成果」!

2010年12月10日 (金)

ドイツ銀行 ベルリン・フィル
ベルリン・フィル&HMV提携サイト
 ベルリン・フィル関係ニュース

青少年プログラム「未来@ベルリン・フィル」がウィントン・マルサリスと共演。指揮はラトル。無料視聴可能です

【スペシャル映像】
ミュージック&ダンス
マルサリス:スウィング・シンフォニー

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:サー・サイモン・ラトル
ジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラ
芸術監督:ウィントン・マルサリス
振付:ライス・マーティン
(2010年6月13日、ベルリン・トレプトウ・アレーナ)


ベルリン・フィルは、ドイツ銀行のサポートにより教育プログラム「未来@ベルリン・フィル」を行なっています。なかでも、オーケストラの伴奏によるダンス・プロジェクトは、その頂点と呼べるものです。映画『ベルリン・フィルと子どもたち』で知られるようになったこの催しは、2010年も大盛況。ジャズ界の大御所ウィントン・マルサリスが、ベルリン・フィルのために作曲した《スウィング・シンフォニー》に合わせて、子どもたちが縦横無尽に踊ります。
 マルサリス自身、「踊れないジャズはジャズではない」と語っている通り、作品はこの機会にふさわしいものです。そこではジャズの越し方行く末が描かれ、スタイルの歴史が概観されています。もちろんサー・サイモン・ラトルとベルリン・フィルの演奏も、ダンスと合わせてお楽しみいただけます。子どもたちの真剣な眼差し、熱意に打たれる感動のドキュメンタリーを、是非ご覧下さい(デジタル・コンサートホールにご登録いただきますと、65分の全編が無料視聴できます)。

この無料映像をデジタル・コンサートホールで観る


朗報!デジタル・コンサートホールが日本語が完全日本語化。検索機能も充実
 この11月より、デジタル・コンサートホールのサイトが、日本語でご利用いただけるようになりました。これまでは英語とドイツ語のみでしたが、今後は演奏会のプログラムのみならず、操作メニューや支払い方法まで、日本語でより簡便にご覧いただけます。  日本は現在、ドイツ本国に続きデジタル・コンサートホールの利用者が最も多い国です。ベルリン・フィルでは、50年以上にわたる日本との関係に感謝する意味も込め、ウェブサイトの日本語化に踏み切りました。皆様にベルリン・フィルの演奏をより身近に感じていただけることを祈っております。
 またこの機会に、サイト全体が一新されました。ご利用の方はお気づきと存じますが、すでに8月のシーズン開幕と共にラウンチしています。当サービスが開始してから2シーズンが経過し、すでに70本以上の演奏会がオンディマンドで再生可能。今回は特に検索機能を充実させ、アーティストや演奏曲目を迅速に探し出せるようになっています。「1回券(9,90ユーロ=1,100円)」から、お試しにぴったりな「30日券(29ユーロ=約3,200円)」、1年存分に楽しめる「12ヵ月券(149ユーロ=約16,650円)」までを揃えて、皆様のお越しをお待ちしております。今後もwww.digital-concert-hall.comをぜひご利用ください。


ベルリン・フィルのオンラインショップで特製グッズを買おう
 今シーズンよりベルリン・フィルの公式ウェブサイトでは、オーケストラの特製グッズを販売しています。このオンラインショップでは、クリスマス・シーズンを迎え、プレゼント用の商品を追加アップしました。なかでも特筆に価するのは、ベルリン・フィル団員の公式写真集です。これはドイツのフォトグラファー、ジム・ラケーテが撮影したもので、今シーズンのプログラムにも使用されています。ラケーテはハリウッド・スターの撮影などで知られる写真家であり、現在のベルリン・フィルのメンバーが、ナチュラルかつ個性的に捉えられています(ドイツ語版と英語版の2種類で、各18.95ユーロ)。
 その他にも、ベルリン・フィルのマグカップ、Tシャツ、ポスター等、様々な商品を用意しておりますので、是非一度お訪ねください。日本への送料は、一律35ユーロとなっております。

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 次回のDCH演奏会

管楽アンサンブル版《くるみ割り人形》の演奏会が急遽特別無料公開
(日本時間12月12日午前0時)


 ラトルとベルリン・フィルは2010年秋に《くるみ割り人形》のCDをリリースしましたが、12月11日、この曲を子供のための特別コンサートで演奏することになりました。その際演奏されるのは、管楽器アンサンブル版。この演奏会が、デジタル・コンサートホールで無料でお楽しみいただけます。
 この版で使用されるのは、9つの管楽器とチェレスタ、コントラバスのみ。編曲に当たったアンドレアス・タークマンは、この小編成で原曲のエッセンスを見事に引き出しています。同時に当コンサートは、教育プログラム「未来@ベルリン・フィル」の一環であり、8歳から12歳までの80人のベルリンの児童・生徒たちがフォルカー・エイゼナッハの振付で踊ります。演奏会の司会は、ベルリン・フィル、ホルン奏者のサラ・ウィリスが担当します。
 なおこの映像は、後にアーカイブ・コーナーにも収録されます。

【演奏曲目】
チャイコフスキー(タークマン編):《くるみ割り人形》

ベルリン・フィル団員
司会:サラ・ウィリス
ベルリンの児童・生徒
振付:フォルカー・アイゼナッハ


放送日時:12月12日(日)午前0時(日本時間・生中継)

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キリル・ペトレンコのキャンセルにより、ネーメ・ヤルヴィが登場。プログラムは同じ
(日本時間12月12日早朝4時)


 12月最初の演奏会では、キリル・ペトレンコの3度目のベルリン・フィル客演が予定されていましたが、急病によりキャンセルを余儀なくされました。これを受けて、次週に出演が決まっていたネーメ・ヤルヴィが代役を快諾。同一のプログラムで演奏会が実現することになりました。デジタル・コンサートホール会員の皆様には、ご了承をお願いいたします。
 今回の演奏会では、音楽と文学の関係を照らし出す興味深いプログラムを組まれています。ショスタコーヴィチの交響曲第14番は、死をめぐる11の詩に付曲したものですが、当時作曲家は重い病を抱えていました。音楽的には管楽器が排され、ショスタコーヴィチは弦楽器と打楽器だけで極めて個性的な音調を作り上げています。
 これに対しリヒャルト・シュトラウスの《ドン・ファン》では、力強い英雄のイメージが描かれます。しかしこれは、同時に華麗なオーケストレーションで聴き手を圧倒する若き作曲家自身の似姿とも考えられるでしょう。チャイコフスキーの《フランチェスカ・ダ・リミニ》は、ダンテの『神曲』に依拠した作品ですが、さらにワーグナーの《ニーベルングの指輪》に大きな影響を受けています。チャイコフスキーは、この作品を書く直前に、バイロイト音楽祭で同オペラを聴いたのでした。
 なお放送2日前より、こちらからリハーサルの模様が無料でご覧いただけます。

【演奏曲目】
ショスタコーヴィチ:交響曲第14番
R・シュトラウス:交響詩《ドン・ファン》
チャイコフスキー:《フランチェスカ・ダ・リミニ》

ソプラノ:オルガ・ミキテンコ
バス:アナトリ・コチェルガ
指揮:ネーメ・ヤルヴィ


放送日時:12月12日(日)午前4時(日本時間・生中継)

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ロシア・ピアニズムの精華!ヴォロドスがチャイコフスキーの第1コンチェルトで登場
(日本時間12月19日早朝4時)


 チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」は、極めてポピュラーであると同時に、優れた音楽的内容を備えた傑作ですが、初演のソロを受け持ったハンス・フォン・ビューロー(後のベルリン・フィル首席指揮者)は、次のように語っています。「楽想は独創的で、高貴さと力強さに満ち、興味深いディティールを備えている。形式は完璧であり、成熟し、スタイリッシュだ。作曲家の意図が十全に生かされていると言える。」ベルリン・フィルでは今回、ネーメ・ヤルヴィの指揮でアルカディ・ヴォロドスがソロを演奏します。  ヴォロドスは1997年にソロCDを発表し、世界的キャリアをスタートしました。その3年後にベルリン・フィルにデビューしましたが、この時のラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」はライブ録音されています。その演奏は、英『グラモフォン』誌より「歴史的ピアニストと肩を並べる」と評されました。
 この演奏会ではさらに、西ヨーロッパ音楽の影響を受けたロシア作品が演奏されます。リムスキー=コルサコフの《ムラダ》は、当時サンクトペテルブルクで上演された《ニーベルングの指輪》の影響のもとで書かれました。さらにタネーエフの第4交響曲は、バロックの書法を意識して作曲されています。その第2楽章は、ヘンデルの作品のような対位法的書法を見せています。
 なお放送2日前より、こちらからリハーサルの模様が無料でご覧いただけます。

【演奏曲目】
リムスキー=コルサコフ:オペラ=バレエ《ムラダ》組曲
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調
タネーエフ:交響曲第4番ハ短調

ピアノ:アルカディ・ヴォロドス
指揮:ネーメ・ヤルヴィ


放送日時:12月19日(日)午前4 時(日本時間・生中継)

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 アーティスト・インタビュー

マグダレーナ・コジェナー(後半)
「発声のテクニックも、グローバル化が進んでいると思います」
聞き手:ジョナサン・ケリー(ベルリン・フィル/オーボエ奏者)
(定期演奏会10月2日)

【演奏曲目】
マルティヌー:歌劇《ジュリエッタ》からの交響的断章
ドヴォルザーク:交響曲第7番

ジュリエッタ:マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ)
指揮:トマーシュ・ネトピル


前号に続き、マグダレーナ・コジェナーのインタビューをお届けします。後半は、声楽のテクニックやスタイルの話が中心。オーボエ奏者のジョナサン・ケリーが、かなり込み入ったことを聞いていますが、これは管楽奏者として呼吸に共通するものがあるからでしょうか。コジェナーは現代のテクニックがアメリカ的な発声に画一化していることを指摘し、「フランス風の発声は完璧ではないが、特色があって好ましい」と語っています」

ジョナサン・ケリー 「歌手になったきっかけは何だったのでしょう」

マグダレーナ・コジェナー 「私は実は、最初ピアニストになりたかったんです。ジャーナリストは話を粉飾して書きたがるので、“両手を折った”と嘘が広まっているんですが(苦笑)、実際には片手を折ったんです。14歳の時で、音楽学校に入ったばかりのこと。その時点でピアノをかなり本格的に勉強しており、音楽以外のことはやりたくない、と思っていました。ですのでまず歌をやって音楽学校を卒業し、その後ピアノで国家試験を受けようと考えたのです。学校では、歌とピアノの両方をやってもいいという、かなり例外的な許可を得ました。しかし勉強を続けてゆくうちに、どちらかに決めなければならない状況になってきたのです。この時点で、歌が自分のなかで重要になってきているのを感じました。また歌手として人と関わりながら音楽を作る方が、よりリラックスして演奏できると分かったんです。ピアノを弾いていると、舞台の上ではひとりっぽっちですよね。白い鍵盤が目の前にあるだけで、すごく緊張しました。でも舞台では、お客さんともコミュニケーションできますし、歌詞で内容を伝えることができる。それで歌の方が合っているのではないかと思ったのでした」

ケリー 「CDで20世紀前半の歌手を聴くと、歌い方のスタイル、例えばビブラートの付け方などに大きな違いがあることが分かります。この何十年かで、歌唱スタイルが変わってきたと思いますか」

コジェナー 「ビブラートに関しては、その時代の趣味が大きいと思いますね。10年とか20年とかの周期で変わってきていると思います。ある有名な歌手が特定のビブラートで歌ったのを他の人が真似て、それが流行になっていくのでしょう。今日では、目標となる声のあり方がかなりグローバル化しています。例えばアメリカ風のテクニックというのは、合理的で美しいものだとされています。それがトレンドとなって、画一化されているような気がしますね。それに対しフランス風の発声は、技術的には完璧ではないかもしれません。しかし特別な色彩があって、私はその響きが好きなのです」

ケリー 「あなたが好きな過去の歌い手というのは誰ですか」

コジェナー 「ああ、それは本当に沢山いて、特定するのは難しいです。例えばジャネット・ベイカーは常に憧れでしたし、フレデリカ・フォン・シュターデやクリスタ・ルートヴィヒも…。でも私はすべての点で昔が良かったとは思っていません。現代の歌手でも、素晴らしい人は沢山います。例えば以前は、今日ではスタンダードとなっている歌い方が求められていませんでした。これは特に言葉の発音について言えます。例えばドイツ人の歌手がフランス語を歌うと、それはひどい発音だったのです。今日ではおそらく通用しないでしょう。今では誰もが発音を完璧にしようと努力していて、様式的なレベルが非常に高くなってきていますね」

ケリー 「最後にちょっと意地悪な質問をしていいですか。旦那様のサイモン・ラトルが歌う時の声は、正直言っていいとは言えませんよね(笑)。レッスンはしないんですか」

コジェナー 「それは本当に意地悪だわ(笑)。私は教えていません」

ケリー 「教えるべきだと思いますよ。改善可能だと思います」

コジェナー 「うまく歌えるためには、素晴らしい声は必要ではありません。ちょっとテクニックを学べば、ちゃんと歌えるようになります。でも彼は忙しいので、声のトレーニングをする時間はないでしょうね…」

コジェナーの「歌劇《ジュリエッタ》からの交響的断章」をデジタル・コンサートホールで観る

 ベルリン・フィル演奏会批評(現地新聞抜粋)

マーラー《復活》は、「ラトルとベルリン・フィルのこれまでの最上の成果」! (2010年10月28〜30日)

【演奏曲目】
シェーンベルク:《ワルシャワの生き残り》
マーラー:交響曲第2番《復活》

ソプラノ:ケイト・ロイヤル
アルト:マグダレーナ・コジェナー
指揮:サー・サイモン・ラトル


 10月末のラトルのマーラー《復活》の演奏会は、ベルリンでも大きな反響を呼びました。『ターゲスシュピーゲル』誌のマールケ氏などは、「ラトルとベルリン・フィルのこれまでの最上の成果」とまで呼んでおり、両者の関係の成熟を感じさせるものとなっています。ベルリンの聴衆の間でも、しばらく話題を独占しましたが、幸い今回の演奏は、デジタル・コンサートホールだけでなく、EMIによりCD用にも収録されています。
 コンサートの前半はシェーンベルクの《ワルシャワの生き残り》でしたが、ラトルは休憩を入れずにマーラーと続けて演奏。そこでの(ナチスによる)ゲットー襲撃と戦慄が、《復活》の苦悩と勝利につながるという、ラトルらしい演出となっています。

「舞台は、演奏者で溢れ返っている。彼らの威容は、まるで天を征服しようとするかのようであった。ラトルは力強いテンペラメントで、全身全霊を傾けて指揮した。演奏は、クライマックスからクライマックスにわたる劇的なもので、フィナーレでは燃え尽きるような高揚に達した。聴衆は息を呑んで演奏に耳を傾け、終演後は感激の声を上げた。ソロのコジェナーは、清らかな天上のメゾで〈原光〉を歌った。その歌声は、心に染み入るようだった(11月2日付け『ベルリナー・モルゲンポスト』クラウス・ガイテル)」

「語りを受け持ったハンス・ツィシュラーは、このパートで頻繫に登場するフィッシャー=ディースカウよりも冷静だが、内なる罪を昇華させる演技だった。彼はマーラーの演奏が始まった後、使者たちへの哀悼を示すかのようにその場にとどまり、シンバルの音が鳴り響いた後でそっと退場した。続くラトルの《復活》は、燃え上がるような演奏だった。そこでは世界苦が歌われる。葬送行進曲の後、レントラーで弦が華麗に演奏しても、その曲調は憂愁に満たされている。全ては美しい過去の回想であり、現実は辛く厳しいのである。ピアニッシモで閉じる終結部も、ティンパニーの一撃で鬼神の恐怖を暗示する。コジェナーが〈原光〉で真摯なピアニッシモを聴かせた後、終楽章は天地をひっくり返すような音響で始まった。最後の審判を思わせる音調が鳴りわたり、舞台裏のバンダと響きあう。フルートのさえずりが聴こえると、ベルリン放送合唱団が〈復活するのだ〉と素晴らしい響きで歌いだす。そして響きは陶酔的な高みに至り、勝利の賛歌を歌い上げる。その集中力において、この公演はラトルとベルリン・フィルの最上の成果に数えられるだろう(2010年10月29日付け『ターゲスシュピーゲル』ジビル・マールケ)」

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 ドイツ発最新音楽ニュース

本コーナーでは、ドイツおよび欧米の音楽シーンから、最新の情報をお届けします。

ゲオルギューがコヴェントガーデンの《アドリアーナ・ルクヴルール》を直前キャンセル
 11月にプレミエを迎えたロイヤル・オペラの《アドリアーナ・ルクヴルール》で、アンジェラ・ゲオルギューがキャンセルし、騒動を起こしている。ゲオルギューはキャンセル魔として知られているが、開幕直前に舞台上で降板が伝えられると、聴衆はブーや絶叫で反感を示したという。その様子は、「いまだかつてロイヤル・オペラでなかったほど(『テレグラフ』紙)」。「聴衆は急病の知らせをまったく信じなかった。彼女はこれまでにも同じ手口でキャンセルしすぎたからである。」結果的に、マウリツィオを歌ったヨナス・カウフマンが絶賛を浴びる形となった(写真は今年5月のベルリン・フィル客演時のもの


ベルリンのオペラ・オーケストラがスト続行
 ベルリンのオペラハウスでは、今シーズンに入ってオーケストラが年棒の引き上げをめぐりストライキしている。これはドイツ・オペラとコーミッシェ・オーパーのオーケストラが、同じ組織に属するベルリン・シュターツカペレとの給料差を狭めるべきだと主張したもの。秋口から公演の開始が遅れたり、休憩後に演奏が行なわれなかったりして、問題となっていた。しかし12月に入り、コーミッシェ・オーパーの《3つのオレンジの恋》が最初からキャンセルとなり、闘争が激化している。


ロンドンの駅でストラディヴァリウスが盗難
ロンドンの駅で、韓国人ヴァイオリニスト、ミンジン・キムのストラディヴァリウスが盗難にあった。キムは電車を待っている時に軽食を買おうとしてヴァイオリン・ケースを置いたが、その短い隙に盗まれてしまったという。この楽器の時価は1億円以上と言われ、同じケースに入っていた弓は約900万円。楽器は英国王立音楽院所有のもので、キムはそれを貸与されていた。警察は約200万円の懸賞金を掛けて捜査に当たっており、名器が楽器商に売りに出されると見込んでいる。

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